少々面倒ですが、汁物に最高です。
今回のテーマは
蜆(しじみ)
です。
漢字だと全く分からないですね。
1つ1つは小さく、殻が付いているので一気に食べることができない、じれったい食材です。殻は、食べられないほど非常に硬いのですが、殻の中身は柔らかく、そして美味しいので、何個でも食べられそうな感じがします。そんな蜆について調べてみました。(漢字で書くとわかりにくいので、以降は「シジミ」と明記します。)
肝臓をサポートする
「二日酔いにはシジミ」とよく聞きますが、あながち間違いではなく、肝臓の働きをサポートしてくれる効果があります。通常は、お酒を飲んだアルコールを肝臓の働きで分解しますが、シジミに含まれる、オルニチンという成分が、アルコールの分解を助け、肝臓の負担を軽減してくれているそうです。
ただ、若干注意してほしい部分もあります。以降にある項目「食べ過ぎに若干注意」も合わせて参考にしてください。
骨を丈夫にする
貴重なカルシウムが豊富にあり、骨を丈夫にしてくれる元が含まれています。ただ、それほど多く食べるものではなく、またシジミのみでは、吸収しにくいので、吸収率を高めてくれる、豆腐などのタンパク質と一緒に食べるようにしてください。
貧血を予防する
シジミには鉄分もあり、貧血の予防になります。それほど多くは含まれていませんので、あまり期待は出来ませんが、潰瘍性大腸炎は、炎症により、大腸が出血しており、貧血になりやすいので、食べる機会があれば、押さえておきたい食材です。
消化は悪くない
殻以外は、食物繊維や脂質がほとんど無いので、炎症や悪化のリスクは少なく、消化も悪くありません。といっても、食べるよりは、出汁にした方がより安全で、消化もいいので、もし体調不良の場合は、出汁のみで食べるようにしてください。
食べ過ぎに若干注意
「肝臓をサポートする」と書きましたが、あくまでサポートする役割なので、肝臓を回復させたり、休ませたりする栄養素ではないことに注意です。また、シジミには、鉄分などを消化するために、肝臓の機能を使うため、シジミを食べても、肝臓に負担をかけます。
潰瘍性大腸炎にとっては、薬を多く飲んでいる場合もあり、肝臓に負担が大きいため、機能が低下している恐れがあります。食べ過ぎに注意が必要です。
下処理が面倒
買ってそのまま火を通せば食べられるかと思いきや、下処理に意外と時間がかかる食材でもあります。数時間ほど砂抜きをする必要があり、これをしないと、ジャリっとした歯触りで、不快感になる恐れがあるので、注意が必要です。
料理する場合
下処理前にシジミを確認する
1つ1つ確認するのが面倒ではありますが、下処理をする前に既に開いている場合は、既に死んでいた可能性があり、中身が腐っている恐れがあります。食中毒のリスクを抑えるため、開いたシジミは、食べないようにしてください。
下処理は必ず行う
砂が混じっている恐れがあるため、そのまま食べると、ジャリっとした不快感があります。せっかく美味しいのに、その不快感で、台無しになる恐れがあるので、砂抜きをしっかりやるようにしてください。
汁物がオススメ
具材としても、出汁としても利用できるので、汁ごと食べれば、シジミの栄養を余すことなく食べることができます。特にお味噌汁がオススメで、味噌と豆腐でタンパク質も同時に取れ、栄養の吸収率もアップします。汁も一緒に食べるので、貴重な栄養を余すことなく、吸収できます。
たくさん食べない
「食べ過ぎに若干注意」の項目に書いたように、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸だけではなく、肝臓が薬で弱っている可能性があり、より負担をかける恐れがあります。これは、治療に影響する恐れがあり、長期化する恐れもあるので、少量にしてください。
その他の注意点
よく噛んで食べる
小さいモノまであり、飲み込んでしまいがちなので注意してください。
薬を多く飲んでいる場合は避けた方がいい
治療に影響する恐れがあるため、飲み薬が多い場合は、避けた方がいいかもしれません。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | 肝臓をサポートしてくれるオルニチンやミネラルが豊富 タンパク質と一緒に食べると良い | |
料理の 種類 | 蒸したり、出汁を取って、汁物にできる 味噌汁にすると良い | |
消化の 良さ | 食物繊維や脂質がほとんどない 消化は良い方 |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 下処理に時間がかかり過ぎる それ以外にも注意する点も多い | |
再燃 しやすさ | 食材による消化や悪化のリスクは少ないが、 食中度による、悪化のリスクはあるので注意 | |
その他の 危険 | 薬を多く利用している場合は、治療に影響する恐れがある 安静するまで食べない方がいいかも |
まとめ
総合評価: 一口だけ 取り過ぎに注意
食物繊維や脂質がほとんど無いので、消化も良く、比較的安全な食べ物かと思いきや、治療に影響し、長期化する恐れがある食材であることがわかりました。薬を多く飲んでいる潰瘍性大腸炎にとっては、大腸だけではなく、肝臓にも注意する必要があり、さらにシジミは、肝臓をサポートはしますが、食べると負担をかける恐れもあります。
ただ、オルニチンと呼ばれる成分は、アルコールを分解してくれる効果があり、二日酔いを防ぐことができます。また、栄養価もミネラルが豊富で、タンパク質を一緒に食べられるシジミの味噌汁は、最高の食事ではないかと思います。
消化が良いので、もう少し評価を上げたいところでしたが、治療に影響する恐れがあったり、下処理をしないと不快感だけではなく、食中毒のリスクもあり、手間が大きいということで、このような評価になりました。
消化が良くても、まだ炎症がひどい場合は、正直食べない方がいいかもしれませんが、良い効果も多く持っている食材でもあります。将来、完治し、お酒が飲める生活に戻ったときに、大いに活躍してくれる食材なので、覚えておくといいかと思います。
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