このサイトのテーマでもある「潰瘍性大腸炎」という病気について、ネットなどで調べつつ、私の経験と知識を交えて、まとめました。
もし違っている場合や、不足分などがありましたら、Twitterなどでも結構ですのでお知らせください。
注意点としまして、私は医者ではないので、あいまいな表現であることと、間違っている恐れがあります。
潰瘍性大腸炎について
どんな病気?
あまり聞きなれない難しい病名だと思うので文字を分けてお話しします。
まず「潰瘍」とはGoogleで調べると「皮膚や粘膜、角膜などにできる深部にまで及ぶ組織の欠損」と書いてあります。全然わかりませんね…。
要するに「硬いモノや酸などで、腸内の表面が傷つく、もしくは荒れた状態」のことだそうです。よく聞く「胃潰瘍(いかいよう)」は、胃酸などで炎症を起こし、胃が傷つくことを指すそうです。
そして「大腸」と書いてあるので発生する箇所は大腸です。「炎」は炎症でしょうか?恐らくそんな感じです。
つまり大腸が何かの原因で傷ついたり、炎症してしまった状態を潰瘍性大腸炎と呼ぶそうです。
原因
免疫力の異常反応や、食生活による影響などが原因ではないかと言われていますが、残念ながら解明までは至っていないそうです。
ただ、私の考えでは、複数の原因により、大腸の負担をかけると発症するのではないかと思います。
私の場合ですが、当時の主治医からは、仕事によるストレス、睡眠不足、暴飲暴食など、複数の原因が一度に起こり、大腸に負担をかけてしまったことが、発症の要因ではないかとアドバイスをいただきました。
たしかに、当時は、以下の生活をしていました。
内容 | 効果 |
---|---|
周りを気にしすぎる | → ストレス |
デスクワークで、休日も室内で過ごす | → 運動不足・ストレスを発散していない |
勤務先までの移動が1時間以上かかる | → ストレス |
毎日1リットル以上のジュースを飲む | → 暴飲暴食 |
日付が変わるほどの仕事 | → ストレス・睡眠不足 |
帰宅時・日付が変わった後に食事 | → 暴飲暴食・睡眠不足 |
コンビニ弁当 2個 | → 暴飲暴食・脂質の過剰摂取 |
休日はピザなどのデリバリーを食べる | → 暴飲暴食 |
徹夜ほどの仕事はしていませんでしたが、こうやって改めると、ストレスを発散できず、かつ暴飲暴食をしていることがよくわかります。私が経験した、これらの行動は、自律神経の乱れや大腸の負担が大きいため、少しずつ荒れてしまい、発症してしまったのではないかと推測します。
大腸の機能
その大腸の機能についてですが、基本的には、食べたモノを固めて便にし、肛門前まで運ぶための機能です。
詳しくすると、小腸でも消化されないモノや水分が大腸に到達します。その消化されなかったモノを大腸でさらに消化、もしくは便にして排出させるために、大腸にて蠕動(ぜんどう)運動をしながら、一部の栄養や水分を吸収しつつ、肛門まで移動させるそうです。
全長1.5mほどの長さほどあり、だいたい24~72時間ほどかけて便を移動させます。この蠕動運動は、私たちの意思で動くわけではなく、モノを受け取ったときに、自律神経によって動きを促すそうです。
症状について
初期症状は?
以下のような初期症状があります。
- 下腹部辺りに違和感(痙攣や痛みを感じる)
- 下痢が続く、もしくは粘液のある便が出る
- 発熱を起こす
- 体重が減る
- 血便が出る(真っ赤な血が確認できる
最後の項目以外は、どの症状も、「風邪を引いた?」「食あたりかな?」と思わせるほど、日常でも起こることばかりの症状です。また、個人差もある上に、初期の段階の場合、休めば症状も抑えられてしまうため、様子を見てしまうことが多く、他の人に相談するほどの症状とは、感じにくいです。さらには、潰瘍性大腸炎だと発覚させるには、内視鏡検査という精密検査を受ける必要があり、抵抗を感じる方も多いです。
これらの、いくつかの理由で、初期段階で見つけることが難しく、中等症、もしくは重症の状態で発覚することが多いです。
とはいえ、病院にはお金が非常にかかり、精密検査も安くないため、判断基準というわけでもありませんが、もし血便が出た場合は、間違いなく体に異常があるので、診療所で相談することをお勧めします。
日常での弊害(経験談)
トイレに行く回数が多くなるため、必然的に1日に行動できる生活が少なくなります。私の場合は、1日に10回~20回ほどあり、寝ている最中もトイレに行くため、睡眠不足や疲労感もありました。
また、下痢になりやすいことと、たとえトイレを済ませて出かけても、突然行きたくなる場合もあるため、間に合わず、漏らすこともあります。
同時に、生活の支障、突然の腹痛、漏らすなどを理由に非常に不安になり、精神的にも追い込まれるため、かえってストレスで悪循環となり、症状が重くなりがちです。
1日の生活の制限と精神的なストレスで、非常に辛い経験をしました。
悪化すると?
大腸が傷ついて出血していることが多いため、貧血になる恐れがあります。また、大腸の機能が低下しているため、水分を吸収することが困難となり、下痢状態が続いたり、脱水症状になる可能性があります。
さらには、合併症もあり、大腸がんなど、大腸に関わる病気のリスクが高まります。長期化になるにつれて、治療も困難になるので、早く見つけて治療する必要があります。
重症化し、手遅れになると、最悪、大腸を全摘出する場合もあります。
診断後について
検査方法
大腸の内視鏡検査をします。具体的には、肛門からカメラを挿入し、大腸の内部を検査をする方法です。
前々日から下剤の準備や食事に気を付ける必要があり、当日も2リットルほどの下剤を3時間かけて飲みます。検査時間は15分~30分程度で終わります。
内視鏡検査については、こちらにまとめました。
治療方法
主に、注腸という肛門から薬を入れて治療したり、飲み薬で治療します。ただ、飲み合わせや副作用が強い薬もあるので、主治医には、他に治療をしていないか、今飲んでいる薬に影響は無いかを確認しておくといいかと思います。また、もし、飲んでいる最中に気分が悪くなったら、迷わず主治医に相談することをお勧めします。
それ以外にも、点滴による治療(レミケード)や透析治療(GCAP)などの治療があり、数時間拘束されますが、そういった治療があります。
ちなみに、入院による治療もありますが、よっぽど重症じゃないのであれば、入院することはなく、通院のみで治療は可能です。ですが、なるべく早く、確実に症状を抑えたい場合は、傷病手当などで長期休暇を利用し、入院をすることは可能です。一つの選択肢として覚えておくといいかもしれません。
ただし、治療がこれ以上難しい場合や、大腸に深刻な病気やダメージを追っている場合は、大腸全摘出を勧められる可能性があります。
最後に、非常に治療費はかかりますが、潰瘍性大腸炎は医療費助成の対象で、治療に関しては、ある程度補助してもらえます。
助成金については、こちらにまとめました。
まとめ
とりあえず、自分の知識で潰瘍性大腸炎を改めてまとめました。
恐らく、知っていることばかりの内容だったかもしれませんが、潰瘍性大腸炎について、改めて考えるなど、何かのきっかけになればと思います。まだ、不明確な部分も多いので伝わりにくいかもしれませんが、分かり次第、このページは随時更新していく予定です。
日常に大きく支障が出てしまうほど厄介で、長期化すると治りにくくなる恐れがある上に、合併症もある辛い病気です。さらには、治療には、お金もかかり、こちらもストレスとなり、悪循環で悪化させる原因にもなります。
非常に辛い病気ではありますが、諦めず、無理をしない程度で、完治を目指しましょう。
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