潰瘍性大腸炎と鍋(なべ)

潰瘍性大腸炎 料理

寒い冬になるとやりたくなります。

今回のテーマは

鍋(なべ)

鍋

です。

年末年始になるにつれて、忘年会、新年会、クリスマスなどなど、イベントも盛りだくさんです。そんなイベントの一つである、鍋を調査してみました。

基本的に、昆布だしなどを使ったシンプルな鍋が一般ですが、今は鍋の素となるものがあり、種類が豊富です。そして、シメにもこだわることもあり、最後まで美味しくいただけます。そんな鍋について、「スープ」「具材」「シメ」の3つに分けて評価してみました。

注意としまして、今回付いている評価は、食材に付いている総合評価とは異なり、オススメ度を表しています(が多い方がオススメです)。

スープ編

スープ

出汁など、味のベースとなる鍋の素(もと)。味のほとんどが、ここで決まります。

種類特徴潰瘍性大腸炎の評価総合評価
水炊き具材のみを使った鍋
もしくは昆布の出汁
水と昆布の出汁のみなので、非常に安全
ただ、少し物足りない感じもする
つゆ出汁に醤油などの
つゆを足した鍋
水炊きよりも塩分が若干高めだが、
あっさりとして、味も満足できる
豆乳豆乳と出汁を混ぜた鍋
市販の豆乳でも作れる
タンパク質が豊富で疲労回復の効果あり
脂質は若干高いが安全に食べられる
味噌味噌と出汁と混ぜた鍋
味噌汁の味噌で作れる
塩分が若干多いが、馴染みがある
市販の場合、辛い成分があるかも
鶏ガラ鶏肉とガラを煮込んだ
パンチのある鍋
作り方次第だが脂質や刺激物が若干多い
場合によっては、体調を崩す恐れあり
海鮮魚貝で出汁を取った鍋
海の幸と一緒に食べる
全体的に、脂質が若干高い
一応、肉も少し入っているっぽい
チゲ味噌と唐辛子の鍋
辛いスープ
刺激物が多いので、大腸の負担が大きい
悪化や再燃の危険がある
キムチ辛い漬物(キムチ)の鍋
チゲほど辛くないかも
チゲほど刺激物は抑えられているが、
リスクはあるので油断は禁物
カレーカレーと出汁の鍋
匂いが食欲をそそる
スパイスが刺激物となり、負担が大きい
出汁がある分、通常よりは刺激は少ない
白湯
パイタン
鶏ガラの白いスープ
「さゆ」ではない
鶏ガラと同じく、脂質などが多い
名前ほど、あっさりとしていないので注意

具材編

鍋の具材

スープによっては、入れないものもありますが、重要です。

種類特徴潰瘍性大腸炎の評価総合評価
豆腐淡白だがスープになじむ
火傷に注意
消化は非常によく、高タンパク
最高の具材

ほとんどスープの味になる
基本的には淡白な味
消化が良く高タンパク
熱い汁を吸っているので火傷に注意
白菜大きな葉
ボリューム感がある
芯は避けて、葉を中心に食べる
水分が多いので、食べ過ぎに注意
キムチ白菜などの野菜に
唐辛子などをつけた漬物
大腸に負担をかける刺激物が多い
辛味成分がスープに溶けるので注意
人参
ニンジン
色が良いので、花の形など
飾りとして使える
免疫力アップの栄養素が豊富
「薹立ち(とうだち)」には注意
大根汁を吸うので美味しくなる
大根おろしで使うのもいい
免疫力アップの効果が期待できる
スープの塩分と火傷に注意
もやし安くて食感もあり、うまい
若干、取りにくい
不要性食物繊維が多いので注意
少し置いてから食べるといいかも
ジャガ
イモ
ホクホクした食感で温まる
スープの味を吸収する
免疫力アップが期待できる
ただ、糖質が高いので注意
春菊苦味がある緑の葉と茎
クセになる
不足気味の鉄分やカルシウムがある
茎の部分は不溶性食物繊維が多い
牛蒡
ごぼう
味はほとんどしないが、
煮込んでも食感が残る
不溶性食物繊維が非常に多い
あまり柔らかくならないので注意
白滝麺のような蒟蒻
結んであるモノもある
不溶性食物繊維が多い
よく噛んで食べる
一口サイズで食べる葱
薬味ではなく具材で活躍
若干の辛味成分と食物繊維が多い
できれば細かくしたいところ
ニラ葱によく似た形だが、
食感や香りが違う
こちらも辛味成分と食物繊維が多い
葱と同様に細かくして食べたい
練り物はんぺんやちくわなど
魚のすり身を使用している
主に白身魚が原料のため、
低脂質で高タンパク
つくね
つみれ
魚もしくは肉を挽肉にして
団子状ににしたモノ
それぞれ作り方の違いで原料は同じ
原料で脂質が高くなる恐れがある
餃子
ギョウザ
モチモチした水餃子を使用
肉と生地が美味しい
市販のモノは原材料名に注意
自分で作った方が安全かも
蒟蒻弾力のある食材
味付けは難しい
不溶性食物繊維が多く消化が悪い
残念ながら避けた方がいい
キノコ類旨味と食感のある食材
具材にしてもいい
食物繊維が多いため避けた方がいい
出汁のみ利用するといいかも
肉類食べ応え十分の食材
出汁にも具材になる
高タンパクだが基本的に脂質が多い
脂質の少ない鳥の胸肉などを選ぶ
モツ
ホルモン
ほぼ脂身のような味と食感
飲み込むのがが難しい肉
消化しにくい部分が多いため、
大腸に負担をかけやすい
魚貝類肉とほとんど同じだが
あっさりで食べ応えあり
肉よりはマシだが、消化は悪い
選ぶなら白身系がいいかも
軟体類タコやイカなど
そのままでも食べられる
噛み切るのが難しく消化が悪い
生に近い状態では食べない
甲殻類カニエビなど
殻でも旨味が出る
栄養は悪く無いが食べ過ぎに注意
生に近い状態では食べないこと

もち
スープに絡んでくれる
若干食べにくいのが難点
消化は悪くないが、若干、糖質が高い
餅巾着の場合は、脂質に注意

シメ編

鍋のシメ

最後に食べるシメは、必須ですよね。

種類特徴潰瘍性大腸炎の評価総合評価
おじやシメの定番
を混ぜれば栄養満点
を煮込むので消化が良い
体調が悪い場合でも食べられる
うどん味付け問わずいける
あっさりしたシメにはうれしい
こちらも消化が良い
麺なので、よく噛むこと
中華麺薄い味付けは、物足りないが、
鶏ガラ系のシメには最高
濃い味付けの分、塩分に注意
食べ過ぎに注意する必要あり
パスタ工夫次第では、
違う料理に変身する
麺以外のモノを入れる場合は、
脂質などに注意

その他の注意点

少し長く煮込んでから食べる

柔らかくなることと、食中毒のリスクを少しでも抑えるために気持ち長めにしてください。

具材はなるべく小さくする

食べ応えが無くなりますが、少しでもリスクを抑えるために一口程度に切ってください。

調味料に注意

つけ汁をアレンジする場合は、特に注意してください。

食べる量を計算する

食べ過ぎる傾向があるので、シメも含めた計算をしてください。

火傷に注意

汁が飛ぶ可能性があり、ものすごく熱いので、注意してください。

一度に多くは食べない

消化が悪いため、少量で食べるようにしてください。

よく噛んで食べる

少しでも消化を良くするために、意識して食べるようにしてください。

まとめ

要約

簡単にまとめると、以下のような鍋が理想です。

  • スープはシンプルな味付けで(水炊きがいいかも)
  • 刺激物は避ける(辛い物は厳禁)
  • 基本的に火はしっかり通し、小さいサイズにする
  • 肉や魚は、脂質が少ない部位を選ぶ(鶏肉がいいかも)
  • 野菜は、食物繊維を避けつつ、栄養価の高い種類を選ぶ
  • シメも含め、食べる量を計算する
  • シメは、おじや、もしくはうどんにする

感想

思いつく限りの味付けと具材を並べてみました。このページは随時更新予定です。

皆で囲んで食べる鍋は、味付けや具材が自由なので、工夫次第では、料理の幅が広いので、体調に合わせた味付けや具材を選ぶことが可能な料理です。さらには、寒い時期に、1つの鍋を囲んで食べるので、会話が弾み、心も体も温まる楽しい食事になること間違いなしの料理です。自由がある分、残念ながら注意する点も多いですが、工夫次第では、潰瘍性大腸炎にも優しい鍋にもすることができるので、参考にして頂けたらと思います。

是非とも、安心できる食材を利用しつつ、楽しい食事にしてください。

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