潰瘍性大腸炎と出汁(だし)

潰瘍性大腸炎 食事

手間はかかりますが、和食には欠かせません。

今回のテーマは

出汁(だし)

出汁(だし)

です。

昆布やかつお節、松茸などから取れる食材のエキスで、手間や時間はかかりますが、非常に美味しい食事に仕上げてくれます。「出汁の利いた料理」と聞くだけで、美味しいイメージがあり、和食には欠かせません。ただ、食物繊維が多い食材からの出汁は、潰瘍性大腸炎にとってどんな影響があるのかをまとめてみました。

ワンランク上の料理に仕上がる

素材から、美味しい成分を引き出し、それを利用することで、さらに美味しい料理に仕上げてくれます。また、香りも良く、こちらも食欲が増すので、全体的に、ワンランク上の料理に仕上がります。

普段の料理がもっと美味しくなるので、非常に楽しい食事になるかと思います。

大腸にやさしい

海藻キノコは、そのまま食べると食物繊維が豊富にあるため、大腸に負担をかけてしまいがちですが、出汁として抽出すれば食物繊維はほとんどないので、大腸に負担をかけることなく安心して食べることができます。

料理のレパートリーが増える

素材をそのまま生かした味付けもいいですが、出汁を使えば同じ素材でも一味違った料理となり、飽きることなくおいしくいただくことができます。素材に調味料でもいいですが、出汁を使えうだけで料理の幅が広がるのでお勧めです。

旨味エキスで減塩効果

出汁のエキスは旨味が豊富にあり、そのままでもいただけるほどおいしい味が出ているので、塩や醤油などの調味料に、ほとんど頼ることなく食べることが可能です。薄味になりがちな食事でも、おいしくいただくことができます。

調味料よりは栄養を補える

出汁にすると食物繊維だけではなく、ほとんどの栄養素が素材に残ってしまうため、栄養価は高くありませんが、ある程度の栄養は補うことができます。調味料で味付けするよりは栄養価は高くお勧めです。

市販で手軽に使える

既に作られたパックや、顆粒だしもあるので、難しい場合はそちらを選ぶのもいいかと思います。特に顆粒だしであれば、お湯に入れるだけなので、味噌汁などの汁物に、そのまま入れることが可能です。

時間と手間が、大幅に少なくなると同時に、美味しい料理になるので、オススメです。

家庭で作るには不向きかも

非常に美味しい出汁は、その分、手間と時間がかかり、家庭の食事で作るには、不向きかもしれません。また、素材も、場合によっては高いため、潰瘍性大腸炎の生活で使うには、難しいかもしれません。

料理する場合

出汁(だし)の料理

素材からの出汁はどれでもOK

たとえ食物繊維が豊富な食材であっても問題ありません。煮干や海藻系、キノコ系、野菜などの食材からであっても、食物繊維はほとんど無く、消化もいいので、基本的にはOKです。食材や好みによって調整をしていただき、自分に合った味付けを見つけてみてください

出来れば濾(こ)しておく

刻んでから出汁を取った場合、細かい食材が入っている恐れがあるため、大腸に負担になる可能性があります。栄養価はありますが、負担や炎症の悪化のリスクを抑えるため、面倒でも濾してから使うことをお勧めします。

出汁を取った食材は食べない

海藻キノコなど、出汁として使った食材は、栄養価がほとんど無くなっており、場合によっては、食物繊維が多い状態になっている恐れがあります。食べてしまうと、せっかくのメリットの意味が無く、悪化のリスクが高くなるため、あまりオススメできません

とはいえ、捨てるのも、もったいないので、申し訳ないですが、違う料理にして、自分は食べないようにしてください。

飲み切るスープがオススメ

旨味を取り、他の具材をよりおいしくさせた後、捨てる場合がありますが、出汁にも栄養があり、もったいないので、出汁ごといただける、スープがオススメです。

とはいえ、調味料などで、塩分が高い場合は、あまり飲まないようにしてください。

市販の出汁は塩分や刺激物に注意

市販の顆粒だしであれば代用は可能です。素材から出汁を取ったり、味付けをするなどの面倒な手間が無くなり、簡単に仕上げることができるのでお勧めです。

ただし、濃い味付けにするために、塩分や刺激物が多く含まれている可能性があります。コショウなどのスパイス系が入っている場合があるので注意してください

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
食材にほとんど残ってしまう
スープにして飲むと良い
料理の
種類
味付けにも使え、スープにも
できてしまうのがうれしい
消化の
良さ
食物繊維がほとんどなく、
大腸の負担も低い

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
食材によってはそれぞれ違う
美味しく取るには手間と時間がかかる
再燃
しやすさ
大腸の負担も少ない上に調味料も
ほとんど使わないので安全
その他の
危険
それほど影響は無いかと
しいて言えば、水分が多いので若干注意

まとめ

総合評価: ほぼ問題なし 料理の幅が広がる

食物繊維が豊富な食材からでも、出汁として使えば問題なく使うことができ、おいしく仕上がるため、非常に頼もしいです。同じ食材でも、出汁を使えば、味が変わることにより料理の幅が広がります。また、出汁にもある程度の栄養があるため、スープなどにして一緒に食べることをお勧めします。

ただ、使った後の素材は、リスクを抑えるため、食べないでおく必要があり、ある意味ストレスになりそうです。そのため、何か使えないかも考えて利用するといいかと思います。

潰瘍性大腸炎にとって食事は、非常に重要で食材によっては体調不良になったり治りにくくなることもありますが制限ばかりだと継続も難しいので、出汁を使った料理でいろんな味付けを考え、料理の幅を広げてみてください。

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