潰瘍性大腸炎とパプリカ

潰瘍性大腸炎 食事

カラフルな野菜で、サラダなどによく利用されています。

今回のテーマは

パプリカ

パプリカ

です。

ピーマンの形をした野菜ですが、苦味はほとんどなく、非常に食べやすいです。色も黄色やオレンジ、赤など様々で、見た目も楽しませてくれる珍しい野菜です。そんなパプリカですが、潰瘍性大緒炎にとってどうなのか調べてみました。

内側、外側から免疫力を強化

ビタミンCやビタミンA、βカロテンが豊富なので、免疫力をアップさせ、風邪などを予防してくれる効果があります。ビタミンCは体内の免疫力を、ビタミンAは喉や鼻の粘膜を強化し、侵入させないようにしてくれます。

血圧を抑える

カリウムが豊富で血圧の上昇を抑え、高血圧を抑制します。その結果、動脈硬化などを防ぎます。また、「むくみ」を解消する効果もあります。

高血圧が気になる方は、具材として食べることをお勧めします。

いろんな料理に使える

鮮やかな色や食感があり、調理も茹でたり、炒めたり、焼いたりすることも可能なので、いろんな場面で活躍してくれる食材です。また、他の具材の味をほとんど邪魔しないので、具材が物足りない場合は利用するといいかと思います

消化の悪い箇所が多い

栄養価が高いパプリカですが、皮をはじめ、ワタや種と消化の悪い箇所が多く存在します。そのため、安全に食べられる箇所が少ないです。また、ワタと種は簡単に取り除くことができますが、皮は手間が掛かるため注意が必要です。

刺激物が含まれている

一見、味がほとんどないように見えますが、実は辛い成分「カプサイシン」が少量ですが含まれています。といっても唐辛子ほどの辛味は無く、それほど量が入っていないですが、体調を崩したり、炎症を悪化させる可能性があります。少なからず炎症部分にダメージを追う可能性があるので、食べる際は注意して食べてください。

赤色は選ばない

どれもパプリカとして存在しますが、栄養価が違います。簡単ですが、まとめましたので参考にしてください。

ちなみに赤色に近いほどカプサイシンが多く含まれています

●辛み成分が若干多い赤色のパプリカ

辛味を感じるほど入っているわけではありませんが、カプサイシンが他の種類と比べて多いです。

リスクを抑えたいのであれば、こちらは選ばない方がいいです。

●安全に食べられる黄色のパプリカ

こちらは逆にカプサイシンが少なく、また、栄養価も他の種類と比べて高いのが特徴です。

選ぶならこちらがお勧めです。

●赤と黄のバランスのいいオレンジ色のパプリカ

赤と黄色を混ぜた色のとおり、カプサイシンと栄養がバランスよく含まれています。赤色のパプリカよりはリスクは低いですが、注意する必要があります。

●ほとんど見かけない黒・紫色のパプリカ

珍しい色をしたパプリカで、あまり見かけません。他のパプリカにはない、ポリフェノールが多く含まれています。

料理する場合

パプリカ入り野菜ジュース

皮・ワタ・種は取り除く

トマトのように皮、ワタ、種は消化が悪いため、取り除く必要があります。特に皮は、生の状態では難しく、取り除くにもレンジで温めたり、水に付けたりと手間が掛かるので注意してください。

難しい場合は、なるべく細かく刻んでから食べるといいかと思います。

赤色は選ばない

どの色もパプリカとして市販に売られていますが、赤色は、辛み成分でもあるカプサイシンが多く含まれています。これは、赤い成分でもあるので、なるべく赤みの少ない「黄色」のパプリカを選ぶといいかと思います。

パプリカパウダーには少し注意

パプリカを粉末にした状態の調味料も売られており、細かくなっているので、大腸にやさしいですが、赤パプリカも使用している恐れがあるため、若干、刺激物が含まれている可能性があります。

もし、体調が優れなかったり、炎症が治りにくいと感じたら中止してください。

その他の注意点

生では食べない

サラダでも、一度茹でて柔らかくしてから食べてください。

調味料に注意

油などとの相性は良いですが、かけすぎに注意してください。

少し柔らかめにする

硬い状態で食べるよりはリスクが減り、多少消化がいいです。

なるべく細かく刻む

多少、消化が良くなります。

食べすぎに注意

消化が悪く、刺激物もあるので、一度に多くは食べないようにしてください。

よく噛む

食物繊維が多いので、消化を多少良くするために意識してください。

【番外編】形が同じピーマンとの違い

ピーマンを別のページでまとめましたが、軽く違いを紹介します。

苦味が強いピーマンですが、パプリカと同じ品種の野菜だそうです。ただ、ピーマン未成熟の状態で収穫されるため、パプリカと比べると、小ぶりで少し細長い形をしています。

栄養に関しては、ビタミンやミネラルなど、パプリカとほとんど同じだそうでが、パプリカと比べると若干、栄養価は低いです。ただ、辛み成分のカプサイシンがほとんど無いため、刺激物に関しては安心して食べることが可能です。

ただし、消化の悪い部分が多いのは、共通なのでどちらも食べすぎに注意してください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
安全に食べられる部分は少ないが、
ビタミンやミネラルが豊富
料理の
種類
煮たり焼いたりなんでも使える
他の具材とも相性が良い
消化の
良さ
皮、ワタ、種と消化が悪い部分が多い
若干、刺激物なので注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
消化の悪い部分を取り除く必要あり
皮まで取ると少し手間がかかる
再燃
しやすさ
消化の悪い部分も多いが、
刺激物が含まれているので注意
その他の
危険
カプサイシンが含まれているが、
それほど影響は無し

まとめ

総合評価: 一口だけ 赤以外も注意

赤色や黄色など鮮やかな色をしているため、見た目もいいです。また、栄養価も高く、免疫力を向上させてくれるビタミンAやビタミンCも含まれており、非常にありがたいです。

ただ、消化の悪い部分が多く、皮をはじめ、種やワタを綺麗に取り除かないと、大腸に負担がかかります。特に皮は、温めたり、水に付けたりとひと手間掛かります。

さらには、少量ではありますが、刺激物の辛み成分が含まれています。辛味を感じないので気づかない方も多いかもしれませんが、食べ過ぎると場合によっては、体調を崩したり、治りにくくなる傾向があります。

野菜は基本的には消化の悪い部分も多いので、「少しだけ」の評価が多いですが、この食材には「刺激物」が含まれており、若干リスクが高いことと、安全に食べるには「手間」がかかるため、このような評価となりました。

手間とリスクを考えると、食事にはあまり向いていないかもしれませんが、どの料理にも活躍してくれる食材です。使う場合は、なるべく黄色を選び、調味料や食べすぎに注意しつつ、うまく利用してみてください。

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