つぶがびっしりついた、野菜ではなく穀物です。
今回のテーマは
コーン
です。
いわゆる「とうもろこし」で、漢字で書くと「玉蜀黍」です。全く読めません。表面にびっしりと、つぶつぶが並んでおり、面白い形をした食材です。大きさの割には、食べられる部分が少なく、食べにくいため、あまり好きではありません(味は好きです)。主に具材として使われますが、潰瘍性大腸炎にとってはどうなのか調べてみました。
栄養バランスが良い
とうもろこしは、米などと同じく穀物であり、ビタミンやミネラルなどバランスよく含まれている、栄養価も高い食材です。同じ穀物の米と比べると、糖質は少なく、カロリーが低いです。ただ、脂質が若干高いので注意が必要です。
疲労回復の効果がある
疲れを取り、調子を良くしてくれるおなじみの、ビタミンB群がバランスよく含まれており、エネルギーの代謝を良くし、疲労回復に効果があります。疲れたときに食べるのもいいかもしれません。
高血圧を予防する
カリウムも豊富で、血圧の上昇を抑え、高血圧を予防してくれます。また、水分なども多く含まれているので、先ほどのビタミンB群の効果も相まって、夏バテ防止にもなります。
消化の悪い部分が多い
とうもろこしの特徴でもある、黄色いつぶつぶは、表面だけではなく、一粒ずつ皮に覆われているため、そのまま食べると非常に多くの皮を食べてしまう恐れがあります。また、芯と実の間にある白い部分も消化が悪いです。
全体的に見ると消化の悪い部分が多い食材なので、安全に食べるには、工夫が必要です。
糖質がやや高い
「米と比べて糖質は低い」と書きましたが、他の食材と比べると糖質は若干多いです。特に潰瘍性大腸炎にとっては、消化の悪い部分をなるべく回避するため、必然的に糖質を多く摂取してしまいがちです。血糖値が気になる方は、注意が必要です。
料理する場合
出来れば濾(こ)して使用する
つぶつぶは、皮に覆われていることと、芯と実が付いている白い部分は、消化が悪いため、食べない方がいいです。
ただ、一粒ずつ取るのも非常に手間なので、包丁などで実の部分を切り取った後、濾してから使うことをお勧めします。
缶詰のコーンを利用する
実の部分を詰め込んだ缶詰であれば、ある程度の手間を省くことができます。芯から取り除く必要もない上に、白い部分も綺麗に取り除いてあるので、そのまま利用することが可能です。
また、缶詰の汁も利用可能で料理の幅が広がり、お勧めです。
市販のコーンスープは注意
ジュースのようにそのまま飲めたり、粉末をお湯で溶かすなど、簡単に手に入ることができますが、どれも乳製品が含まれているため、炎症を悪化させるリスクがあります。また、つぶつぶのコーンも含まれていることもあるため、飲む場合は注意してください。
コーンスープは豆乳で作る
作る場合、生クリームや牛乳を使いがちですが、どちらも消化が悪く、最悪、悪化する恐れがあります。
もし作るのであれば、動物性の牛乳などではなく、植物性の豆乳を入れることである程度リスクを抑えることができます。若干風味が変わりますが、お勧めです。
芯は出汁として使える
食べられない部分なので、捨ててしまいがちですが、意外にも出汁として利用することが可能です。栄養価も高いのでスープにして飲めば、食材を余すことなく食べることが可能です。
その他の危険
調味料に注意
乳製品などに合いますが、消化が悪いので注意です。
よく噛む
小粒なので、しっかり潰してから飲み込むようにしてください。
食べすぎない
消化が悪いので一度に多くは食べないようにしてください。
加工した食品も気を付ける
ポップコーンやコーンフレークも消化が悪いので食べすぎに注意です。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | 栄養バランスがいい ただ、食物繊維が多い | |
料理の 種類 | 消化の悪い部分を取り除くと種類は少ないかも ただ、芯は出汁に使えるので汁物にいいかも | |
消化の 良さ | 1粒ずつ消化の悪い皮が付いている 脂質も若干高い |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 安全に食べるには、濾す必要がある 出汁にも使えるが、手間と時間がかかる | |
再燃 しやすさ | 皮ごと食べる場合は、若干のリスクがある 濾すことでリスクを抑えられる | |
その他の 危険 | 糖質がやや高い 食べ過ぎに注意 |
まとめ
総合評価: 一口だけ 芯の近くは避ける
米や小麦粉など、他の穀物と比べると糖質が低いため、気になる方は安心して食べることができる食材です。それ以外にも、ビタミンやミネラルなども豊富で栄養バランスも豊富にあります。
ただ、食べる機会が少なく、また、皮や芯の近くも消化が悪いので、取り除くとなると非常に大変です。缶詰であれば、白い部分を取り除いた状態で売られていますが、安全に食べるには濾すなど、もうひと手間かける必要があります。
「手間」「消化の悪い部分が多い」ことを考えると、毎日の食事にするには難しいです。ただ、栄養価は高く、ある程度リスクも抑えることは可能なので、総合的に考えて「一口だけ」の評価になりました。
寛解になるまではなるべく控えた方がいいかもしれませんが、具材として添えられている程度であれば食べてもいいかと思います。毎日は難しいですが、様子を見ながら少しずつ食べるようにしてください。
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