甘さと苦さの絶妙なバランスで大好きです。
今回のテーマは
チョコレート
です。
昔は、甘い味が多かったですが、今は健康志向になり、苦いチョコレートも出回るようになりました。私はビターなど苦味が強い方が好きだったので、興味本位で購入したカカオ90%以上のチョコレートを、食べたときはびっくりした思い出があります。そんないろんな味になってくれるチョコレートですが、潰瘍性大腸炎にとってどうなのか調べてみました。
免疫力を高める
カカオに含まれるポリフェノールのおかげで、活性酸素を抑制することで免疫力向上が期待できます。結果、風邪予防にもなり、潰瘍性大腸炎にとっては、ありがたい効果です。
動脈硬化などを予防する
これもまた、ポリフェノールのおかげで、動脈硬化を防ぐ効果があるそうです。動脈硬化の原因でもある酸化を防ぎ、血液をサラサラにすることで、血流を良くし、動脈硬化や心臓病などを予防してくれるそうです。
ストレスを抑制するかも?
カカオには、意外にもストレスを抑制する効果があり、鬱(うつ)病のような症状を改善してくれるかもという期待があるそうです。潰瘍性大腸炎の生活や仕事でたまったストレスをある程度、抑えるかもしれません。ただしこの効果は、種類や個人差もあるので、注意が必要です。
ただ、カカオ成分に限らず、「甘くておいしいモノ」は、幸福感を得られるので、チョコレートが大好きな方は、幸福感でストレスを軽減してくれるかもしれません。(食べすぎに注意!)
食事としては不向き
甘くてお菓子のイメージが強いので、食事には向かず、ご飯や野菜と一緒に食べるには不向きな食材です。しいていえば、パンなどに入っていたり、隠し味として利用する料理もありますが、栄養バランスが悪かったり、少量だったりと効果はあまり期待できません。残念ですが、別の食材を選ぶことをお勧めします。
消化が悪い
残念ながら食物繊維が若干多いため、消化が悪いです。ただ、この食材は水溶性食物繊維が多いため、炎症を悪化させるリスクは少ないです。ですが、大腸の負担が大きいのは変わりないので、食べ過ぎに注意が必要です。
使用している材料に注意する
チョコレートはカカオを原料としていますが、それだけでは、苦く食べにくいため、いろんな材料を使用して、食べやすくしています。また、最近は健康志向でもあり、カカオの効果が注目され、カカオの使用率が高いチョコレートも増えてきました。
ただ、原料も含め、潰瘍性大腸炎にとっては、あまり食べない方がいいモノばかりです。その中で、注目してほしい部分を2つまとめました。
●甘いチョコはカロリーや体調不良に注意
甘いチョコレートには、ミルクや砂糖を使用しているため、少ない量でも意外とカロリーが高いです。また、これらは腸内環境を悪化させ、下痢や免疫力の低下などを招く恐れがあるので食べすぎに注意が必要です。
糖質が気になる方はもちろん、体調が優れない場合は食べないでおくことを勧めします。
●苦いチョコはカフェインに注意
苦いチョコレートは、カカオの使用率が高いため、カフェインが多いです。コーヒーほど、含まれてはいませんが、以前記事に書いたようにデメリットが多いので注意する必要があります。(詳細は「潰瘍性大腸炎とコーヒー」にて)
カフェインによって、体調が悪くなったなどを経験した場合は、食べないでおくことをお勧めします。
食べる場合
炎症がひどい場合は避ける
今回のチョコレートは、原料のみならず、使用している材料にも注意が必要です。使用する材料によっては、炎症を悪化させるリスクが高くなるので、炎症がひどい場合は、控えることをお勧めします。
乳酸菌入りは炎症中は控える
腸内環境を改善してくれますが、大腸で働き続ける分、負担が大きいです。炎症があるうちは、直すことを優先した方するため、なるべく控えた方がいいかと思います。
アーモンド入りは避ける
栄養が高い上にチョコレートとの相性の良いアーモンドですが、食物繊維が多く、若干硬いので、消化が悪いです。また、場合によっては、使用している薬にも影響が出てしまう恐れがあります。
選ぶならアーモンド無しのチョコレートを選ぶか、少量にしてください。
その他の注意点
冷たい状態では食べない
なるべく常温にしてから食べてください。
食べ過ぎに注意
消化が悪かったり、悪化する恐れがあるので注してください。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | 原料であるカカオの効果はありがたいが、 種類によっては食物繊維やカロリーに注意 | |
料理の 種類 | お菓子以外に使い道が少ない 食事には不向き | |
消化の 良さ | 基本的に消化が悪く、使用している材料にも 消化を悪くさせるモノもあるので注意 |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | そのままでも食べられる 刻んだり、湯煎すればトッピングとして使える | |
再燃 しやすさ | 種類にもよるが、甘いチョコレートには、 炎症を悪化させるモノも多いので注意 | |
その他の 危険 | カロリーや糖質の高さ、カフェインなどで 潰瘍性大腸炎以外の病気にリスクあり |
まとめ
総合評価 一口だけ 特別な日のみ
チョコレートの原料でもあるカカオには、意外といろんな効果があり、免疫力の向上をはじめ、動脈硬化や老化の抑制、さらにはストレスを解消してくれる効果もあり、潰瘍性大腸炎にとっては、うれしい効果が多いです。
ただ、基本的に食事には不向きであることと、食べやすくした材料のおかげで、カロリーが高く、場合によっては体調を崩す恐れがあり、炎症を悪化させるリスクが高いこともわかりました。
カカオの効果は高いですが、食事には不向きだということと、炎症を悪化させるリスク、さらにはカロリーが高いので、食べすぎによるリスクを考慮すると、基本的には食べない方がいいかもしれません。
とはいえ、チョコレートのイベントでもある「バレンタイン」だけは、少しだけ許してもいいのではないかと思います。普段は食べず、特別な日にのみ、体調に合わせて食べることをお勧めします。
コメント