潰瘍性大腸炎と玉葱(たまねぎ)

潰瘍性大腸炎 食事

切るとカウンターで涙が出ます。

今回のテーマは

玉葱(たまねぎ)

玉葱

です。

メインになることはほとんどありませんが、具材にしたり、調味料になったりと意外と幅広いところで活躍してくれる食材です。サラダをはじめ、親子丼などにも入ったり、スープや炒め物にもなり、和洋中どれでもいける食材です。そんな玉葱について調べてみました。

動脈硬化、脳梗塞などを予防する

玉葱には、硫化アリルという成分が含まれており、血液をサラサラにしてくれる効果があります。具体的には、血小板が固まってしまうのを防ぎ、血栓(血が固まり、血管を閉鎖してしまう)を発生しにくくさせ、血流を良くするそうです。

風邪を予防できる

先ほどの硫化アリルは、解毒作用で、血液の毒素を取り除く効果があり、免疫力が高めてくれます。それ以外にも、ビタミンB1の吸収率を高める効果もあり、玉葱に含まれているビタミンB群と共に、疲労回復の効果があります。

免疫力、疲労回復の効果があるため、風邪などの初期症状にはお勧めの食材です。

刺激物なので注意

硫化アリルは、辛味成分であるため、大腸に負担をかける恐れがあり、最悪、悪化させる場合があります。良い効果も多いですが、潰瘍性大腸炎にとっては、刺激物なので、避けた方がいいかもしれません。

炎症がまだひどいうちは、治療に専念するため、なるべく辛味成分を取ってから食べることをお勧めします。

体臭・口臭でストレスになるかも

玉葱には、体臭・口臭の原因となる成分が含まれています。ただ、これは、正常の方であれば、あまり発生することはありませんが、腸内環境が悪い場合、消化があまりうまく機能せず、体臭・口臭として発生するそうです。そのため、腸内環境があまり良くない潰瘍性大腸炎にとっては、発生しやすい症状です。

体臭・口臭が気になるとかえってストレスを抱え、大腸に良くないので、気になる方は避けた方がいいかもしれません。

下痢になる恐れ

硫化アリルは、体調を崩す恐れがあり、健康な方でも食べ過ぎると下痢になることがあります。潰瘍性大腸炎にとっては、刺激物でもあるので、トイレに行く回数が増えてしまう恐れがあります。

発症後、食べる場合は、少しずつ慎重に食べ、体調が悪い場合は、避けるなど気を付けて食べてください。

料理する場合

オニオンスープ

辛味を抜く

硫化アリルは体にとって良い効果を持ちますが、潰瘍性大腸炎にとっては刺激物であり、炎症がまだひどいうちは、できれば取り除くようにしてください。

方法はいろいろありますが、熱を加えた方法(電子レンジや熱湯などを利用)にすることで、多少なりとも消化が良くなるのでお勧めです。

ビタミンB1が含まれる食材と一緒に

硫化アリルは、ビタミンB1の吸収率を高める効果があるため、ビタミンB1が含まれている食材と一緒に食べることで、より効果があります。

ビタミンB1が含まれている食材は、豚肉や鰻(うなぎ)ですが、炎症を悪化させる恐れがあるので、大豆蕎麦(そば)などと一緒に食べるといいかと思います。

細かくして食べる

基本的には細かく刻んでから食べることで、多少消化が良くなる上に、目に見えてわかるくらい辛味成分が抜けていきます(涙で)。また、火の通りも良くなるため、多少なりとも悪化のリスクは抑えられるかと思うので、お勧めです。

生では食べない

サラダなどの具材にして、そのまま食べることもできますが、できれば一度火を通してから食べるようにしてください。生で食べるよりは消化が良く、辛味成分をある程度和らげてくれるので、潰瘍性大腸炎にとっては、悪化のリスクを、ある程度、抑えることができます。

その他の危険

食べ過ぎない

辛味が無くても油断しないでください。

よく噛む

少しでも消化を良くするために意識してください。

食欲が増すので注意

具材として使用した場合、他の食材を食べすぎる恐れがあるので注意です。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
硫化アリルの効果は高い
ただ、刺激物なので注意
料理の
種類
色んな料理に具材としたり、ソースなどの調味料でも利用可能
みじん切り、薄切り、くし切りなどで利用は異なる
消化の
良さ
他の野菜と比べると消化は悪くない
ただ、刺激物なので、慎重に食べること

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
刺激物を抑えるため、辛味成分を取る手間がある
また、切るときに目に染みるので注意
再燃
しやすさ
刺激物なのでリスクはある
辛味成分を取り除く工夫が必要かも
その他の
危険
食べ過ぎると健康な方でも下痢になる恐れがある
体臭などを発生させやすいのでストレスが溜まるかも

まとめ

総合評価: 一口だけ 治療を優先で

硫化アリルの成分で、免疫力の向上や疲労回復などの効果があり、風邪予防などには、非常に効果がある食材です。それ以外にも、血液をサラサラにし、動脈硬化など、病気のリスクを抑える効果もあるので、この成分を活かした料理を作っていきたいところです。

ですが、刺激物であるため、大腸に負担が大きくなったり、炎症を悪化させる恐れがあります。また、食べ過ぎれば、たとえ正常の方でも下痢になる恐れもあり、潰瘍性大腸炎にとっては、トイレに行く回数が増える可能性があるので、注意する点が多くある食材でもあります。

良い効果はありますが、潰瘍性大腸炎にとっては、避けないといけない刺激物があり、食べ過ぎると悪化する恐れがあります。できれば治療を優先してほしいため、食べ過ぎに注意してほしいということで、このような評価になりました。

玉葱を入れることで、美味しくなる料理が多いですが、まだ炎症があるうちはなるべく避けた方がいいです。また、刺激物は、寛解になっても、若干注意するべき成分でもあるので、油断しないで、慎重に食べることをお勧めします。

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