潰瘍性大腸炎と味噌(みそ)

潰瘍性大腸炎 食事

完成までに手間と時間をめっちゃ使うそうです。

今回のテーマは

味噌(みそ)

です。

赤・白・あわせなど種類も豊富で、基本的に家庭では、味噌汁が定番の料理ではありますが、田楽(でんがく)だったり、味噌カツ、味噌煮込みうどんなど、いろんな料理に使われています。そんな味噌について調べてみました。

大豆のいいところを取っている

以前、大豆についてまとめましたが、原料が大豆だからといって、栄養価が同じというわけではなく、むしろ、潰瘍性大腸炎にとっては、食物繊維や脂質を抑えた、消化の良い調味料となっており、非常に活躍してくれるかと思います。

料理にしやすい

野菜などの食材の場合、他の食材との相性がありますが、こちらは、調味料であるため、他の食材との相性も良く、毎日の料理に使いやすいです。とくに、味噌を汁物(味噌汁)とすれば、具材を混ぜるだけで、オリジナルの料理を作ることもできます。

タンパク質が豊富

大豆を原料としているため、大豆と同じでタンパク質が豊富にあります。潰瘍性大腸炎の食事は、お肉を食べるのが難しい状態なので、安心して食べられる味噌はありがたい食材です。

ただ、味噌単体では、効果が薄いので、ご飯などと一緒にバランスよく食べることでお肉と同等な良質なタンパク質を取ることができます。

疲労回復の効果がある

味噌には、ビタミンB群がバランスよくあり、豊富のため、疲労回復の効果が高いです。また、調味料でもあるため、料理と組み合わせれば、疲労回復の効果を高めてくれます。

硫化アリルが含まれる玉葱(たまねぎ)やネギなどと一緒に食べると吸収率がアップし、より効果があるのでお勧めです。

骨を丈夫にする

骨の原料であるカルシウムが豊富にあり、動物性ではないため、安全に摂取することができる調味料です。

ただ、牛乳などと比べると吸収率が悪いため、ビタミンDが含まれるキノコ類(干しシイタケなど)やビタミンKが含まれる海藻などと一緒に食べると効果的です。ただ、これらは食物繊維が多いので、体調に合わせて食べてください。

整腸作用がある

味噌には、乳酸菌などが含まれているため、腸内環境を整える効果があります。また、多少ですが、水溶性食物繊維も含まれているため、こちらも腸内環境を整え、下痢を抑える効果もあります。

全体的に整腸作用があるため、トイレの行く回数を減らしてくれるかもしれません。

消化は良い

原料の大豆と比べ、食物繊維が少なく、また、タンパク質もアミノ酸に変わっているなど、全体的に消化の良い調味料です。味噌汁などは、具材さえ気を付ければ、毎日の食事にしても問題なく食べることができます。

味噌汁とご飯を基本とし、栄養バランスの食事を作ることをお勧めします。

体調を崩す恐れがある

個人差がありますが、味噌は発酵食品であるため、食べ過ぎたり、人によっては、体調を崩す恐れがあります。これは、腸内環境を整える乳酸菌などが、大腸に留まって働き続けるため、大腸に負担がかかる可能性があるからです。

発症後に食べる場合は、慎重に食べるようにしてください。

料理する場合

料理の味付けに

味噌はそのまま食べるのではなく、あくまで調味料なので、使用できる量が限られがちですが、逆に調味料を活かした、料理の味付けとして使うといいかと思います。

また、味噌単体では、栄養価の吸収率が悪いので、他の食材と一緒に食べられる料理を考えるといいかと思います。

毎日なら味噌汁がオススメ

味噌汁は、和食の定番で、馴染みやすい味ではないかと思います。また、スープも出汁(だし)によってはアレンジしやすく、具材に関しても、野菜などとの相性もいいので、基本的に飽きることが少なく、栄養価の高いスープを作ることが可能です。

毎日、味噌を食べたい場合は、味噌汁で飲むことをお勧めします。

味噌の付いた料理に注意

いわゆる味噌味の料理や味噌漬けされた食材は、味噌をそのまま使用している場合もあるため、塩分が高い可能性があります。また、七味などの刺激物にも合うため、既に入っている恐れもあります。

気になる方は、成分表示を必ず確認してから選ぶようにして下さい。

その他の注意点

血圧が気になる方は減塩タイプを

若干、塩分があるので、気になる方は、こちらを選ぶことをお勧めします。

体調が悪い場合は中止する

大腸をさらに負担し、悪化する恐れがあるので注意してください。

【番外編】味噌汁って意外と塩分は少ない

味噌は塩辛い味のため、「塩分が高い」イメージがあるかと思われがちですが、基本的には溶かして使用するため、1食あたりの使用量は限られており、また、血圧を抑えてくれるカリウムも豊富にあります。そのため、例えば味噌汁の場合、他のスープと比べると、塩分が非常に少なく、栄養価も高いため、安心して飲むことが可能なスープです。

1食あたりですが、各料理の塩分量をまとめました。

料理食塩相当量カリウム
味噌汁0.89g141.61mg
コンソメスープ2.28g179.89mg
コーンスープ1.35g89.3mg
中華スープ1.53g198.65mg

ただ、高血圧などが気になる方は、減塩タイプを選んで飲むことをお勧めします。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
調味料の中では栄養価は高く、食物繊維脂質も少ない
単体では、吸収率が悪いので、他の食材で補う必要あり
料理の
種類
味噌汁をはじめ、スープをベースにいろんな料理になる
また、調味料を活かして、様々な料理にかけることも可能
消化の
良さ
原料の大豆と比べると、食物繊維脂質が少ない
また、タンパク質は消化の良いアミノ酸になっているため全体的に消化が良い

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
他の調味料と比べると、溶かす必要はあるがそれほど手間ではない
ただ、使い方によっては手間になる恐れがある
再燃
しやすさ
適量さえ守れば、比較的安全
ただ、インスタントなどは、塩分や刺激物に注意する必要あり
その他の
危険
塩分が若干高いため、工夫が必要
味噌味の食べ物は塩分量に注意

まとめ

総合評価: ほどほどに 工夫が出来る

大豆を原料としていますが、潰瘍性大腸炎にとっては、大豆の悪い部分を取り除き、いいところだけを取ってくれた調味料で、日本食の定番である味噌汁などで、毎日飲むことが可能です。また、調味料を活かし、他の料理の味付けとしても活躍してくれるのも、うれしいです。

ただ、味噌単体では、栄養の吸収率が悪いので、疲労回復などの効果を期待したい場合は、使用する具材を工夫する必要があります。また、食べ過ぎると体調を崩す恐れもあるので、こちらも注意が必要です。

ただ、調味料なので、他の食材との相性が良く、組み合わせ次第では、栄養価の高い料理に仕上がることと、整腸作用や消化が良いなど、大腸にも良い部分もあり、お勧めしたいという気持ちも込めて、この評価になりました。

体調に合わせて食べる必要がありますが、味噌汁にすれば毎日食べることが可能で、アレンジもしやすいので、ぜひとも栄養価の高い味噌汁を作り、食事の汁物の定番として、飲むことをお勧めします。

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