独特な形をしています。
今回のテーマは
ブロッコリー
です。
まるで木のような形をしており、素材そのままでは、苦味や青臭さがあるため、若干食べにくいですが、塩をかけるだけで非常に美味しく、そして食べ応えがあります。そんなブロッコリーについて調べてみました。
免疫力がアップする
免疫力を高めたり、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEが豊富で、潰瘍性大腸炎にとってはうれしい栄養素です。また、微量ではありますが、スルフォラファンという成分が含まれており、こちらも免疫力を高めてくれます。
ただし、このスルフォラファンという成分は、辛味成分なので、場合によっては体調を崩す恐れがあります。注意して食べるようにしてください。
タンパク質がある
大豆と比べると劣りますが、他の野菜と比べると、タンパク質があります。食べにくいお肉の代わりにタンパク質が補える貴重な食材になります。
ただ、この食材だけで補うのは、難しいので、他の食材と一緒に食べるようにしてください。
筋肉を作る栄養素が豊富
これは、調査して分かったことですが、どうやら筋肉の成長に欠かせない栄養素が豊富にあり、筋トレをしている方には人気があるそうです。その理由として、タンパク質をはじめ、筋肉の疲労回復に欠かせないビタミンB群や、テストステロンという男性ホルモンがあり、より男らしく、筋肉になる成分が豊富の為だそうです。
ただ、筋トレは、潰瘍性大腸炎にとっては、悪化させる恐れがあるので、念のため、記しておきます。
茎は栄養あるが消化が悪い
ブロッコリーは「蕾(つぼみ)」の部分を食べることが多いですが、茎の部分も食べることが可能で、栄養は高いです。ただ、潰瘍性大腸炎にとっては、不溶性食物繊維が多いため、悪化させるリスクも高いので、食べないでおくことをお勧めします。
茎以外は消化は悪くない
蕾である、緑色の柔らかいところは、茎と比べると消化が良い方なので、比較的安全に食べることができます。といっても、食物繊維が決して少ないわけではないので、柔らかくするなどの工夫する必要はあります。また、食べ過ぎにも注意してください。
料理する場合
食べる前に水に付けておく
蕾の部分には、虫などが入っている恐れがあります。仮に食べても害は少ないそうですが、免疫力が低下している潰瘍性大腸炎にとっては、若干リスクがあります。
また、「虫が入っているかも」ということを知ってしまった以上、気になってストレスを感じる可能性があり、大腸によくないので、美味しく食べる場合は、食べる前に蕾の部分を洗うことをお勧めします。
ただ、蕾の部分は、撥水してしまうため、水で流すのではなく、溜めた水に入れて、揺すったり、回したりしつつ、20分ほど付けると綺麗に落ちるそうです。
電子レンジがオススメ
茹でるのもいいですが、一部の栄養素が水溶性のため、損なわれる恐れがあります。サラダなどの具材にする場合は、茹でるのではなく、電子レンジで温めるといいと思います。
もしくは、飲み切るスープにするなどにすると、栄養素を逃がすことなく食べることができるのでお勧めです。
気持ち長めに温める
ブロッコリーは、柔らかくすることで、多少消化が良くなります。電子レンジなどで温める場合は、気持ち長めにして、温めることをお勧めします。
ただ、温めすぎると食感や風味も落ちるので注意してください。
できれば緑色の部分を食べる
基本的に蕾を食べますが、茎に近づくほど食物繊維が多くなり、消化が悪いので、避けた方がいいかと思います。食感は無くなりますが、鮮やかな緑色をしている部分を食べることをお勧めします。体調に合わせて、食べるようにしてください。
茎は、皮を厚く切り、細かくする
栄養価が高いので、捨てずに食べたい場合は、少しでも消化を良くするために、表面の皮を少し厚めに取り除き、細かく刻んでから食べることをお勧めします。特に皮は、硬い繊維質のため、悪化のリスクが高いです。こちらも綺麗に取り除くようにしてください。
ただ、何度も書いてあるように、茎は食物繊維も多いので、体調に合わせて食べるようにしてください。
その他の危険
食べ過ぎに注意
若干、辛味成分や食物繊維があるため、注意してください。
調味料のかけすぎに注意
マヨネーズなどをかけてしまいがちですが、少量にしてください。
【番外編】ブロッコリースプラウトについて
ブロッコリーと付いていたので調べてみました。
スプラウトとは、種を発芽させて、すぐの状態のことらしく、ブロッコリーの種から出来たので、「ブロッコリースプラウト」と呼ぶそうです。
ちなみにもやしと形が似ていますが、こちらも、種を発芽させた状態なので、「スプラウトの一種」だそうです。ただ、もやしは、日光を当てずに育てた状態らしく、ブロッコリースプラウトは、日光を当てて育てた状態で、栽培方法が若干異なります。
このブロッコリースプラウトは、「免疫力がアップする」という項目に書いた「スルフォラファン」という成分が豊富にあり、解毒作用や抗酸化作用の効果があるため、様々な病気を予防し、免疫力を高める効果を持っています。ただ、このスルフォラファンは、辛味成分であるため、大腸に負担をかける恐れがあります。
栄養価は高いですが、刺激物であるため、まだ炎症があるうちは、なるべく避けることをお勧めします。
【番外編】カリフラワーとの違い
いずれ、調査する内容ですが、形が似ていたため、違いを調べてみました。
カリフラワーは、ブロッコリーの突然変異で出来た野菜だそうです。そのため、どちらも「アブラナ科」の野菜なので、色は違いますが、分類は同じになります。ただ、野菜の分類では、ブロッコリーは「緑黄色野菜」、カリフラワーは「淡色野菜」に該当するそうです。(色の違いではなく、カロテンという成分の量で決めているそうです)
ビタミンCなどの栄養については、ブロッコリーの方が若干高いですが、カリフラワーは食物繊維が少ないので、ブロッコリーと比べると、比較的安全に食べることが可能です。
とはいえ、茎に近くなるほど、食物繊維が多くなるのは同じなので、ブロッコリーと同じように注意する必要があります。安全のためには、カリフラワーの方がいいかもしれませんが、ブロッコリーはビタミンCも豊富なので、体調に合わせて食べるといいかと思います。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | ビタミンCなど免疫力を向上させる栄養素が豊富 ついでに、筋肉に良い栄養素も豊富 | |
料理の 種類 | シンプルな味付けでも美味しい 炒めたり、サラダとして使えるが種類は少ないかも | |
消化の 良さ | 茎以外は、消化は悪くない ただ、少量の辛味成分や不溶性食物繊維があるので注意 |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 水に付けるなど、若干時間がかかるので、少し手間 茎を食べる場合も、表面を切るのも手間がかかる | |
再燃 しやすさ | 茎さえ食べなければ比較的安全 とはいえ、蕾にも若干リスクを伴う | |
その他の 危険 | 脂質や糖質が少ないので、比較的安全 しいていえば虫が入っている恐れがあるので注意 |
まとめ
総合評価: 少しだけ 蕾のみ食べる
免疫力を向上させるビタミンCなどが豊富で、低下している潰瘍性大腸炎にとっては、うれしい食材です。また、タンパク質があり、意外にも筋トレをしている方には、非常にありがたい栄養素が多くあるので、調査した自分も、びっくりしました。
ただ、不溶性食物繊維があるので、決して消化が良いわけではないことと、虫が入っている可能性があるので、注意が必要です。また、茎にも栄養価が多いですが、潰瘍性大腸炎にとっては、悪化するリスクが高いので、寛解になるまでは、食べない方がいいかもしれません。
脂質が少なく、ビタミンCなどの免疫力アップの効果と、貴重なタンパク質もあり、悪くない食材ではありますが、不溶性食物繊維が若干あるため、注意してほしいということで、このような評価になりました。
まだ炎症があるうちは、蕾の部分のみにしておき、寛解になったら、茎の部分も挑戦してみてもいいかと思います。不溶性食物繊維が非常に気になるところではありますが、栄養価も大事なので、バランスの良い食事を心がけつつ、自分の体調に合った食事を作るようにしてください。
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