潰瘍性大腸炎と魚肉ソーセージ

潰瘍性大腸炎 食事

食事にもおやつにもなってくれます。

今回のテーマは

魚肉ソーセージ

魚肉ソーセージ

です。

魚の肉をソーセージのような形にした食材です。若干、フィルムをはがすのに苦労しますが、魚の臭みがほとんどなく、私のような魚が苦手な人でも問題なく食べられます。そんな魚肉ソーセージについて調べてみました。

いろんな用途に使える

ちょうどいいサイズで分けられているため、一品足りない場合や、小腹がすいた時に、おやつ感覚で手軽に食べることができます。

子供から大人まで、潰瘍性大腸炎以外の方でも美味しく食べられるため、冷蔵庫に1セット分(4~5本)ストックしておくのもいいかもしれません。

低カロリーでタンパク質も豊富

見た目はソーセージのような形をしており、食べ応えもありそうなサイズですが、魚の肉を使っているため、牛肉や豚肉などよりは、低カロリーで、しかも、タンパク質があります。

お肉の代わりとして食べるには、味や食感なども違うため、若干無理があるかもしれませんが、それでも満足できるかと思います。

カルシウムが入っている

意外にも、骨の元となるカルシウムが豊富に含まれており、潰瘍性大腸炎にとっては、ありがたい栄養素です。ただ、それほど多くは含まれておらず、また、吸収率も高くないので、他の食材と一緒に食べるといいかと思います。

食物繊維がほとんどない

潰瘍性大腸炎にとっては天敵である、食物繊維がほとんどないので、炎症の悪化のリスクは少なく、安心して食べられる貴重な食材です。また、お肉と比べると脂質も少なく、全体的に消化の良いのでお勧めです。

脂質が少量ある

これは、良い部分と悪い部分があります。基本的に魚の肉を使用しているので、魚特有の脂質である不飽和脂肪酸が含まれています。これは、血液の健康を保ったり、摂取しすぎた脂質や糖質などを抑えるなどの効果があり、様々な病気を予防してくれます。

ただ、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸に負担がかかる厄介な栄養素でもあります。食べすぎに注意してください。

体調を崩す恐れがある

魚肉ソーセージは、加工食品であるため、添加物が含まれている恐れがあります。これは、場合によっては、体に合わなかったり、大腸に負担をかける恐れがあるので、食べる場合は様子を見つつ慎重に食べるようにしてください。

塩分が高い

他の食材と比べると塩分が高く、種類や大きさによって違いますが、1本あたり約1.3gほどあります。成人の方の1日の摂取量は約7gなので、約2割ほど摂取していることになり、かなりの量であることがわかります。そのため、塩分が気になる方、高血圧の方は、塩分がカットされた魚肉ソーセージなどを選び、注意して食べるようにして下さい。

料理する場合

魚肉ソーセージ炒め

一度火を通す(少し注意)

そのままでも食べられますが、冷蔵庫で保存している場合もあるため、できれば一度火を通すことをお勧めします。多少ではありますが、負担が少なくなり、消化が良くなります

ただ、通しすぎると逆に硬くなってしまい、かえって消化が悪くなるので、サッと火を通す程度にするなど、注意してください。

そのまま食べるよりは料理にする

魚肉ソーセージのデメリットである高い塩分を逆に利用し、料理の具材として、食材と一緒に食べるといいかと思います。この塩分を利用することで、調味料をほとんど使用しないで完成するため、大腸にやさしい美味しい料理に仕上がるかと思います。

ただ、減塩タイプなど、種類によっては、うまく調理ができない恐れがあるので注意です。

「特定保健用食品」を選ぶ

魚肉ソーセージには、「特保(とくほ)」と呼ばれるマークがついている場合もあります。簡単に言うと、安全性などが、国の審査で認められた食品にこのマークが付いているそうです。多少、リスクは抑えられ、かつ安全に食べることができるかと思うので、選ぶならこのマークを見るといいかと思います。

ただ、このマークが付いていても、潰瘍性大腸炎にとっては個人差があるため、人によっては体調を崩す恐れもありますので、注意してください。

食べ過ぎに注意

体にとって良い脂質ではありますが、脂質はやはり大腸に負担がかかるので食べ過ぎると、かえって大腸に負担をかけてしまう恐れがあります。また、塩分も高いので、血圧が気になる方は、注意しながら食べるようにしてください。

野菜と一緒に

この食材はどちらかというと肉に近いので、タンパク質は豊富なのですが、ビタミンなどが少ないので、野菜などで補う必要があります。

タンパク質は魚肉で、ビタミンなどは野菜とし、サラダや炒め物にするとバランスの良い食事ができるかと思います。

豚肉エキスが入っている場合もある

魚肉のみかと思いきや、種類によっては、豚の脂が入っている場合があります。少量ではありますが、場合によっては、体調を崩すこともあるので、注意が必要です。もし、豚肉を食べたときに体調を崩す場合は、原材料名を確認し、なるべく選ばないようにしてください。

その他の危険

1日1本にする

脂質が若干あり、塩分も高いので我慢してください。

スライスしてから食べる

そのまま食べるよりは、食べる速度が減り、噛む回数が多くなるので、多少消化が良くなります。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
魚肉なので、食物繊維が少なく、タンパク質が豊富
脂質も不飽和脂肪酸で、ついでにカルシウムもあるのでありがたい
料理の
種類
そのままでも食べられが、調理することも可能
お肉の代わりとして使うには難しいが、幅広く利用できる
消化の
良さ
食物繊維がほとんどない貴重な食材
ただ、脂質が若干あるので食べすぎに注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
フィルムを取る手間の評価(個人的の感想)
最近は、簡単にはがせるが、失敗もある(自分が不器用なだけかも)
再燃
しやすさ
食物繊維が無いのがありがたい
ただ、脂質が多少あることと、動物性タンパク質なので、食べ過ぎに注意
その他の
危険
塩分が意外と高いので、高血圧になる可能性がある
食べる量をあらかじめ決めておく必要があるかも

まとめ

総合評価: ほどほどに 食事にも、おやつにも

お肉の代わりになるには、難しいですが、お肉とは違った味と食感があり、また手軽に食べることができるのはうれしいです。栄養面も、タンパク質や脂質も不飽和脂肪酸で体に良く、カルシウムまで入っているので、潰瘍性大腸炎にとってはありがたい食材です。

ただ、塩分が高く、2本以上食べると、1日の摂取量の約半分近くになる可能性があり、多く食べることはできません。また、先ほどの不飽和脂肪酸も、脂質であるため、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸の負担になり、食べ過ぎに注意する必要があります。

栄養は高く、貴重なカルシウムもあり、良い部分もありますが、塩分など食べ過ぎに注意する点もあり、なんとも評価しにくい食材でした。ただ、食物繊維がほとんどない貴重な食材でもあり、なかなか見ることが無いので、1つ上げ、このような評価になりました。

注意する点は若干多いですが、炎症がまだひどい時でも安心できるので、積極的に食べてもいいかと思います。活躍できる場面も多いので、もし食べても問題ないのであれば、食べ過ぎに注意しつつ、おやつや料理に利用するといいかと思います。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました