非常にお世話になっている食材です。
今回のテーマは
蒲鉾(カマボコ)
です。
漢字だと全く読めません。
若干、淡白な味ではありますが、和食によく合うので、出汁を使ったスープの具材としてよく利用され、うどんの具材や汁物などに入っています。また、お正月のおせちにもピンクと白で添えられており、縁起の良い具材としても、使われる食材です。淡いピンクと丸みが、なんともかわいい食材ですが、詳しく調べてみました。
色んな模様がある
少し値段が張りますが、画像のように、模様付きのカマボコが存在します。松竹梅などの縁起物から、キャラが描かれたモノまであり、種類が豊富なので、子供からお年寄りまで、食事を楽しくさせてくれます。
購入して食べてもいいですが、調べて見ているだけでも、楽しめました。
切り方次第で、華になる
こちらは、調査していく上でわかったことですが、切り方次第では、この薄いピンクの部分を利用して、かわいい形を作ることが出来るそうです。花やリボン、ウサギなどなど、工夫次第では、いろんな形になり、間違いなく、食事を楽しませてくれます。
ただ、モノによっては、細かい作業になりそうなので、包丁などで手を切らないように注意してください。
安いカマボコも売られている
絵や特殊な形をしたモノ、良い素材を使っているモノは、非常に高いですが、100円程度で売られて種類もあるので、安いカマボコでも、十分に華やかにすることは可能です。
100円程度で、先ほどの項目にある、花やウサギなどを作れば、手間はかかりますが、それでも楽しい食事に仕上げてくれます。
筋肉量を増加させる
魚のすり身で出来ているので、筋肉量を増加させてくれるタンパク質が豊富にあります。また、脂質も少ないので、潰瘍性大腸炎にとっては、脂質を抑えつつ、タンパク質が取れる貴重な食材です。
消化は悪くない
先ほどの項目にあるように、魚のすり身を利用しているので、食物繊維はほとんど無く、さらには細かくしているので、消化の良い食材です。また、脂質も少ないので、全体的に、悪化・再燃などのリスクは少なく、食べ過ぎさえ注意すれば、食事候補の一つとして使えます。
塩分が若干高い
カマボコはそれほど多く、食べるモノではないので、気にする必要はありませんが、他の食材と比べると、塩分は、若干高いです。また、淡白な味なので、醤油など、塩分の濃い調味料を使いがちで、食べ過ぎると、高血圧になる可能性があります。気になる方は、あまり食べないでおくことをオススメします。
糖質が若干高い
すり身の繋ぎとして、片栗粉や場合によっては、味付けに砂糖なども使うので、全体的に糖質が若干高いです。また、食物繊維がほとんど無いので、原料の魚を直接食べたときと比べると、GI値(血糖値の上昇)が高いです。こちらも気になる方は、あまり食べないでおくことをオススメします。
料理する場合
冷たい状態では食べない
冷蔵庫で保存しているかと思いますので、出してすぐに食べると、消化が悪く、大腸を刺激する恐れがあります。温かいスープなどに入れるなど、一度火を通すか、なるべく常温に近い状態にしてから食べるようにしてください。
カマボコに板がついたモノを選ぶ
カマボコの種類は豊富で、辛いモノやチーカマ(チーズ入りカマボコ)などがあります。そのため、種類によっては、刺激物や脂質が多い場合があり、大腸に負担をかける恐れがあるので、購入する際は、原材料名を確認することをオススメします。
基本的には、シンプルに板が付いているカマボコを選ぶといいかと思いますが、こちらも念のため確認してください。
薄めに切る
基本的には消化は悪く無いので、気にする必要はありませんが、他の食材と同じように、細かくすることでより消化が良くなります。ただ、みじん切りにしてしまうと、せっかくの形が損ない、華が無くなるので、少し薄めに切ることをオススメします。
カマボコの塩分を利用する
カマボコからも塩分が出るので、出汁を使った汁物や、うどんなどに利用して、調理をすることが可能です。具材として利用する場合は、若干、調味料を少なめにして、味を調整すると、塩分を抑えつつ、ちょうどいい味付けになるかと思います。
必要な分だけカマボコ板から取る
カマボコは木の板についた状態でよく売られていますが、理由として、昔の名残ではなく、実は品質を保つために、このような形で売られているそうです。板に付けておくことで、保存時に余分な水分を吸収して、カビなどを防止する効果があります。
できれば、1個分使い切ることが出来れば理想ですが、それほど多く食べる食材ではないので、必要な分だけ板から取るようにしてください。
うどんには卵とカマボコを
大活躍してくれるであろううどんですが、具材なしの麺のみだと、栄養価が非常に低いので、カマボコと卵を具材として、栄養価を補うといいかと思います。貴重なタンパク質も摂取でき、これだけで食事の1つとして利用できます。
その他の注意点
調味料に注意
塩分が高いので、特に塩気の強い調味料は控えるようにしてください。
食べすぎに注意
塩分や糖質が高いので注意してください。
よく噛む
弾力があるので、噛むことを意識してください。
【番外編】板から取る方法
恐らく、苦戦するであろう、カマボコ板の外し方をまとめました。
やり方は非常に簡単で、包丁の刃ではなく、背の部分を使って、板とカマボコの間に入れると、綺麗に取れるそうです。取ったときの快感と、見た目の綺麗さで、非常にスッキリします。
ぜひ、お試しを。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | 魚のタンパク質が豊富 若干、塩分、糖質が高い | |
料理の 種類 | 基本は具材として使えるが、飾りにも使えるので、 ある意味幅広い料理に活躍できる | |
消化の 良さ | 魚のすり身を使っているので、全体的に消化は良い また、食物繊維や脂質もほとんど無い |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 板から外すのに、若干コツがいるが、基本的にはすぐ使える ウサギなどを作りたい場合は、怪我に注意 | |
再燃 しやすさ | 食べ過ぎさえ注意すれば、 悪化や再燃させるリスクは少ない | |
その他の 危険 | 塩分と糖質が高いので、高血圧、糖尿病に、若干影響するかも 食べ過ぎに注意 |
まとめ
総合評価: ほどほどに デザインとしても活躍
美味しいだけではなく、彩(いろどり)やデザインが豊富なので、添えるだけで、料理の見た目が良くなり、食事を楽しませてくれる、まさに「華」となる食材です。それ以外にも、魚の豊富で良質なタンパク質を含みつつ、かつ低脂質なので、栄養価値の高い食材でもあります。
消化も悪くなく、非常に幅広い料理に活躍してくれそうな食材ですが、塩分や糖質は若干高く、また、淡白な味で、どうしても塩分の強い調味料を、使用しがちなので、食べ過ぎには注意する必要があります。そのため、カマボコをメインで食べることは難しく、あくまで、主役を引き立てる脇役として使うのがいいです。
若干、注意する点もありますが、栄養価値だけではなく、料理の華にしてくれる、非常に貴重な食材です。さらには安く手に入りやすいので、潰瘍性大腸炎の生活に、新たな楽しみを増やしてくれるこの食材は、大いに利用できると思い、このような評価になりました。もちろん、消化や悪化のリスクに関しても、少なく、悪く無いので、食べるだけでも、大いに利用できます。
潰瘍性大腸炎の患者だけではなく、家族全員で楽しむことができ、会話も弾むので、精神的にも落ち着くことができるかもしれません。ウサギや花を作る時は、場合によっては、非常に細かい作業をするので、怪我に注意する必要はありますが、ぜひとも挑戦し、楽しい食事、生活の一つとしてみるのもいいかと思います。
コメント