潰瘍性大腸炎と薩摩芋(サツマイモ)

潰瘍性大腸炎 食事

今はできませんが、昔は落ち葉を拾って焼いていました。

今回のテーマは

薩摩芋(サツマイモ)

薩摩芋

です。

皮は赤いですが、中身は、黄色でホクホクしている芋です。非常に甘いモノもあり、お菓子にも利用されます。最近は、スーパーなどで、焼き芋が売られており、購入すれば、すぐにでも食べられます。寒い時期には最高の食材ですが、潰瘍性大腸炎にとっては、どんな影響があるか調べて見ました。(わかりにくいので「サツマイモ」と表現します。

甘みがある

英語だと「Sweet Potato」と表現されるほど、甘い(Sweet)食材で、他の芋とは違って、ホクホクの中に甘みがあります。また、熱を加えることで、さらに甘みが増すので、調理後に食べると、お菓子のように甘い味に仕上がります。

調理方法で、食感が変わる

芋類は、調理の仕方によっては、食感も変わる食材なので、いろんな用途に合わせて料理を作ることが出来ます。例えば、蒸せば、ホクホクの食感になったり、焼いたり揚げれば、ポテトチップスのようにパリパリに仕上がります。意外にも、レシピが豊富にあるので、おかずの一品に助かるかもしれません。

細長い形と丸い形は甘さが違う

品種によっての違いはありますが、同じ品種でも、形によっては、甘さに違いがあります。細長い形をしたサツマイモの方が甘く、丸い形は甘さ控えめとなっているそうです。甘みを抑えたい場合は、丸い形を選ぶなど、用途に合わせて選ぶといいかと思います。

お菓子として利用される

サツマイモの甘味を利用して、お菓子を作ることが出来るので、間食用としても活躍してくれます。特に、甘い味付けや食材に合うので、デザートとして利用したり、和菓子の餡として利用されることもあります。和洋どちらのお菓子でも使える万能な食材です。

腹持ちが良い(少し注意)

サツマイモは、消化しにくいデンプンなどが含まれており、食物繊維が豊富のため、腹持ちがよく、空腹や食べ過ぎを防ぐ効果があります。ただ、こちらは、大腸に負担をかけてしまう成分なので、場合によっては、炎症の悪化につながる恐れがあるので、注意が必要です。

免疫力を向上させる

潰瘍性大腸炎、とくに大腸の機能低下によって、低下している免疫力を向上させるビタミンCが豊富にあります。また、ジャガイモ同様に、デンプンに守られているため、熱に強く、調理しても、ビタミンCをほとんど損なわないそうです。

さらには、芋類の中では、高く、ジャガイモと比べると、ビタミンCをはじめ、いろんな栄養素が多く含まれているので、栄養面も優れています。

スーパーで蒸したサツマイモが購入できる

石焼き芋を売っている車は少なくなったり、自分で作る際も、生の状態から、蒸すのは、時間や手間が掛かりますが、最近はスーパーなどで、既に出来たモノが売られているので、すぐに食べられます。

「ほくほくふーふー~♪」というBGMが流れていれば、恐らく売られていると思うので、音をたどれば購入できるかと思います。

皮は特に消化は悪い

食材の皮は栄養がありますが、同時に食物繊維が非常に多くあります。潰瘍性大腸炎にとっては、消化が悪い上に、大腸に負担がかかるため、炎症を悪化、再燃させるリスクが高いです。なるべく綺麗に取り除いてから食べることをオススメします。

糖質が高い

お菓子に出来るほど甘い食材であるため、糖質やカロリーが高いです。これは、芋類の中では、高い数値なので、気になる方は、控えることをオススメします。

里芋の記事で、芋類の糖質やカロリーをまとめてあるので、よかったら参考に見てください。

大腸を圧迫させる恐れがある

サツマイモに含まれている食物繊維は、腸内でガスを発生させやすいため、大腸を圧迫させてしまう恐れがあります。これは、大腸の炎症を広げてしまう恐れがあるため、悪化や再燃のリスクが高いです。

また、それ以外にも、「おなら」を発生させやすくするため、ストレスとなり、こちらも大腸に負担をかけてしまうので、食べ過ぎには注意が必要です。

食べる場合

スイートポテト

皮は取り除く

どの食材にも言えることですが、皮の部分や、その付近は、消化が悪いです。また、土が付いていた場所でもあるので、体調を崩す恐れがあります。栄養価はありますが、炎症の悪化、再燃のリスクが高いので、治療を優先するため、寛解になるまでは、食べる前に皮を取り除いてから食べるようにしてください。

調理後は冷たくして食べない

サツマイモに含まれるデンプンは、一度調理してから、冷やすと消化されにくくなる性質があるそうです。デンプンは糖質に変わるので、糖質制限している方にはうれしいですが、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸に負担をかける要因が増え、リスクが高くなるので、糖質に気を付けつつ、できれば温かい状態で食べることをオススメします。

焼くより蒸した方がいい

硬くてパリパリな食感よりは、柔らかくてホクホクした状態の方が、消化が良くなります。また、消化を悪くさせる「焦げ」が出来る心配が少ないので、パリパリの食感は味わえませんが、調理する際は、蒸して食べることをオススメします。

潰してから食べる

ホクホクした状態よりは、細かくすることで、より安全に食べることが出来ます。ホクホクの食感とは、違った食感となったり、他の料理の材料や一品にもなるので、活躍する幅が広がります。

できれば、潰して裏漉し(うらご)してから食べることをオススメしますが、非常に手間なので、細かくすることを意識して作るといいかと思います。

体調不良の場合は食べない

消化を悪い上に、ガスが溜まりやすく、悪化や再燃のリスクが高い食材です。大腸が弱っている時に食べると悪化や再燃のリスクが高くなる恐れがあるので、炎症がまだひどい場合や、体調不良の場合は、なるべく避けるようにしてください。

その他の注意点

水分を準備しておく

のどに詰まる恐れがあるので注意です。

甘い調味料に注意

甘いモノに合いますが、糖質が高いので注意してください。

火傷に注意

蒸した場合は、芋はとても熱いので、注意して食べて下さい。

シェアして食べる

1個のサイズが大きいので、複数人で食べるといいかと思います。

一度に多くは食べない

消化が悪いことと、ガスが溜まりやすくなるため、少量食べるようにしてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
免疫力を高めるビタミンCが豊富
ただ、食物繊維も多いので注意
料理の
種類
芋類は、種類が豊富で、食事、お菓子共に活躍できる
食べるだけではなく、材料としても利用できる
消化の
良さ
食物繊維がやや多い
また、冷やしてしまうと、さらに消化が悪くなる

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
蒸す場合は、道具や時間がかかるので意外と手間
今はスーパーで売られているので、そちらで買うといいかも
再燃
しやすさ
消化が悪いだけではなく、ガスによる圧迫や
ストレスなどの要因が多い
その他の
危険
糖質が意外と多いので注意
のどに詰まらせる恐れもあるので、水分と一緒に食べる

まとめ

総合評価: 少しだけ 食べ過ぎに注意

お菓子のような甘い食材で、和菓子のに利用されるなど、他の芋類とは違った調理方法で楽しませてくれます。また、ジャガイモなどと同様に、蒸したり、焼いたりすることで、違う食感も楽しむことができるので、料理のレパートリーが増えること間違いなしの食材です。

ただ、食物繊維をはじめ、ガスによる大腸の圧迫や、おならによるストレスなど、炎症の悪化や再燃のリスクを上げてしまう要因も多いので、食べ方に注意する必要があります。また、甘い食材は、糖質やカロリーが高いので、血糖値が気になる方は、こちらも注意です。

ジャガイモ同様に注意する点が多い食材ではありますが、食べ過ぎなければ、ビタミンCをはじめ、腹持ち効果もあり、潰瘍性大腸炎にとってのメリットもあるので、このような評価となりました。

良くもなく、悪くもない評価ではありますが、気を付けて食べれば、ある程度リスクを抑えることが出来るので、食事に活躍してくれるかと思います。とはいえ、先ほどまとめたように、糖質は芋類の中では高いので、気を付けながら、上手に活用してみてください。

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