潰瘍性大腸炎とささみ

潰瘍性大腸炎 食事

肉なのに安全な部位です。

今回のテーマは

ささみ

ささみ 部位

です。

正真正銘のお肉で、低脂肪で高タンパクな部位です。それだけ聞くと、ぜひとも食事に取り入れたい食材です。以前、鶏肉でも少しだけまとめましたが、さらに詳しく分析し、潰瘍性大腸炎にとっては、どのような影響があるかを調べました。

他の肉と比べて安くて安全なお肉

牛肉や豚肉よりは、脂質が少ないので、消化も良く、そして何より安いので、潰瘍性大腸炎にとっては、料理や経済的にも、うれしい食材です。そしてなんといっても「お肉」です。

他の種類のお肉と比べると食べ応えや味が物足りないかもしれませんが、食事には十分発揮できるかと思います。

脂質が少なく低カロリー

鶏肉の場合、特に皮が非常に脂質が高いので、皮を取り除いた、むね肉は非常に脂質が少ないですが、その中でとくに「ささみ」という部分は、皮も無く、非常に脂質が少ない部位です。潰瘍性大腸炎にとっては、安心できる部位のお肉であり、食べ応えのある食事に仕上げてくれます

他のお肉の代わりになる

牛肉や豚肉などを利用する料理でも、ささみに変えることができます。若干、物足りない味になるので、味付けが必要になりますが、脂質がほとんど無く、低カロリーな食事に仕上がり、満足できるかと思います。

ハンバーグなどにすることもできるのでオススメです。

疲労回復や筋肉量を増加させる

良質で高タンパクな食材で、他のお肉と比べると脂質が少ない分、タンパク質が豊富にあります。また、ビタミンB群も豊富にあります。そのため、筋肉量を増加させ、筋肉の衰えを防いだり、疲労回復の効果もあり、運動しずらい潰瘍性大腸炎にとっては、貴重な栄養源となるかと思います。

消化は良い

他のお肉よりは、脂質が少ないので、大腸の負担が少ないお肉として食べることが可能です。また、野菜などとは違い、食物繊維もほとんど無いので、悪化のリスクは低いです。全体的に消化は良く、体調不良を除けば、十分に食事として活躍してくれる食材です。

食べるには少し工夫が必要

火を通せば、そのまま食べることは可能ですが、淡白な味であるため、他の具材と混ぜたり、調味料をして味付けをする必要があります。また、食べにくい筋があり、取り除く必要があります。

サラダに入れたり、他のお肉の代わりに使うなど、工夫して食べるようにしてください。

炎症を悪化させるリスクは若干ある

食物繊維脂質が無いので、リスクは少ないかと思いますが、動物性のタンパク質であるため、若干ですが、腸内環境を悪化させることがあり、免疫力低下や炎症を悪化させるリスクはあります。

ただこれは、一度に多く食べなければ、問題ありません。

料理する場合

ささみ サラダ

筋はしっかり取る

噛み切れず、口当たりもあまり良くないので、食べると、若干の不快感があります。これはストレスになる可能性もあり、ついでに筋は消化も悪いので、できれば取り除くようにしてください。

しっかり火を通す

潰瘍性大腸炎は、免疫力が低下しているため、健康な方と比べて、食中毒のリスクがあります。リスクを抑えるために、念のため、火をしっかり通すことをオススメします。ただ、火を通しすぎると、パサパサになるなど、食べにくくなるので、こちらにも注意が必要です。

食べる前に、断面を確認したり、串にさして肉汁を確認するようにしてください。

体調不良、悪化した場合は食べない

「消化は良い」とまとめましたが、動物性のタンパク質なので、悪化させるリスクはあります。そのため、体調不良に食べると、さらに悪化する恐れがあるので、体調不良や、悪化した場合は、食べないようにしてください。

市販で売っているささみの加工品は注意

たまたま見つけたのですが、市販で売られているささみの加工品(団子など)は、パンチを聞かせるために、生姜(しょうが)や大蒜(にんにく)など、刺激物や消化の悪い食材が含まれている可能性があります。原材料名をしっかりと確認し、なるべく食べないようにしてください。。

その他の注意点

食べ過ぎに注意

動物性なので、食べ過ぎによる、炎症を悪化させるリスクはあります。

調味料に注意

淡白な味なので、調味料を多く利用しがちです。注意してください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
貴重なタンパク質が豊富で、しかも良質が良い
食物繊維脂質も少ないのもうれしい
料理の
種類
お肉なので、いろんな食材に合う
ただ、淡白な味なので、工夫が必要
消化の
良さ
負担をかける栄養素が少ないので、消化は良い
筋だけは注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
筋を取ったり、若干火を通す必要がある
他のお肉の代わりにするのであれば、さらに手間が掛かる
再燃
しやすさ
基本的には、比較的安全な食材
ただ、食べ過ぎに注意
その他の
危険
タンパク質が高いので、過剰摂取に注意
腸内環境悪化をはじめ、尿路結石になる可能性もある

まとめ

総合評価: ほどほどに お肉!!!

鶏肉の中でも、ささみについてまとめました。

非常に高タンパクで脂質が少ない貴重なお肉で、潰瘍性大腸炎にとっては、栄養、食事共にうれしい食材になるのではないかと思います。若干、手間はかかりますが、他のお肉として利用することも可能で、豆腐とささみのハンバーグなど、普段食べることができない料理に仕上げることが可能な食材でもあります。

タンパク質は非常に豊富なのですが、それ以外の栄養価は少ないので、他の食材と一緒に食べる必要はあります。また、動物性タンパク質なので、食べ過ぎると、炎症を悪化させる恐れがあり、貴重なお肉でも、たくさん食べることはできません。

とはいえ、お肉なのに、脂質が少なく、貴重なタンパク質が豊富で、消化が良いので、高い評価を付けたいところですが、悪化のリスクはあるので、若干食べ過ぎに注意してほしいため、このような評価になりました。

結果として、ささみ以外の鶏肉よりは、評価は高いですが、動物性のタンパク質は変わらないので、同じように悪化のリスクはあります。ただ、体調や食べる量に気を付けつつ、上手に料理すれば、非常に満足できる食事に仕上がるかと思います。牛肉や豚肉を使う料理でも、ささみに変えれば、食べられる料理もあるので、この食材を利用した料理を、ぜひとも見つけてみてください。

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