簡単で美味しく栄養を取れます。
今回のテーマは
野菜ジュース
です。
栄養価の高い野菜が含まれていますが、その食べにくい野菜を、ジュースにした飲み物で、忙しい毎日でも、おいしく野菜が取ることが可能です。最近は種類も多く、飲みやすいジュースが多くなり、今でもお世話になっています。そんな野菜ジュースについて、潰瘍性大腸炎にとってはどうなのか調べてみました。
飲みやすいジュース
「野菜」というイメージとは思えないほど、クセが無く、飲みやすい味になっているため、まるでジュースのようにゴクゴク飲めます。また、素材を食べるよりも、時間短縮にもなるので、忙しい毎日でも、継続しやすいです。
主に、果物の味が多いので、自分の好きな果物で選ぶといいかもしれません。
栄養価は非常に高い
野菜を使っており、一部を除いて、食材をバランスよく取り入れているため、栄養価の高いジュースです。また、果物も含まれているため、ビタミンなども豊富にあります。
野菜と果物を食べるのが難しい場合は、こちらで代用することも可能です。
料理やお菓子にも使える
ジュースという液状を利用し、スープにしたり、お菓子に混ぜ込むこともできるため、栄養価の高いスープ、お菓子を作ることが可能です。
濃い野菜ジュースはスープに、甘い野菜ジュースはお菓子にして、栄養満点の食事、おやつを作ることができます。
食物繊維は意外と少ない
野菜なので、食物繊維が多いイメージがありますが、食材に含まれる水分(汁)のみで作られるため、食物繊維が少なく、大腸の負担が少ないジュースです。
潰瘍性大腸炎にとっては、非常に安心できる飲み物です。
糖質が多くカロリーが高い
野菜のみだと、飲みにくいため、果物などから取れる甘みを多く利用して、飲みやすい味に仕上げています。そのため、糖質、カロリーが高い場合が多いので、注意が必要です。
基本的には、砂糖を使っていないジュースが多いため、砂糖によるリスクはありませんが、気になる方は、糖質を控えた野菜ジュースを選ぶようにしてください。
飲む場合
自分に合わない場合は中止する
野菜ジュースは、いろんな素材が含まれているため、体に合わない場合もあります。また、後味も好みに分かれ、自分に合わないと、かえってストレスとなり、どちらも大腸に負担をかける場合があります。
体調を優先しつつ、味も合わない場合は、飲むのをやめ、他のを選ぶといいかと思います。
柑橘系は様子を見つつ飲む
先ほどの項目に含まれる内容ですが、特に注意してほしい箇所です。
オレンジなどが含まれている柑橘系のジュースは、体調を崩す恐れがあり、トイレに行く回数が増える恐れがあります。商品名に、柑橘系の名称がある野菜ジュースは、できれば避けた方がいいかもしれません。
また、商品名に記載が無くても、少量含まれている可能性があります。その場合は、様子を見つつ、飲むようにしてください。
食物繊維が多いジュースもある
市販で売られている野菜ジュースは、基本的に、食物繊維が少ないですが、中には食物繊維入りもあります。念のため、栄養成分表示を確認し、食物繊維の量を確認することをオススメします。また、つぶつぶなど、固形物が含まれている場合もありますので、こちらも注意してください。
1つの野菜ジュースに、食物繊維が1.5g以下が理想です。
1日1本まで
「野菜」と明記していますが、甘い果物も多く含まれているので、糖質が非常に高いです。また、栄養価が高いからと言って、飲み過ぎても効果は無い上に、栄養過多で体調を崩す恐れもありますので、毎日、1本(約200mlの紙パック)、継続させて飲むことをオススメします。
自分でも作ることは可能
野菜と果物を入れるだけなので、比較的簡単に作ることは可能です。特にジューサーさえあれば、繊維質を分離してくれるため、非常に安全な飲み物に仕上げてくれます。飲みやすい味にするには、難しいかもしれませんが、もし、家にある場合は、ぜひとも利用し、自分に合ったオリジナルのジュースを作ることをオススメします。
ちなみに、ミキサーもジュースにすることは可能ですが、繊維質が入ってしまうため、安全に飲む場合は、濾(こ)す必要があります。
その他の注意点
できれば常温で飲む
冷たい状態ではあまり飲まないようにしてください。
ゆっくり飲む
時間短縮できるとはいえ、一気に飲まないでください。
飲み切り(180mlの紙パック)で飲む
飲む量が、分かりやすいのでオススメです。
【番外編】ジュースとスムージーの違い
使用する素材は同じなのですが、若干異なり、そして注意が必要なのでまとめました。
まず、ジュースは、野菜や果物の汁のみで作られており、絞った後のカスは、捨てます。皮などに含まれる栄養価は摂取しないので、そのまま食べるよりは、栄養価は若干低いですが、消化の悪い部分が含まれていないため、比較的安全に飲めます。
対して、スムージーは、素材を丸ごとすりつぶた飲み物です。ジュースと比べると栄養価は高いですが、皮や繊維、種が含まれている可能性があり、大腸に負担をかける恐れがあります。
栄養価の高い方を選びたいところですが、炎症中は、まず治療に専念してほしいので、スムージーは避けて、安全な野菜ジュースを選ぶことをオススメします。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | 野菜を使ったジュースなので、栄養価は高い 脂質、食物繊維も少ないが、糖質がやや高い | |
料理の 種類 | 若干、工夫が必要だが、混ぜ合わせたりすることが可能 栄養価の高い料理ができる | |
消化の 良さ | それほど悪くはないが、若干、食物繊維が入っているので注意 また、果汁入りなど固形物が入っているジュースにも注意 |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 基本は飲み物だが、液状なので、料理に混ぜ込むことは可能 若干甘くなるので、何か工夫が必要 | |
再燃 しやすさ | 基本的には、比較的安全な飲み物 たまに、砂糖を使ったり、食物繊維入りがあるので注意 | |
その他の 危険 | 糖質がやや高いので、糖尿病になる可能性がある 飲み過ぎさえしなければ、栄養の高いジュース |
まとめ
総合評価: ほどほどに 糖質だけ注意
市販で売られている野菜ジュースがあれば、食事の制限が厳しい生活でも、簡単に栄養を補うことが可能です。そして、何より、食物繊維がほとんど無く、炎症中でも比較的安全に飲めるため、潰瘍性大腸炎にとっては、素材の悪い部分を取り除き、良い部分はしっかり残してある、素晴らしいジュースではないかと思います。
ただ、糖質やカロリーが高いので、飲み過ぎると糖尿病などのリスクがあります。また、いろんな食材や、味が多く、種類も豊富なので、味が合わなかったり、場合によっては体調を崩す恐れもあるので、自分に合う野菜ジュースを見つけるまでは、苦労するかもしれません。
ただ、炎症のある潰瘍性大腸炎にとっては、非常に理想的な飲み物で、栄養満点だけではなく、なにより、悪化のリスクが少ないのがうれしいです。総合評価を満点にしたいところですが、、選ぶのに苦労することと、糖質、カロリーが高いので、油断できないということで、少し下げて、このような評価になりました。
「野菜」と聞いただけで、避けてしまいがちなイメージですが、最近は、驚くほど美味しく、そして飲みやすいジュースが多くできました。お手頃に野菜が取れる上に、美味しいので、炎症があるうちも、活躍できるかと思います。自分に合った野菜ジュースを見つけ、是非とも1日一本飲んでみてください。
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