潰瘍性大腸炎とピーマン

潰瘍性大腸炎 食事

昔は食べられなかったのに、今はこの味が好きです。

今回のテーマは

ピーマン

ピーマン 断面

です。

苦味の強い食材であり、子供の頃のトラウマで、苦手な方も多いかと思います。私も子供の頃は、大嫌いと思うほどの食材でしたが、今は、この苦味が好きで、他の食材と合わせれば、いくらでも食べられてしまうほど、美味しく感じるようになり、おっさんになったなと実感させられる食材です。そんなピーマンについて、詳しく調べてみました。

中身を取れば器にできる

刻んで、具材として食べてもいいですが、中身を綺麗に取り除くと、器のようになっているため、食材を詰め込むことができます。タンパク質が若干少ないので、ささみなどの肉をはじめ、ツナなどを入れて食べると栄養価の高い料理に仕上がります。

色鮮やかな緑色

パプリカもそうでしたが、ピーマンの色は、艶(つや)のある緑色をしており、料理の彩(いろどり)にも使える食材です。より料理を楽しくさせてくれるので、具材以外にも使えます。

ただ、苦味も強いので、入れすぎると、他の食材の味を損なわせる恐れがありますので注意してください。

免疫力が向上する

ビタミンCやビタミンE、βカロテンが豊富で、免疫力の向上や、抗酸化作用、皮膚や粘膜などを正常に保つ効果があり、ウィルスなどの侵入を体の外側と内側を守る栄養素が豊富にあります。潰瘍性大腸炎にとっては、免疫力が低下しているため、うれしい食材です。

高血圧を抑制する(少し注意)

ピーマンには、カリウムと苦味であるクエルシトリンと呼ばれる成分で血圧の上昇を抑制してくれます。血圧が気になる方には、オススメの食材です。

ただ、カリウムは肝機能を低下させる恐れがあるため、薬などの治療に弊害になる恐れがあるので、注意してください。

鬱(うつ)を抑制するかも

精神的なお話で分かりにくいですが、先ほどの項目にあるクエルシトリンと呼ばれる成分が、抗うつ作用があり、普段の生活に若干の活力が生まれ、行動力が出る効果があるそうです。これにより、鬱の症状を抑制させ、多少ではありますが、やる気になる生活が送られるかもしれません。

潰瘍性大腸炎と診断されたり、食事制限やトイレでストレスを溜めやすいので、この効果はありがたいです。

消化は悪い

食物繊維が多く、特に不溶性食物繊維が多いので、全体的に消化は悪く、炎症の悪化、再燃のリスクがあります。また、皮以外にも、種やワタなどの繊維も多いので、注意する必要があります。

食べる際は、消化を良くするために、若干工夫する必要のある食材です。

辛味成分は若干あるので注意

ピーマンは、苦味の強い食材ですが、パプリカと同じで、唐辛子の一種であるため、辛味成分であるカプサイシンが若干あります。「辛くない」と思って油断すると、場合によっては、体調を崩す恐れがあるので、食べる際は慎重に食べるようにしてください。

料理する場合

ピーマンの肉詰

ピーマンの表面、中身を必ず確認する

ピーマンの表面に穴が開いていた場合、害虫が存在する可能性があります。誤って食べると、体調を崩し、治りにくくなる恐れがあるので、表面と、切った場合の中身は必ず確認し、もし、害虫が存在した場合は、残念ですが、食べないようにしてください。

皮・ワタ・種は取り除く

パプリカと同じで、皮、ワタ、種は消化が悪いため、取り除く必要があります。食物繊維なので、悪化などのリスクを抑える目的もありますが、繊維質なので、口に残り、不快になる可能性があるので、少しでも、ストレスなく食べやすくするために取り除いておくことをオススメします。

一度茹でれば、皮が綺麗に取れる

先ほどの項目で、「皮は消化が悪い」と書きましたが、実は、綺麗に剥くことが可能です。

その方法は、ピーマンを一度茹で、冷やすと、皮が綺麗に取れるそうです。栄養価は下がりますが、消化の悪い部分を取り除くことができ、ついでに、火を通しているので、悪化や再燃のリスクは多少減らすことができます。

若干手間ではありますが、覚えておくといいかと思います。

横に切ることで、苦味が消える

ピーマンは、切り方次第では、食感や苦味に違いがあるそうです。以下に少しまとめました。

潰瘍性大腸炎の場合、オススメは「細かく切る」ことですが、苦味が苦手な方は、「縦に切る」といいかと思います

切り方特徴使用例
縦に切る
食感が良くなる
苦味が少ない

消化が悪い
食感を残したい料理に使え、炒め物やおひたしとして利用できる
半分に切って器とし、肉詰めが可能
横に切る
火の通りが良くなる
柔らかくなり食べやすい

苦味が強くなる
食感が無くなる
代表する料理は少ないが、早く調理したい時や苦味のみを利用したい時に利用できる
種類によるが、切ると花の形に似ているので、ピーマンを枠として表現することができる
細かく切る
一番消化が良い
緑色のアクセントを均一にできる

苦味が一番強い
食感が無い
緑色を追加したい時に利用できる
さらに細かくして、ピラフにしたり
ハンバーグなどの具材として利用可能

また、油を使って、ピーマンをコーティングすることで、さらに苦味を無くすことが可能です。ただ、脂質が増えるため、大腸に負担になり、リスクが高くなる恐れがあるため、炎症中はあまりオススメできませんが、覚えておくといいかもしれません。

その他の注意点

生では食べない

そのままでも食べることができ、非常に食感が良いですが、消化が悪いので、火を通してください。

調味料に注意

油などとの相性は良いですが、かけすぎに注意してください。

食べすぎに注意

消化が悪く、刺激物もあるので、一度に多くは食べないようにしてください。

よく噛む

食物繊維が多いので、消化を多少良くするために意識してください。

【番外編】無限ピーマン

調査していく上で、よく見かけたので調べてみました。

「無限」とは、「無限に食べられるほど病みつきになる」とのことで、とにかく美味しい料理だそうです。作り方も簡単で、具材のピーマンとツナをサッと炒めたり、電子レンジで温めれば簡単に作れます。味付けに、ごま油や塩コショウなどを使いますが、香りで食欲が増し、ご飯に非常に合いました。

非常に美味しく、「無限」という言葉は伊達じゃないほど、パクパク食べられてしまいます。ただ、ピーマンの食物繊維と、油や刺激物のある調味料を使うため、大腸の負担が大きく、食べ過ぎてしまうので、注意してください

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
免疫力向上や血圧の上昇を抑える効果がある
ただ、不溶性食物繊維も多いので注意
料理の
種類
炒めれば、鮮やかになり、彩が良くなる
また、一品料理としても使える
消化の
良さ
皮、ワタ、種と消化が悪い部分が多い
パプリカと同じ、若干、刺激物なので注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
消化の悪い部分をできれば取り除く必要がある
生では、あまり食べないので、火を通す手間もある
再燃
しやすさ
消化の悪い部分と刺激物があるので注意
体調が悪くなったら即中止する
その他の
危険
食べ過ぎによるリスクは全体的にリスクはほとんどない
しいて言うなら刺激物なので若干注意

まとめ

総合評価: 一口だけ 種とワタは取り除く

パプリカでまとめたように、未成熟の状態で収穫するピーマンですが、ビタミンCなどが含まれており、免疫力を向上させる効果があります。また、それ以外にも、鬱を抑制させる効果もあり、潰瘍性大腸炎の生活で、落ち込みがちな気持ちを抑え、多少なりとも生活にゆとりが持てるかもしれません。

しかし、皮や種、ワタがパプリカと同様に含まれており、こちらを取り除く必要があるため、リスクを抑え、安全に食べるには、少し手間のかかる食材でもあります。また、辛味成分も若干ではありますが、含まれており、こちらも体調不良になる恐れがあります。

結局、パプリカとほとんど同じ内容は変わらず、気を付ける点もほとんど同じなので、パプリカ同様の評価となりました。

免疫力向上や鬱に効果があるかもとのことで、オススメしたい食材でもありますが、苦味がが苦手な方にとっては、かえってストレスとなるので、無理して食べる必要はありません。ただ、少し工夫すれば、苦味なども取ることができ、利用次第では、料理の彩にしたり、器にして具材を入れるなど、楽しい食事に仕上がるので、苦手な方も、是非挑戦してみてください。(無理しない程度で)

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