潰瘍性大腸炎なのに、ついつい食べたくなります。
今回のテーマは
筍(たけのこ)
です。
「竹の子」とも呼ばれており、その名の通り、竹の芽を指す食材だそうです。何とも言えない食感と甘みがあり、春になるとついつい食べたくなります。煮物やお吸い物などの和食に使われていますが、中華にも良く合い、青椒肉絲(チンジャオロース)や春巻きの具材として使われ、食感を楽しませてくれます。そんな筍について調べてみました。
食感が良い
シャキシャキ、コリコリとした食感が特徴の食材です。「美味しい」という表現は、主に味でも決まりますが、筍の特徴を活かすことで、料理に食感が加わり、より美味しく、楽しい食事になります。
また、この食感により、食べ応えのある料理にも仕上がるので、いろんな料理に活躍してくれます。
高血圧を抑制する
血圧の上昇を抑制するカリウムが豊富にあり、高血圧を抑制するとともに、様々な病気を防いでくれます。筍を利用した料理は、醤油を使う場合が多く、塩分を多く使いがちなので、血圧が気になる方には、オススメの食材です。
疲労回復の効果がある
筍は、チロシンをはじめ、グルタミン酸やアスパラギン酸など、疲労回復の効果がある成分が多く含まれています。食事を楽しませてくれるだけではなく、疲労回復の効果があるので、ぜひとも利用したいところです。
脂質・糖質が少ない
取り過ぎてしまいがちな脂質、糖質がほとんどないので、カロリーも低いです。また、食物繊維の効果で、これらの栄養価の吸収を抑え、非常にヘルシーな食事をすることが可能です。
とはいえ、食物繊維は、まだ炎症中は、悪化のリスクも高いので、食べる際は注意してください。
栄養価は低い
野菜などではなく、キノコに近い食材のため、他の食材と比べると栄養価は低く、筍のみの食事は栄養が偏りがちです。そのため、栄養価の高い食材と一緒に料理して、食べる必要があります。
他の食材との相性は悪くないので、栄養価の高い野菜や、ご飯などと一緒に食べることをオススメします。
消化が悪い
食感がある分、食物繊維が多く、特に不溶性食物繊維が多いです。そのため、消化が悪く、大腸の負担をかける恐れがあります。そのため、消化を良くするために、対策する必要があります。
また、食べ過ぎると悪化のリスクがあるので注意してください。
料理する場合
えぐみに注意
新鮮な状態であれば、ある程度大丈夫だそうですが、時間が経つにつれ、えぐみになる成分が多くなるそうです。このえぐみをしっかり取らないと、不快を感じてしまう料理に仕上がり、かえってストレスを感じ、大腸に負担をかける恐れがあります。調味料で誤魔化すことは、可能ですが、こちらも大腸に負担をかける恐れがあります。
手間はかかりますが、筍を購入後、すぐに弱火でアクを取りつつ、じっくりと煮込むなど工夫する必要があります。
なるべく真ん中あたりを食べる
皮とその付近は、他の食材同様、消化が悪いので取り除く必要がありますが、筍の根元も、若干硬いため、消化が悪いです。まだ、炎症があるうちは、できれば中央辺りにある「穂先」「中央部」と呼ばれる柔らかいところを食べるようにしてください。
細かく刻む・よく噛む・少しずつ食べる・食べ過ぎない
多少、消化が良くなる項目です。
食物繊維が豊富なので、消化が悪く、食べ過ぎると大腸に負担をかける恐れがあります。できれば、細かく刻みたいところですが、食感を楽しみたい場合は、噛むことを意識し、食べ過ぎないようにしてください。
煮物がオススメ
焼いて食べることも可能ですが、できれば、煮物にして、柔らかくした状態で食べることをオススメします。多少消化が良くなると共に、食感を楽しむことができる煮物になり、美味しいです。
その他の注意点
調味料に注意
天ぷらなども美味しいですが、大腸に負担がかかるので注意してください。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | 疲労回復や高血圧を抑制してくれる ただ、食物繊維も多い | |
料理の 種類 | 焼いたり、煮物にしたりできる 炊き込みご飯も美味しい | |
消化の 良さ | 柔らかい部分もあるが、全体的に消化は悪い 食べる際は、少し工夫する必要あり |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 皮を取り除いたり、えぐみを取るのに非常に時間がかかる 新鮮ではない場合は、すぐに食べられないので注意 | |
再燃 しやすさ | 不溶性食物繊維が多く、再燃のリスクは高い えぐみによるストレスも原因になる恐れあり | |
その他の 危険 | 脂質・糖質などは少ないが、 肌荒れやアレルギー反応を起こす恐れがある |
まとめ
総合評価 食べない方がいい 難しいかも
美味しいだけではなく、食感のある食材で、具材として入れるだけで、食感や食べ応えのある食事に仕上がり、より楽しくさせてくれる珍しい食材です。潰瘍性大腸炎にとっては、食事を楽しくさせてくれるので、癒しになるかもしれません。
ただ、食感がある分、食物繊維も多く、特に不溶性食物戦が多いため、悪化、再燃のリスクが高いです。また、えぐみがあり、しっかり取り除かないと、かえってストレスが溜まる料理になってしまい、こちらもリスクが高まります。綺麗に取り除きたいところですが、非常に手間が掛かるため、余裕が無いと難しいかもしれません。
味ではなく、食感を楽しませてくれる、うれしい食材ではありますが、消化が悪く、悪化、再燃のリスクが大きいことと、えぐみが残っていた場合は、ストレスになり、こちらもリスクになるため、まだ炎症があるうちは、避けた方がいいかと思い、このような評価になりました。
食事を美味しくさせるために、この食感を是非とも利用したいところでしたが、炎症があるうちは、なるべく避け、寛解になったら、少しずつ取り入れてもいいかと思います。どの食材もそうですが、あくまで炎症があるうちは、「食べない方がいい」食材というだけなので、寛解になったら、積極的に使い、楽しい食事でストレスのない生活が送られるように、料理を考えてみてください。
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