潰瘍性大腸炎と大蒜(にんにく)

潰瘍性大腸炎 食事

スキル「臭い息」を一時的に習得できます。

今回のテーマは

大蒜(にんにく)

ニンニク

です。

若干ですが、玉葱(たまねぎ)のような形をしており、植物性なので、青苦くてあっさりとした感じかと思いきや、非常にパンチの利いた味に仕上がり、いろんな料理を美味しく仕上げてくれます。また、この匂いは、大好きな方にとっては、非常に食欲をそそるため、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。そんな大蒜について調べてみました。(漢字はわかりにくかったため、以降は「ニンニク」と表記します)

どんな食材でも合う

お肉だけではなく、野菜までも合うため、毎日の食事に、非常に使いやすい食材です。また、ニンニク特有の香りや味は、食欲が増すため、食べにくい食材でも、非常に美味しく食べることができるので、食事を楽しくしてくれます。

ただ、その分、食べ過ぎる恐れがあるので、注意が必要です。

風邪予防に最適(免疫力向上・疲労回復)

「ニンニクは、風邪を予防する」とよく聞きますが、あながち間違いではないそうです。

その理由は、アリインと呼ばれる成分が多く含まれており、免疫力の低下や老化の原因になっている、活性酸素を抑えるため、免疫力を向上させる効果があります。また、滋養強壮や疲労回復の効果があり、ウィルスに対抗できる体に強化してくれるため、予防だけではなく、風邪のひき始めにも効果があるそうです。

口臭・体臭の原因になる

先ほどのアリインは、刻んだり、炒めたりするとアリシンという成分に変わり、口臭や体臭の原因となる恐れがあります。非常にややこしい名前です。(アリン → アリン)

この成分は、食べた後も匂いを発生させると共に、体内に吸収されると、血流に流れてしまい、匂いの元が汗などと一緒に排出されるため、体臭として発生させるそうです。

周りを気にして、かえってストレスを感じてしまうので、注意する必要があります。

腸内環境を悪化させる恐れがある

腸内にいる、善玉菌、悪玉菌共に、減少させる恐れがあり、最悪、腸内環境を悪化させる恐れがあります。特に潰瘍性大腸炎にとっては、下痢の原因やトイレの回数が増える可能性があり、最悪、悪化させる恐れがあるので、注意が必要です。

貧血になる恐れがある

食べ過ぎると、血液に流れているヘモグロビンが破壊され、貧血になる恐れがあります。貧血の症状は、めまいや吐き気などが起こり、生活に悪影響を及ぼす恐れもあるので、注意する必要があります。

1欠片だけでも、効果が高い

これは、メリット、デメリットがあります。

少ない量で効果を発揮するので、毎日の食事に取り入れやすく、そして経済的です。ただ、腸内環境の悪化や、口臭・体臭などの、デメリットについても、同様に発生しやすいので注意してください。

料理する場合

ニンニク 料理

火を通す

辛味成分である、アリシンは、刻んだり、炒めたりすると発生しますが、熱に弱いので、火を通すことで、抑えることが可能です。メリットの効果は、期待できませんが、治療を優先するため、刺激物を抑えた食事にすることをオススメします。

体調に合わせて食べる

刺激物でもあり、デメリットも大きいため、出血、下痢などの症状がある場合は、食べない方がいいです。体調不良の場合は、大腸が弱っているので、刺激物による悪化や、再燃のリスクが高くなり、治りにくくなる恐れがあります。まずは、治療を優先させることをオススメします。

また、「風邪のひき始め・風邪予防に効果がある」と記載しましたが、潰瘍性大腸炎の場合、風邪も同様に、ニンニクを食べるのではなく、睡眠などを多くとって治すことをオススメします。

寛解になるまで食べない方がいいかも

刺激物などのデメリットも多く、炎症、再燃の悪化のリスクも高いので、まだ、炎症があるうちは、治療に専念してほしいため、できれば食べない方がいいかもしれません。

ただ、メリットも大きいので、体調が落ち着いて、寛解になったら、少しずつ食べていくといいかと思います。

その他の危険

生では食べない

辛味成分を抑えると共に、多少消化が良くなり、リスクを抑えられます。

焦げすぎない

カリカリに焼くと、かえって消化が悪いので注意してください。

食欲が増すので注意

具材として使用した場合、他の食材を食べすぎる恐れがあるので注意です。

使用する調味料に注意

特に油との相性がいいですが、消化が悪くなるので注意です。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
アリインの成分で、免疫力アップや疲労回復などの効果あり
ただ、刺激物であり、腸内を悪化させる恐れがあるので注意
料理の
種類
ほとんどの食材に合う
また、食欲を増す効果もあるため、好きな方は食事が楽しくなるかも
消化の
良さ
食物繊維脂質などは少ないが、体内に留まり続ける
大腸に負担をかける恐れがある

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
切って入れるだけなので、手間は少ない
ただ、切るときに強烈な匂いと、若干、涙が出る恐れがある
再燃
しやすさ
刺激物の上に、腸内環境を悪化させる恐れがある
体臭なども、地味にストレスとなり、原因になる恐れがある
その他の
危険
下痢や貧血の恐れがある
生活に悪影響を及ぼす可能性あり

まとめ

総合評価: 避けた方がいい 治療に専念

どんな料理にも合うニンニクは、美味しくさせるだけではなく、免疫力や疲労回復にも効果があります。しかも、1欠片だけでも、効果があるので、料理にも経済的にも優しい食材となっており、ぜひとも毎日食べていきたいところです。

少量でもメリットの効果を得られる分、デメリットの効果も無視できず、食べ過ぎると、腸内環境の悪化や、再燃のリスクも高くなります。そのため、まだ炎症がひどい場合や、体調不良の場合は、食べない方がいいかもしれません。

メリットは、非常に大きいですが、潰瘍性大腸炎に限らず、病気の場合は、デメリットによるリスクを優先的に考える必要があり、治療に専念することが大事なので、悪化のリスクを優先して、このような評価になりました。

腸内環境の悪化、刺激物などの効果は、たとえ寛解中であっても、再燃しやすいです。落ち着いたからと言って、油断して食べると、後悔する可能性があるので、食べる量はあらかじめ決めて置き、メリットを生かした食事を上手に取るようにしてください。

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