潰瘍性大腸炎と素麺(そうめん)

潰瘍性大腸炎 食事

夏の定番で、めっちゃ大好きです。

今回のテーマは

素麺(そうめん)

素麺

です。

以前まとめた、うどんと同じく、シンプルな味付けながら、非常に涼しくさせてくれる料理で、暑い夏には最高の料理です。基本的には、冷たい状態で食べることが多いですが、温かい状態でも食べることが出来るので、こちらも、年中活躍してくれます。そんな素麺について、うどんと比較しつつ、調べて見ました。

大腸にやさしい麺

うどんと同じく、麺は主に小麦粉からできており、脂質や食物繊維がほとんどないので、非常に消化の良い食材です。ただ、こちらも、糖質が若干多いので、糖質が気になる方は、控えることをオススメします。

カラフルな素麺がある

市販では、なかなか見かけないですが、白の素麺だけではなく、ピンクや黄色などの素麺も存在し、見た目が楽しい種類もあります。それだけではなく、麺に他の食材を練り込ませて、味付けをしている種類もあるため、いろんな味で楽しむことができ、見た目、味共に、食事を楽しませてくれる素麺も存在します

涼しくさせてくれる

細い麺に透明なガラスの器に入れれば、見た目だけでも、涼しく感じられます。食べて涼しくさせるのもいいですが、見た目でも、涼しさを感じさせることで、ある程度、食欲が増し、食べやすくさせてくれます

細くて食べやすい

これは、メリット、デメリットがあります。

素麺の特徴でもある細い麺なので、非常に食べやすいです。特に夏は、冷たくして食べれば、夏バテで食欲が無い日でも、食べやすい料理です。

ただ、食べやすい分、たくさん食べてしまう傾向があり、食べ過ぎると、大腸に負担をかける恐れがあります。作る際は、あらかじめ、食べる量を決めてから、食べるようにしてください。

アレンジしやすい

いろんな具材との相性は良いので、野菜などをトッピングして、サラダのようにして食べることが可能です。また、めんツユも、アレンジが可能で、出汁を使ったスープや中華風、トマトベースなどなど、好みに合わせて作ることも可能です。

作り方次第では、無限の可能性を秘めており、飽きることなく食べることが出来ます

保存が効く

乾燥した状態の素麺は、非常に保存期間が長いのが特徴です。湿気が溜まりにくい場所に気を付けるなどをして、うまく保存すれば、2年以上持ちます。今年の夏の季節に食べきれなくても、来年の夏にも使うことは可能です。

特に夏は、非常に重宝するので、夏が始まる前にストックしておいてもいいかもしれません。

カロリーが高い種類がある

同じ乾燥した素麺であっても、種類によっては、カロリーが非常に高いモノがあります。これは、油を使っている場合があるため、非常に高いカロリーで記載されている場合があります

茹でたり、水で流すことで、落ちることは可能ではありますが、気になる方は、油を使っていない種類もあるので、そちらを選ぶのもいいかと思います。

糖質が高い

うどんと同じ小麦粉を使用しているため、炭水化物が非常に多く、特に糖質が高いです。逆に食物繊維がほとんど無いので、潰瘍性大腸炎にとっては、ありがたいことではありますが、糖質が気になる方は、少し控えることをオススメします。

栄養価は低い

こちらもうどんと同じく、消化は良いですが、タンパク質やビタミンなどが少ないため、栄養価は低いです。そのため、野菜や卵などと一緒に食べるか、サラダ風にするなど、栄養面でも工夫して食べる必要があります。

栄養が偏ると、夏バテになりやすく、体調不良になる恐れがあるので、栄養価の高い食材と一緒に食べるようにしてください。

料理する場合

にゅうめん

茹でた後はしっかり水で流す

基本的に素麺は、作る工程にて、油を使用するモノが多いです。食べられる油ではありますが、しっかり水で流さないと、付着した油と一緒に食べることになるため、脂質が多くなり、消化が悪いです。また、素麺の風味を損なう恐れがあるので、大腸の負担や、美味しくいただくために、しっかり水で綺麗にすることをオススメします。

油を使用していない乾麺を選ぶ

先ほどの項目にある、油が気になる方は、油を使っていない素麺も存在しますので、そちらを選ぶのもいいかと思います。味や食感にそれほど、差異は無く、美味しく食べられます。

ただ、パッケージ名を見るだけでは、見分けるのが難しいので、原材料名を確認してから購入することをオススメします。

できれば早く食べる

先ほどの項目に合ったように、2年以上保存できる種類もありますが、さすがに、購入から1年前の乾麺は、食中毒など、若干リスクが高いです。できれば、その夏に食べきれる量を購入しておき、万が一食べきれなかった場合は、温かい麺で食べるなど、数週間程度で、食べきることをオススメします。

野菜などと一緒に食べる

素麺のみだと、栄養が偏るため、夏バテになりやすいです。そのため、素麺に、野菜を多く使った、アレンジレシピやサラダ、もしくは、茹でたと一緒に食べ、バランスの良い食事を心がけるようにしてください。

もしくは、野菜ジュースで補うのもアリです。

体調が悪い場合は、うどんにする

温かい状態の素麺である、にゅうめんでも体調不良には悪くないですが、今までまとめた項目にあるように、注意する点が多く、手間もかかります。そのため、炎症がまだひどい場合や、体調不良の場合は、温かいうどんにすることをオススメします。

その他の注意点

冷たくしすぎない

冷たい状態は、かえって大腸の負担になるので、気を付けて下さい。

薬味は少量で

場合によっては、大腸に負担をかけるので、少量にしてください。

食べ過ぎに注意

麺類であるため、食べ過ぎに注意です。

よく噛んで食べる

こちらも、麺類で、おろそかになりがちなので、噛むことを意識してください。

【番外編】素麺に油を使う理由

うどんには、油を使っていないのに、どうして素麺に油を使っているのかを調べて見ました。結論から言うと、どうやら、細く伸ばしやすくするために使用するそうです。

基本的には、練った小麦粉を伸ばして作りますが、その際に、細い状態にさせようとすると、乾燥しやすいため、うまく伸ばすことが出来ないそうです。その乾燥を防ぐために、表面に油を塗り、水分を保った状態で、伸ばしやすくさせているそうです。それ以外にも、伸ばした際、麺同士、くっつくのを防ぐ効果もあるそうです。

その分、うどんなどは、伸ばすのではなく、練った小麦粉から切って使用するため、素麺のように伸ばす必要は無く、当然ですが、油も使用する必要は無いため、このように違いがあるそうです。

ちなみに使用する油は、植物性の食用油を使用しているため、食べることは可能ですが、風味を損なう恐れがあるので、茹でた後に水で流す理由は、この油を落とすためでもあります。

余談ではありますが、麺の太さで、名称が決まっており、日本農林規格(JAS)の乾麺類表示基準では、以下のように定められているそうです。

種類直径の太さ
そうめん1.3mm未満
ひやむぎ1.3mm以上 1.7mm未満
うどん1.7mm以上

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
うどんと同じく、食材のみでは栄養価は低い
野菜と一緒に食べること
料理の
種類
麺類であり、他の食材に合うので、幅が広い
温かくすれば、夏以外にも活躍してくれる
消化の
良さ
全体的に消化しやすい食材
ただ、気を付ける部分も多い

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
茹でて、流水で流すだけで、完成する
ただ、暑い夏に、茹でるのは少しきついかも
再燃
しやすさ
食物繊維がほとんど無く、油も水で流せば落ちる
食べ過ぎにだけ注意
その他の
危険
糖質や、塩分がやや高い
栄養価も低いため、素麺のみの食事はしないようにする

まとめ

総合評価: ほどほどに 卵も添えて

非常に食べやすいだけではなく、見た目も、清涼感があったり、カラフルな麺があるなど、味、見た目共に楽しませてくれる食材です。また、トッピングしやすく、特にツユをアレンジすれば、また違った味わいになり、素麺一つで、非常に多くのレシピが生まれます。

麺の太さ以外を除けば、うどんとほとんど変わらないかと思いきや、種類によっては、油を使用しているため、流水で流す手間や、気を付ける部分も多く、また、細いので、食べ過ぎてしまう傾向があります。一応、にゅうめん(温かい素麺)もあるので、冬でも活躍してくれますが、どちらかというとうどんの方が、手間も少なく、使い勝手がいいので、うどんの代用には向いていないことがわかりました。

うどんと同じ評価かと思いましたが、麺に油が付いていたり、冷たい状態で食べてしまうなど、大腸に負担をかけてしまう部分があり、気を付けないといけない部分が多かったので、このような評価になりました。体調不良の場合は、できれば、にゅうめんより、うどんにした方がいいです。

とはいえ、夏の食事には、最高の食材で、見た目までも楽しませてくれるので、食欲が無い場合でも、活躍してくれます。アレンジもしやすく、料理のレシピも豊富なので、大腸にやさしいオリジナルのレシピを作り、潰瘍性大腸炎の夏を乗り越えてください。

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