潰瘍性大腸炎とハヤシライス

潰瘍性大腸炎 料理

カレーとは違った味でとても大好きです。

今回のテーマは

ハヤシライス

ハヤシライス 煮込む

です。

今回は、食材でも調味料でもないですが、気になった料理なので、まとめました。

見た目はカレーに似てますが、カレーとは違った独特な味をしており、あっさりしています。実は、寛解(かんかい)前の頃にお世話になっていた料理で、食べ過ぎなければ、それほど体調に影響は無く過ごせた記憶があります。そんなハヤシライスについて、本当に大丈夫だったのか気になったので、カレーと比較しつつ、調べてみました。

刺激物が少ない

トマトや小麦粉などを使用したソースで作られており、スパイスをほとんど使用していないので、大腸に負担をかける刺激物がほとんど無く、安心して食べられる料理です。また、種類によっては、辛口もありますが、基本的には、辛い料理でもないので、カレーと比べると、全体的に刺激物が少ない料理です。

トッピングしやすい

カレーと同じく、他の具材との相性が良いので、人参ジャガイモなどの野菜や、などを入れて、栄養価の高いハヤシライスにすることができます。また、自分の好みの味に仕上げることが可能で、オリジナルのハヤシライスを作ることが可能です。

具材の栄養を余すことなく食べられる

ハヤシライスは、鍋で具材を煮込みながら作るため、調理によって、失われる栄養素も余すことなく食べることが可能な料理です。また、煮込み料理は、具材を柔らかくさせるため、多少ではありますが、消化が良くなり、比較的安全に食べることが出来ます。

レトルト食品もある

1からソースを作るとなると大変ですが、レトルト食品として売られているモノもあるので、湯煎、もしくは電子レンジで温めるだけで簡単にソースを作ることが出来ます

時間が足りない、難しい場合は、レトルト食品で作るといいと思います。

食べ過ぎに注意

カレーの器は、意外と大きいので、その分食べ過ぎる恐れがあります。また、スプーンなどで食べるため、一度に食べる量が多く、ついつい早く食べてしまう傾向があります。

食事制限している時のハヤシライスは、思った以上に美味しく、こちらも食べ過ぎてしまう原因にもなるので、ゆっくり食べることを意識しつつ、食べる量をあらかじめ決めておくことをオススメします。

食べる場合

ハヤシライス オムレツ付

原材料名などを確認する

基本的には、トマトや小麦粉などを使っていますが、場合によっては、唐辛子を使ったハヤシライスもあり、辛口に仕上げたモノもあります。そのため、商品名や原材料名を確認し、刺激物の少ない種類を選ぶといいかと思います。

また、油も、牛肉や豚肉を使っている場合もあるので、できれば、植物性の油を使用したモノを選ぶといいかと思います。ただ、こちらは種類が少ないので、難しい場合は、栄養成分表示を比較し、なるべく脂質の少ない種類を選ぶようにしてください。

入れる具材に注意

野菜をはじめ、キノコなどによく合いますが、消化の悪いモノ、刺激物のあるモノはなるべく入れないようにしてください。とくにマッシュルームなどのキノコ類は、種類によっては、不溶性食物繊維が多く、こちらは悪化するリスクを高める恐れがあるので、大腸に負担をかける刺激物や、消化の悪い食材はなるべく入れないようにしてください

具材は小さくする

具材を入れる際、細かくすることで、多少ではありますが、消化が良くなります。また、具材の火の通りも早く、どちらも、大腸の負担を軽減してくれます。

ゴロゴロした具材も食べ応えはありますが、少しでもリスクを軽減するために、小さくした状態にしてから煮込むようにしてください。

気持ち長めに煮込む

煮込む時間を長くすることで、具材が柔らかくなり、先ほどの項目と同じように、消化や火の通りが良くなるので、気持ち長く煮込むことをオススメします。

といってもこちらは、やりすぎると、使用する具材によっては、味が落ちたり、焦げてしまう恐れがあるので、やり過ぎにも注意が必要です。

その日の分だけ作る

カレーもそうですが、次の日の方が美味しく、作ったその日は、食べないでおく人もいるかと思います。ただ、放置する時間が長いと、食中毒の原因になるウェルシュ菌が増殖する可能性があります。この菌は、火を通しても死滅しにくいため、放置する時間が長いと、食中毒のリスクが高くなります。

食中毒は、悪化、再燃の原因にもなるので、なるべく、作ったその日に、食べるようにしてください

食べ過ぎないようにお皿を工夫する

カレーもそうですが、こういった食事は、食欲も相まって、ついつい食べ過ぎてしまうため、体調不良を起こしたり、悪化する要因になる恐れがあります。また、カレー皿は、意外と量が入ってしまうので、子供用のサイズを利用するなど、いつも使っているお皿よりも、少し小さいサイズで食べるといいかと思います。

お肉はささみ、もしくはツナにする

牛肉が定番ですが、脂質が高いため、大腸の負担になります。若干、物足りなく感じるかもしれませんが、脂質の少ない、ささみ、もしくはオイル漬けされていないツナで代用するといいかと思います。

ささみツナは、脂質が少ないだけではなく、タンパク質も豊富なので、オススメです。

体調不良の場合は食べない

消化は決して悪いわけではなく、多少の刺激物や脂質も含まれるため、体調が優れないときに食べると、悪化や再燃のリスクが高まります。体調不良だけではなく、まだ炎症がひどい場合は、食べないでおくことをオススメします。

その他の注意点

調味料の入れすぎに注意

ハヤシソースだけではなく、トッピングするオムレツなどにも気を付けて下さい。

ゆっくり食べる

スプーンを使用するため、一気に食べている場合があります。ゆっくり食べることを意識してください。

生クリームは入れない

濃厚な味に仕上がりますが、脂質が多いので、入れないようにしてください。

バターライスで食べない

本格的な味になりますが、こちらも脂質が多いので、通常のご飯で我慢してください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
野菜を具材にするので、工夫次第では栄養満点の料理
若干、刺激物が入っているので注意
料理の
種類
基本的にはご飯にかけるが、オムレツやパスタにも合う
ソースとしても利用できるので、意外と万能
消化の
良さ
ルウは、脂質は、カレールウとそれほど変わらないので注意
また、トッピングによっては、消化が悪くなる可能性もある

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
レトルト食品なら、アレンジしなければ簡単に作れる
ただ、具材は、少しでも消化を良くするために工夫は必要
再燃
しやすさ
具材によっては、再燃する確率が高いかも
食べ過ぎも、要因になるので注意
その他の
危険
美味しいので食べ過ぎる恐れがある
また、ご飯の食べ過ぎにも注意

まとめ

総合評価: 少しだけ 安定した頃に食べる

ハヤシソースは、トマトソースなどをベースとして作られているので、カレーのように、スパイス系はほとんど使用していません。そのため、カレーと比べると、刺激物が少ないので、非常にオススメと言いたかったのですが、原材料名を見ると、ガーリックやスパイス系などの若干の刺激物、牛肉などの脂などが含まれていることが分かり、炎症の悪化や再燃のリスクは、若干高いことがわかりました。

そんな、悪化のリスクや大腸に負担をかける原料も、少なからずあるハヤシソースではありますが、野菜を煮込んだり、アレンジしやすい料理で、工夫次第では、栄養価の高い料理ではないかと思い、このような評価になりました。ただ、炎症がまだひどいうちは、あまりオススメできない料理です。

正直言うと、もう少し評価は高い料理だと思ったのですが、よくよく考えてみたら、少し安定した時期に食べていたので、体調をあまり崩すことなく食べることが出来たかもしれません(調子に乗って、食べ過ぎて体調を崩したことはあります)。

カレーと比べると、美味しさには負けてしまうかもしれませんが、ハヤシライスでも非常に満足のいく味であり、比較的安全なので、カレーではなく、ハヤシライスを選び、落ち着いた時に食べる料理として、参考にして頂けたらと思います。

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