黄金(こがね)色に輝く甘いモノです
今回のテーマは
蜂蜜(はちみつ)
です。
恐ろしい蜂(はち)が作る蜜(みつ)で、甘くて栄養価の高い食材です。甘味料として使えるため、お菓子をはじめ、飲み物などにも利用できるので、大好きな方も多いかと思います。以前まとめた、砂糖と同じような用途なので、砂糖と比較しつつ、蜂蜜について調べてみました。
砂糖よりも甘い
蜂蜜は、砂糖よりも、甘く感じることができ、蜂蜜1杯の量で、砂糖の3倍の甘さを引き出すことができるそうです。少量で済むことができるため、カロリー的にも経済的にもうれしい食材です。
また、糖質も抑えられるので、気になる方は、砂糖を蜂蜜に変えてもいいかと思います。
種類が豊富
蜂蜜の原料は、花の蜜ですが、使用する花によっては、味や食感、風味などが違います。飲み物に合う蜂蜜もあれば、炒め物などの料理、中には、果物やお菓子に合う蜂蜜もあり、細かく用途が分けられているそうです。
種類が多いため、揃えるのが大変ですが、より食事を楽しくさせてくれるかと思います。
栄養価は高い
エネルギーに変えてくれるだけではなく、多くの種類のビタミンやミネラルが含まれているため、非常に栄養価の高い甘味料です。免疫力をはじめ、疲労回復などの効果があるので、潰瘍性大腸炎にとっては、ありがたいです。
消化は非常に良い
蜂蜜を食べた後の消化が非常に早いため、消化に関しては、大腸の負担がほとんどありません。蜂蜜に含まれるブドウ糖は、これ以上分解することなく、体内に吸収されるため、素早くエネルギーに変えてくれる食材でもあります。
糖質はやや高い
砂糖よりも少量で済むことができる蜂蜜ですが、糖質が低いわけではないことに注意です。食べ過ぎると、血糖値が高くなり、糖尿病の恐れがあるので、油断せず、気になる方は、なるべく控えることをオススメします。
体調を崩す恐れがある
蜂蜜は基本的には、大腸にほとんど届くことなく吸収されるため、負担は少ないですが、食中毒のリスクが高いです。健康な方であれば、問題ありませんが、腸内環境が悪く、免疫力が低下している潰瘍性大腸炎にとっては、若干危険なので、注意してください。
食べる場合
体調不良・炎症がひどいうちは食べない方がいい
生に近いため、食中毒を起こす恐れがあります。食中毒は、大腸の負担をさらにかけ、免疫力も低下してしまうので、潰瘍性大腸炎にとっては、悪循環になるので、体調不良、炎症がまだひどいうちは、避けた方がいいです。
火を通した蜂蜜もリスクはある
食中毒の原因になっている菌は、一般にある加熱処理では、なかなか死滅せず、残っている可能性があります。活発化を抑えるので、ある程度リスクは抑えられるかもしれませんが、先ほどの項目と同じく、注意する必要があります。(詳しくは、番外編を参照してください)
蜂蜜を使用したお菓子が隠れている
甘味料としても利用できるため、蜂蜜入りの飲み物をはじめ、お菓子にも存在する場合があります。甘いお菓子はもちろん、煎餅や、あられなどに含まれていることもあるので、購入前は商品名だけではなく、原材料名を確認してください。
食べ過ぎに注意
砂糖よりも少量で甘みを感じることができる蜂蜜ではありますが、それでも糖質が高く、食中毒のリスクもあるので、油断は禁物です。使用する際は、少量にするか、できれば食べないでおくことをオススメします。
その他の危険
糖尿病の方も注意
砂糖よりも少量で甘く感じますが、糖質が低いわけではないので注意です。
花粉症の方にも注意
蜂蜜でも、症状が出るそうなので、注意です。
【番外編】1歳未満の乳幼児が食べてはいけない理由
とある飲食店のメニューにて、蜂蜜を使用している料理の注意書きに書かれていたのを発見したので、気になって調べてみました。
食べてはいけない理由を結論からまとめると、ボツリヌスという食中毒となる菌が存在する恐れがあり、最悪、死に至る可能性があるからです。
この菌は、熱にもある程度強く、120度以上の過熱を加えないと死滅することは難しいそうです。とくに蜂蜜は、水分が多いため、なかなか温度が上がらないこともあり、一般家庭で使われる火力、調理方法で防ぐのは難しいです。
また、製造の段階で熱を加えると、風味などが変わってしまう恐れがあるので、市販で売られている蜂蜜は、あまり熱を加えずに出荷されます。そのため、死滅せずに菌が残っている可能性があります。
これらを聞いてしまうと、安全面が気になりますが、腸内環境がしっかりしている方であれば、菌に負けることは、ほとんど無いそうです。
しかし、腸内環境が整っていない、1歳未満の乳幼児には、菌に勝つことができず、最悪、死に至る可能性があるため、注意喚起をするようになったそうです。
このことについては、腸内環境が悪化している潰瘍性大腸炎にとっても、気を付けるべき部分ではないかと思います。自分には該当しない注意喚起であっても、理由を調べると「関係するかも?」と、気付かされた項目です。「潰瘍性大腸炎にとっては、蜂蜜はリスクがある」程度で結構なので、留意しておくといいかもしれません。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | たくさんのビタミン、ミネラルが含まれている 砂糖よりもカロリーも抑えられるのでうれしい | |
料理の 種類 | 甘味料として使えるので、飲み物に入れても良い また、お菓子にも使える | |
消化の 良さ | 砂糖並みに消化に良いので、その点は大腸にやさしい ただ、リスクもあるので注意 |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 市販で売られている蜂蜜は、そのまま使える ただ、料理には不向きかも | |
再燃 しやすさ | 食中毒のリスクが大きい 体調がまだ悪い場合は避けた方がいいかも | |
その他の 危険 | 食中毒と糖尿病のリスクがある 食べ過ぎに注意 |
まとめ
総合評価: 避けた方がいい 炎症中は特に
蜂蜜は、砂糖と比べると栄養価は高く、カロリーも抑えられるので、最高の甘味料になると思いきや、加工時に、熱処理を加えないため、食中毒のリスクも非常に高いことがわかりました。そのため、そのまま食べるのは、やや危険ではないかと思います。
火を通すことで、食中毒のリスクは、ある程度抑えることは可能ですが、栄養や風味が落ちてしまい、料理するとメリットが無くなってしまいがちです。
栄養や消化など、良い部分も多いですが、食中毒による再燃のリスクがあることと、料理には若干不向きであるため、リスクや手間を考慮し、このような評価になりました。総合的な評価は、砂糖と同じではありますが、比較した場合は、栄養面は高いので、蜂蜜の方が良いかもといった感じの評価です。
甘味料は、どうも潰瘍性大腸炎にとっては、相性が悪いものばかりで、炎症があるうちは、避けた方がいいですが、蜂蜜は、栄養面に関しては、優れていることを覚えておくといいかもしれません。先ほども言ったように、砂糖よりは、多少ではありますが、評価は悪くないので、寛解に近い状態になったとき、砂糖ではなく、蜂蜜を利用したお菓子などを考えてみるといいかと思います。
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