オレンジ色で栄養価が高いとイメージしている野菜です。
今回のテーマは
人参(にんじん)
です。
若干、青臭い味があるので苦手な方もいるかと思いますが、焼くと甘くて美味しくなる野菜です。そのまま食べてもいいですが、飾りとして使うこともあり、メインの横に添えたり、混ぜ合わせて使うこともあります。そんな人参ですが、潰瘍性大腸炎にとってどうなのか調べてみました。
免疫力を内側と外側から強化する
人参にはβカロテンとビタミンA、ビタミンCが多く含まれています。免疫力を高め、ウィルスの耐性を高めてくれますが、βカロテンやビタミンAには、外部からの侵入を防いでくれる効果があります。具体的には、鼻やのどの粘膜を強化することで、内部に侵入させないようにしてくれます。そして、ビタミンCも、体内の免疫力が向上する効果もあります。
人参だけで内側、外側の強化してくれる栄養素が豊富なので非常に頼もしい食材です。
暗いところでも見やすくなる
こちらもビタミンAの効果ですが、目にも効果があり、暗い場所でも見えるように順応する効果を高めます。潰瘍性大腸炎にとって、夜中にトイレに行く場合は、電気を付けることなく、トイレにたどり着けるようになるかもしれません。
血圧を抑える
カリウムが含まれており、血圧の上昇を抑えるため、高血圧を防いでくれます。その結果、動脈硬化や心筋梗塞などを予防することができます。血圧が気になる方は食べることをお勧めします。
油で吸収率アップ(注意)
人参に含まれているビタミンAは油との相性が良いため、一緒に食べると、より多くのビタミンAを摂取することが可能です。
ただし、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸に負担がかかるので、量に注意してください。
炎症を悪化させる恐れがある
残念ながら、皮や芯は食物繊維が多いため、消化が悪いです。特に不溶性食物繊維が多いので、炎症を悪化させるリスクがあるので注意が必要です。
なるべく柔らかくすることを意識しつつ、食べる場合も、よく噛んだり、食べすぎに注意してください。
料理する場合
皮は綺麗に取り除く
皮も食べることが可能ですが、食物繊維が多いため、消化が悪いです。炎症を悪化させるリスクもあるので、栄養価は落ちますが、なるべく負担の少ない部分を食べることをお勧めします。
ジュースがオススメ
消化が悪い部分が多いので、すりおろしたり、ジュースにすると負担が軽減されます。ただ、そのままでは飲みづらいので、果物などの甘い食材と一緒に混ぜたり、スポーツドリンクを混ぜれば、水分補給にもなるのでお勧めです。
芯が硬い場合は食べない
切ったとき、中心が硬い場合は、薹立ち(とうだち)という自然現象が発生しており、非常に硬くなっているそうです。食べられないことはないそうですが、硬い上に消化が悪いため、炎症を悪化させるリスクが高くなるので、食べないようにするか、もしくは芯以外を食べるようにしてください。
その他の注意点
調味料の入れすぎに注意
特に油との相性がいいですが、負担がかかるため、注意してください。
生では食べない
サラダでも、一度茹でて柔らかくしてから食べてください。
少し柔らかめにする
硬い状態で食べるよりはリスクが減り、多少消化がいいです。
食べすぎに注意
消化が悪いので、一度に多くは食べないようにしてください。
よく噛む
食物繊維が多いので、消化を多少良くするために意識してください。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | 免疫力向上などの栄養が豊富 ただ食物繊維が多い | |
料理の 種類 | サラダ、スープの具材など豊富にある ジュースやお菓子にもできる | |
消化の 良さ | 不溶性食物繊維が多いので消化は悪い ジュースにした方が安全 |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | そのままでは食べられない 消化を良くするため、ひと手間必要 | |
再燃 しやすさ | 不溶性食物繊維がリスクを高くしている 「薹立ち」にも注意 | |
その他の 危険 | 特に食べすぎなければ影響はほとんど無し しいていえば若干糖質が高いかも |
まとめ
総合評価: 少しだけ 硬い所は食べない
よく聞くβカロテンをはじめ、ビタミンAやビタミンCのおかげで、免疫力を内側、外側共に強化してくれる栄養素が含まれているので、潰瘍性大腸炎にとっては、頼もしい栄養素です。
ただ、不溶性食物繊維が多く、炎症を悪化させるリスクがあるので、そのまま茹でただけでは、1日に多くは食べることができず、効果はあまり期待できないかもしれません。
そんなリスクが高い人参ですが、細かくすれば、ある程度抑えることは可能です。特にジュースにして他の食材と一緒に混ぜ合わせれば、栄養価の高い飲み物が完成します。若干手間はかかりますが、リスクを軽減できるということで、この評価になりました。
免疫力向上など、摂取したい栄養素も多いので、寛解したら積極的に取り入れて、免疫力をアップさせることをお勧めします。
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