潰瘍性大腸炎とコーヒー

潰瘍性大腸炎 食事

あの独特な苦味と香りが最高です。

今回のテーマは

コーヒー

コーヒー豆

です。

子供の頃は、砂糖やミルクをたくさん入れないと飲めませんでしたが、歳を重ねるごとにつれ、あの苦味が美味しいことに気づき、おっさんになったことを実感させられます。そんなコーヒーは潰瘍性大腸炎にとってどうなのか調べてみました。

眠気が飛び、記憶力がアップする

コーヒーに含まれるカフェインには、脳を覚醒させ、興奮状態にさせる効果があり、眠気や集中力低下を防いでくれるそうです。その結果、記憶力アップの効果があり、勉強中に飲めば、もしかしたら良い結果が得られるかもしれません。

リラックス効果がある

コーヒーの香りには、リラックス効果があり、落ち着かせたり、ストレスを軽減してくれるそうです。休憩時に飲むのもいいですが、気持ちを落ち着かせたい時に、香りを楽しみつつ、飲むと落ち着ける効果があるそうです。

1日のサイクルを乱す恐れがある

「記憶力がアップする」という良い効果がある反面、飲み続けると自律神経を崩す恐れがあり、体調不良や睡眠の質が下がるなど、生活に支障が出る可能性があります。

潰瘍性大腸炎にとって、睡眠は大事なので注意する必要があります。

飲み過ぎる傾向がある

飲み続けていると耐性ができてしまい、同じ量のコーヒーを飲んでいても効果が減少するため、効果を期待して飲んでしまうと量が多くなる傾向があります。また、コーヒーは依存性も高いので、飲み続けたり、飲む量が次第に多くなる傾向があるので注意が必要です。

大腸を刺激する

あまり知られていないかもしれませんが、カフェインは実は刺激物です。飲むと大腸を刺激し、蠕動(ぜんどう)運動を加速させるため、最悪、炎症が悪化する恐れがあります。

また、胃液を分泌させる効果もあるため、胃が荒れる恐れもあるので飲み過ぎには注意してください。

飲む場合

コーヒーの器具

アイス(冷たい状態)では飲まない

冷たい状態は、一気に飲んでしまう傾向があります。また、大腸を刺激するのでどちらも負担が大きく、治りにくくなる恐れがあります。

ホット(温かい状態)で飲むことで、少しずつ時間をかけて飲むことができ、ある程度ですが、大腸の負担も軽減できるかと思いますのでお勧めです。

砂糖、ミルクなど入れすぎない

どちらも腸内環境を悪化させ、大腸に負担をかける恐れがあります。炎症を悪化させるリスクや免疫力を低下させる恐れがあるので、できれば少量もしくは、入れないで飲むことをお勧めします。

飲みすぎない

これは潰瘍性大腸炎に限ったことではないですが、飲み過ぎると、1日のサイクルを狂わせる恐れがあり、大腸を休ませにくくさせる傾向があります。結果、回復が遅くなったり、悪化する恐れがあるので、飲む量は1日1杯までとしてください。

その他の注意点

朝食後、もしくは昼食後に飲む

空腹時は胃や腸が荒れやすいので注意してください。

夜には飲まない

眠れなくなる恐れがあるので避けてください。

飲み続けない

飲み過ぎを防ぐため、おかわりしないで別の飲み物にしてください

【番外編】大腸がんのリスクを抑えるらしいが…

これはあくまで個人的な意見です。

コーヒーには、潰瘍性大腸炎の合併症でもある「大腸がんのリスクを抑える効果がある」という研究結果が書いてある記事をいくつか見つけました。

リスクを抑えるのであれば飲んでいきたいところですが、潰瘍性大腸炎にとっては炎症を早く抑えることと、炎症を悪化させるリスクを抑えることを優先すべきだと思います。

理由として、治療には副作用の強いステロイド剤などを使用していることと、慢性化しやすい病気でもあるので、長期化すると治りにくくなり、合併症のリスクを長い間、負う羽目になります。

辛い上に、悪化や合併症のリスクが高い状態を長期間生活しないといけないと考えると、やはり早く治すべきです。寛解になるまでは、なるべく控えるか、我慢した方がいいと思います。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
カフェインの効果は大きいが、
栄養としては△
料理の
種類
お菓子などに利用できるが
飲むのが大半かも
消化の
良さ
消化だけを考えれば早い
ただ、リスクが大きい

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
すぐに飲める缶コーヒーなども存在するが
本格的にする場合は器具も必要なので手間
再燃
しやすさ
カフェインの影響で大腸に負担が大きい
また、ミルクや砂糖もリスクが高い
その他の
危険
自律神経を崩し、1日のサイクルを
乱す恐れがある

まとめ

総合評価: 飲まない方がいい

美味しく飲むには、準備や手間が非常にかかる飲み物ですが、香りと味は非常に良く、また、記憶力やリラックス効果もあるので、勉強や仕事の休憩に飲むのがいいかと思います。

ただ、潰瘍性大腸炎にとっては、「刺激物」の上に1日のサイクルを乱す恐れがあり、治りにくいだけではなく、再燃しやすいのではないかと思います。また、飲み過ぎる傾向もあるため、ルールを決めないと悪化させる恐れもあります。

「治りにくい」「再燃しやすい」などを考えると非常にリスクの高い飲み物であるため、寛解になるまではやめた方がいいという結果になりました。もし、まだ飲み続けている場合は、少しずつでもいいので量を減らし、まずは回復に専念することをお勧めします。

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