安いのにすごくおいしいです。
今回のテーマは
もやし
です。
シャキシャキしてて油との相性が良く、そして、なんといっても安すぎるので、給料日前や節約したい時に、何かとお世話になる人も多いかと思います。早い?安い!うまい!のたぶん3拍子がそろった野菜ですが潰瘍性大腸炎にとってはどうなのか調べてみました。
安くてお腹いっぱいになる
スーパーなどでよく見かけますが、他の野菜と比べると「一桁違うのでは?」と思うほど安すぎます。駄菓子のような値段なのに、お腹いっぱいになるほどの量が入っているため、非常にコストパフォーマンスが高い食材です。
貧乏生活の時には何かとお世話になりました。
色んな料理の具材になる
食材として食べるのもおいしいですが、他の食材との相性も良いので、具材として利用することが可能です。炒め物の具材をはじめ、サラダやスープにも合い、もやしの食感も合わさっておいしく楽しい食事になるかと思います。
カロリーが低い
一袋だけでも約250gほどで34kcalです。その一袋だけでお腹いっぱいになるのでカロリーを抑えたい場合には非常にありがたい食材です。ただ、モヤシだけでは味気は無く、他の具材や調味料を使いがちなので大腸を負担しないように注意が必要です。
免疫力が向上する
潰瘍性大腸炎にとってはうれしいビタミンCが豊富にあります。安い食材で免疫力が向上できるのでありがたい食材です。風邪予防にも効果があるので、風邪を引きたくない場合や、ひき始めにスープに入れて飲むといいかと思います。
疲労回復に効果がある
疲れを取ってくれるビタミンB群が豊富にあります。潰瘍性大腸炎による生活はお腹の痛みでトイレに行ったり、悩まされたりと意外と疲れてしまいがちなのでありがたい栄養素です。
また、夏バテ防止の食材としても役立ちます。
消化しにくい
シャキシャキしたもやしには残念ながら食物繊維が多いです。特に不溶性食物繊維が多いので消化が悪い上に炎症を悪化させる恐れがあります。特に「芽」と呼ばれる豆の部分や「ヒゲ」と呼ばれる先の細い部分には栄養価は高いですが、食物繊維も豊富にあるので注意が必要です。
下痢になる恐れ
もやしは全体の水分が約95%ほどあるため、大腸に水分が溜まりやすく、便が固まりにくくなる恐れがあります。また、不溶性食物繊維により、大腸が活発化する恐れがあり、水分の効果も相まって便が固まりにくいです。その結果、下痢になりやすく、大腸の負担が大きいので注意が必要です。
料理する場合
炒めるより茹でる
油との相性は良いですが、炒める場合は油を使うため、消化が悪いです。できれば茹でておひたしにしたり、サラダやスープなどに入れて食べるようにしてください。
栄養を余すことなく食べられるスープがお勧めです。
選ぶなら緑豆(りょくとう)もやし
スーパーで見かけるもやしは基本的に緑豆もやしが多いですが、ほかの種類と比べて食物繊維が少なく、大腸に多少優しいのでお勧めです。ブラックマッペも、栄養価は高いのでお勧めですが、こちらはあまり見かけないので注意です。他にも大豆もやしがありますが、こちらは食物繊維が多いため、あまりお勧めできません。
購入時は念のため、「緑豆もやし」もしくは「ブラックマッペもやし」であることを確認するようにしてください。
各もやしの100gあたりの栄養素です。参考にしてください。
種類 | カロリー | 食物繊維 | ビタミンC |
---|---|---|---|
緑豆 | 14kcal | 1.3g | 8mg |
ブラックマッペ | 15kcak | 1.4g | 11mg |
大豆 | 37kcal | 2.3g | 5mg |
その日に食べきる
もやしは、他の野菜と比べて消費期限が短く、放置すると味や食感、臭い、見た目などが悪くなり、傷み始めます。正しく保存したり、食べる前に綺麗に洗うなどをすれば問題ないかもしれませんが、既に傷み始めているため、潰瘍性大腸炎にとってはリスクが高いです。
その日に食べられる量だけを購入し、使い切るようにしてください。
ヒゲは取った方がいい
もやしの下側にある細くて長い部分は食物繊維が多い上に、傷みやすい箇所です。栄養価は高いですが、大腸の負担や体調悪化のリスクを抑えるためになるべく取ってから食べることをお勧めします。
芽の形が少ないもやしを選ぶ
こちらも食物繊維が多く、大腸に負担をかける恐れがあります。取り除いた方がいいかもしれませんが、こちらは栄養価が高く、傷むリスクは少ないので取る必要は無いかと思います。
ただ、食物繊維が多いのは無視できないので、食べすぎに注意してください。
その他の危険
調味料に注意
油やコショウなどと相性はいいですが、なるべく少量にしてください。
よく噛んでゆっくり食べる
消化は良くないので少し意識してください。
水につけない
ビタミンCなどが損なわれる恐れがあります。
芽やヒゲは刻んで食べる
食べる場合は、細かく刻むことで多少消化は良くなります。
【番外編】こんな状態は食べない方がいい
大腸の負担や悪化のリスクを抑えるため、傷み始めている状態について、ポイントを書きました。これらを感じた場合は残念ですが、食べないでください。
- 袋に水分が溜まっている場合
- 生臭かったり、酸っぱい臭いを感じた場合
- ヒゲが茶色い場合
【番外編】保存方法について
1日一袋は一人分の場合は食べきることが難しいので、若干手間ですが、保存方法をまとめましたので参考にしてください。ただし、できれば購入後の次の日までには食べきることと、水に浸す場合はビタミンCが損なわれる恐れがあるので注意です。
水に浸しておく
生の状態のもやしを容器に入れ、水に浸してから密封すれば、冷蔵庫で保存は可能です。手間が少なく、次の日にもすぐに使えるのでお勧めです。
ただし、長期保存はできませんので次の日までには食べきるようにしてください。
熱湯にくぐらせる
余ったもやしを熱湯に数十秒ほど入れて取り出します。その後、粗熱と水気をしっかり取り、ジッパーなどに入れて密閉し、冷蔵庫に入れることである程度保存は可能です。こちらは熱湯の準備が必要と粗熱を取る必要があり、手間と時間がかかるのであまりお勧めできません。
冷凍も可能
凍らせることで保存は可能です。購入後は念のため、一度洗ってから水気をしっかり取った後に凍らせるようにしてください。1週間以上保存は可能ですが、食感などが損なわれるのでお勧めできません。スープなどの具材にするといいかと思います。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | ビタミンCやビタミンB群が豊富 ただ食物繊維がやや高い | |
料理の 種類 | 他の食材との相性が良く 炒め物、スープ、サラダなど色々使える | |
消化の 良さ | 不溶性食物繊維が多い 水分も若干ある |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 茹でるだけなのでそのまま使える 種類によってはヒゲなどを取った方がいいかも | |
再燃 しやすさ | 不溶性食物繊維が豊富なので注意 下痢になりやすくこちらもリスクが高くなる | |
その他の 危険 | 水分が多いため、下痢になる可能性がある シュウ酸もあるので結石になる可能性もあり |
まとめ
総合評価: 少しだけ その日に食べる分だけ買う
ビタミンCやビタミンB群と潰瘍性大腸炎にとってはうれしい栄養素があり、そしてなんといっても安いです。また、カロリーも少ない上に、一袋でお腹いっぱいになるほどの量が入っています。
ただ、芽やヒゲは不溶性食物繊維が多い上に、全体的に水分が多いので下痢になりやすいです。また、非常に傷みやすい食材なので買ったその日に食べきらないといけません。
安くて量があるのはうれしいですが、食べすぎに注意する必要があるため、1袋分食べきるのが難しい場合は、保存方法を利用しつつ、体調不良のリスクを抑えた食事を心がけるようにしてください。
コメント