潰瘍性大腸炎とキャベツ

潰瘍性大腸炎 食事

食べ応えのある野菜です。

今回のテーマは

キャベツ

キャベツ

です。

大きくて丸い野菜です。よくとんかつなどの揚げ物の横にそこそこの量が添えられており、これだけでもお腹いっぱいになります。食物繊維が豊富、便秘を解消などのイメージがあるかと思いますが潰瘍性大腸炎にとってはどうなのかもう少し詳しく調べてみました。

免疫力アップ

ビタミンCが豊富にあり、非常に頼もしい食材です。と一緒に食べれば不足しているビタミンCと食物繊維を補うことができ、すべての栄養を摂取ることが可能です。

骨を丈夫にする

野菜の中では意外にも骨を丈夫にしてくれる栄養素が豊富にあります。骨の構成に必要なカルシウムや、骨の形成を促してくれるビタミンK、さらにはビタミンCにも骨を生成する効果があるため、キャベツ一つで骨を健康に保つ効果が期待できます。

生活習慣病やガンを予防

キャベツにはビタミンCがあり、免疫力向上をはじめ、抗酸化作用もあるので、老化やガン予防になります。また、他にもカリウムが豊富にあり、血圧を下げ、動脈硬化を防ぐ効果もあります。さらには食物繊維の効果でお腹を満たしやすいため、食べすぎも防ぐことができ、この食材一つで生活習慣病をはじめ、老化、ガンなどを予防が期待できます。

潰瘍性大腸炎にとっては天敵である食物繊維ではありますが、生活習慣病の予防にもなるので覚えておくといいかと思います。

低カロリーでお腹いっぱいになる

脂質や糖質がほとんどなく、繊維質なので噛む回数が多くなるので、結果、お腹を満たしやすくしてくれます。ただ、食物繊維のおかげなので潰瘍性大腸炎にとっては食べにくい食材ではありますが、覚えておいて損はありません。

胃などを健康に保つ

ビタミンUというキャベツ特有の成分が含まれています。別名「キャベジン」と呼ばれるそうです。聞いたことある胃薬の名前ですが、そのイメージの通り、胃や十二指腸の修復や、潰瘍を予防する効果があるそうです。

残念ながら大腸に効果は無いそうです。

再燃する恐れがある

キャベツの特徴でもありますが、食物繊維が多く、特に不溶性食物繊維が多くあります。便秘を改善する効果が期待されますが、消化しにくい上に大腸を刺激するため、負荷が非常に高いです。また、繊維質な部分も大腸に残るため、炎症部分を傷つける恐れがあります。食べすぎると治りにくくなったり、最悪、再燃する恐れがあるので注意が必要です。

料理する場合

キャベツ山盛りお好み焼き

芯の近くと外側の葉は食べない

芯は硬くて繊維質が豊富のため、非常に消化が悪いです。できれば食べないでください。少ないですが、なるべく緑色になっている部分を食べ、白い部分は控えるといいかと思います。

また、食中毒などのリスクを抑えるため、外側に付いている葉っぱを1枚取り除いて2枚目以降(芯以外)を食べるようにしてください。

スープに入れて一緒に食べる

生でそのまま食べるよりは一度煮るなどをして柔らかくしてから食べることをお勧めします。また、ビタミンCなどは水に溶けやすいため、飲み切るスープなどにすると栄養も余すことなく取ることが可能です。

ただし、それでも消化が悪いことには変わりが無いので注意が必要です。

炎症がある場合は食べない方がいい

個人差がありますが、リスクを抑えるためにできれば炎症が無くなったときに少しずつ食べるのがいいかと思います。出血や炎症がまだある場合は、悪化する恐れがあり、再燃してしまう可能性があります。

その他の注意点

一度に多くは食べない

大腸の負担を軽減するため、少しずつ食べてください。

よく噛んで食べる

負担や再燃のリスクを抑えるため、意識してみてください。

体調が悪い場合は食べない

さらに悪化する恐れがあるので避けてください。

【番外編】寛解中の毎日キャベツ生活

寛解中になっている私の体験談です。

体調不良の場合を除きますが、ほぼ毎日のようにキャベツを食べています。刻んだキャベツに80%カットのマヨネーズをかけたり、卵と一緒に炒めたりするなど工夫して食べています。今のところ再燃の恐れは無く、意外と食べ続けても問題ありません。

寛解中でも油断は禁物ではありますが、キャベツの栄養価も意外と高く、生活習慣病などの予防にも期待できるので、寛解になったら体調に合わせて少しずつ食べるといいかと思います

当然ですが、食べる前は様子を見つつ、ゆっくり少しずつ食べ、もし体調が悪くなった場合は即中止するようにしてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
脂質が少なくビタミンCやカリウムなどが豊富
生活習慣病などを予防してくれる
料理の
種類
サラダやスープに入れるくらいしかないかも
できればスープにして飲み干すといい
消化の
良さ
不溶性食物繊維が豊富で消化が悪い
大腸にも残りやすい

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
芯と外側の葉を取り除く必要あり
できれば煮て柔らかくする方がいいかも
再燃
しやすさ
不溶性食物繊維が悪化させる恐れがある
食べすぎに注意!
その他の
危険
再燃以外は危険は少ない
むしろ寛解中は積極的に食べるべし!

まとめ

総合評価: 避けた方がいい

不溶性食物繊維が豊富にあるので消化の悪さ、再燃のリスクが高いので、できれば避けた方がいい食材になってしまいました。特に下血中、炎症中は食べない方がいい食材です。

潰瘍性大腸炎にとっては食べにくい食材ではありますが、脂質や糖質は無く、ビタミンCやカリウムなど免疫力向上や生活習慣病などの予防の効果が期待できます。また、ビタミンUのキャベジンは胃薬の効果もあり、大腸には悪いかもしれませんが、胃には良さそうな食材なので覚えておくといいかもしれません。

体調不良や寛解ではない場合は、なるべく避けた方がいいですが、寛解に近づいたら少しずつ様子を見ながら食べていき、なるべく積極的に食べていくことをお勧めします。

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