潰瘍性大腸炎と炭酸

潰瘍性大腸炎 食事

子供の頃は、抵抗がありましたが、今は、このシュワシュワ感が最高です。

今回のテーマは

炭酸

炭酸 自販機

です。

いわゆる炭酸水や炭酸飲料のことです。

シュワシュワとした独特な飲み物で、喉(のど)越しが良く、非常に清涼感があるため、暑い夏に飲むと、思わず声が出てしまうほどクセのある飲み物です。意外にもいろんな味付けがあり、葡萄(ぶどう)やオレンジ、林檎(りんご)などの果物やお酒、コーラやサイダーなど、何の原料なのかわからない飲み物まであり、どれも最高です。そんな炭酸飲料について調べて見ました。

清涼感がある

冷たい状態で売られており、飲むとシュワシュワとした感覚で、非常に涼しく感じます。また、グラスなどに入れれば、透明感のある飲料と、シュワシュワする泡の動きで、キラキラ輝き、見た目にも、清涼感があり、暑い夏の日には、最高に活躍してくれる飲み物です。

満腹になりやすい

炭酸ガスがお腹に膨れるため、満腹感を得られやすく、食べ過ぎを防いでくれる効果があります。普段、暴飲暴食をしてしまう方にとっては、悪くない効果ではあり、潰瘍性大腸炎のような、食事制限をしている場合にとっては、少量の食事で満足することが出来ます。

ただし、デメリットも大きいので、注意が必要です。

炭酸水で違った飲み物になる

炭酸ガスのみが入っている水もあり、そのまま飲むことも可能ですが、他の飲み物と合わせれば、簡単に炭酸飲料を作ることが可能です。また、甘さが一切無く、味の調整をする必要は無いので、お酒をはじめ、オリジナルの野菜ジュースなどに入れれば、簡単に一味違った飲み物に変えてくれます。

炭酸水は料理に使える

先ほどの項目にもある、飲む、割るだけの飲み物かと思いきや、実は料理に使うことも可能です。通常に入れる水を炭酸水に変えることで、例えば、ご飯がふっくら仕上ったり、お肉などでも柔らかくなるなどの効果があるそうです。

若干、気を付ける部分も多いですが、いつもとは違った食事に仕上がります。

血行を良くする効果がある(少し注意)

炭酸ガスは、血行を良くしてくれる効果があり、肩こりなどを解消させてくれる効果があるそうです。

ただし、出血した炎症部分が止まりにくくなるため、下血や貧血などの症状が出る場合があります。また、治療の長期化にもなる恐れがあるため、潰瘍性大腸炎にとっては、あまり良い効果ではないかもしれません。

糖分が非常に高い

種類にもよりますが、基本的に「炭酸飲料」と呼ばれる飲み物は、非常に糖質が高く、ペットボトル1本だけでも、40g以上あります。これは、角砂糖10個分の量であり、カロリーも非常に高いです。

糖質が気になる方は、飲むのを避けた方がいいです。

ストレスになる恐れがある

炭酸ガスの効果により、ゲップやおならが出やすくなる恐れがあり、周りを気にする方は、我慢する傾向があるため、かえって、ストレスとなり、大腸に負担をかける恐れがあります。また、ガスを体内に留めておくのも、大腸の負担になるので、我慢しないで、出すか、周囲を気にしない場所で飲むようにしてください。

炎症の傷口を広げる恐れがる

先ほどの項目にある、ゲップやおならとして出る前は、体内に留まるため、胃や腸を炭酸ガスで、膨らむ恐れがあります。これは、大腸も例外なく膨らませるため、炎症部分の傷口を広げる恐れがあります

最悪、再燃、悪化になる恐れがあり、治療が長期化する可能性があるので、注意が必要です。

鉄分の吸収を阻害する

元々、酸性である胃の中がアルカリ性になる恐れがあり、鉄分の吸収を阻害してしまうことがあるそうです。そのため、場合によっては、貧血になる恐れがあるので、飲む量、タイミングなど注意する必要があります。

トイレに近くなる恐れがある

飲み物であると同時に、炭酸飲料は、大腸に刺激を与える効果があります。健康な方であれば、便秘の解消になるそうですが、潰瘍性大腸炎にとっては、トイレの回数が増える可能性があり、大腸の負担が大きいので、飲み過ぎには注意が必要です。

飲む場合

クリームソーダ

冷やしすぎない

基本的には、非常に冷たい状態で売られており、暑い夏に飲むと最高ですが、冷たい飲み物は、大腸を刺激し、体調を崩す恐れがあります。かといって、常温で飲むと、場合によってはあまりおいしくありません。

できれば、避けた方がいいですが、もし飲む場合は、すぐには飲まず、常温で少し放置してから飲むといいかと思います。

飲み過ぎない

健康な方でも、飲み過ぎには注意する必要があるほど、糖質が非常に高いです。また、潰瘍性大腸炎にとっては、炭酸ガスによる大腸の負担や体調を崩すこともあり、悪化させる恐れがあります。

可能であれば、数日かけて飲んだり、誰かに飲んでもらうなど、ペットボトル1本分(約500ml)全部は、飲まないようにしてください。

食事中・食事前後には飲まない

満腹により、食事が食べられなかったり、鉄分を阻害することがあるなど、栄養が偏る恐れがあります。食事制限をしている潰瘍性大腸炎にとっての栄養価は、非常に取りずらい傾向があるので、もし飲む場合は、間食あたりに飲むようにしてください。

微炭酸にも注意

炭酸ガスを少し抑えた飲み物「微炭酸」と表現している炭酸飲料も存在します。炭酸飲料を控えるための目安になるかもしれませんが、「微炭酸」は、法律や規格などで定められていないので、場合によっては、通常のと、ほとんど変わらない炭酸飲料も存在します。

こちらは、飲んでみないと正直分からないですが、「強い」と感じたら、控えるようにしてください

その他の注意点

暑い日、喉が渇いた時に飲まない

止まらなくなり、つい飲み過ぎてしまう傾向があります。

カロリーオフも控える

糖質が低いですが、炭酸が強く、人工甘味料による体調不良があるので、こちらも飲まないでください。

炭酸水も飲まない

糖質は無いですが、炭酸ガスのデメリットは多いので、こちらも控えてください。

寝る前に飲まない

寝ている間に大腸を刺激し、休ませることが出来ないので、飲まないでください。

一気に飲まない

一度に多く飲むと、大腸の負担も大きいので、ゆっくり飲むようにしてください。

炭酸水を初めて飲む場合は味に注意

甘みが一切無いので、人によっては、衝撃的な味に感じます。(体験談)

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
炭酸飲料は糖質が高く、健康な方でも過剰摂取になる
また、鉄分などを阻害する
料理の
種類
ご飯をはじめ、肉や料理などにも使える
ただ、味の調整が難しい
消化の
良さ
炭酸水の消化は悪くはないが、胃酸などの効果が弱まり、
結果的に、消化しにくい状態になる場合がある

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
市販で買ったり、炭酸水を作るマシンもある
ただ、料理に使う場合は、味付けに注意
再燃
しやすさ
食物繊維脂質は一切ないが、
炭酸ガスは傷口を広げる恐れがある
その他の
危険
炭酸飲料の場合、糖質が非常に高い
飲み過ぎると、体調を崩す場合もある

まとめ

総合評価: 飲まない方がいい 

炭酸飲料は、種類によっては、緑や青などの透明な色で、非常に清涼感があり、暑い夏に飲むと、たまらない飲み物です。また、炭酸水を使えば、どんな飲み物でも、簡単に炭酸飲料にすることができ、いつもと違った味に変えることも可能です。

そんな、飲む方のイメージが強い飲み物ですが、実は、料理にも使うことが可能で、食材をふっくらと仕上げてくれる効果もあり、意外にも活躍の幅が広いです。

ただ、活躍してくれるメリット以上に、デメリットが多く、特に潰瘍性大腸炎にとっては、栄養不足になるリスクや、大腸の負担などのリスクもあり、炎症の悪化や、再燃させてしまう可能性があります。それ以外にも、糖質も高いので、たとえ健康な方でも、糖尿病のリスクがあり、飲み過ぎに、注意する必要があります。

夏場、料理などに活躍してくれますが、炭酸ガスのデメリットが、潰瘍性大腸炎にとっては、悪化させるリスクが、非常に高いので、このような評価になりました。

主治医からも「炭酸飲料は飲まない方がいい」と聞いていたので、評価は悪いとは思っていましたが、含まれている炭酸ガスは、想像以上にデメリットが多く、ちょっと危険な飲み物だったことを知り、個人的にもびっくりしています。

寛解になるまでは、飲まない方がいいですが、たとえ健康な方でも、飲み過ぎると、糖尿病などのリスクがあります。暑い日には最高の飲み物ではあるのですが、炎症がまだあるうちは、もちろんのこと、寛解中の方でも、別の飲み物や方法で、夏を乗り越えることをオススメします。

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