潰瘍性大腸炎と酒

潰瘍性大腸炎 食事

社会人になると飲む機会が多くなります。

今回のテーマは

酒

です。

大好きな方は多いかと思うお酒です。飲んで楽しむのもいいですが、食事に合わせて飲むと最高においしく、そして楽しいそうです。お酒と食事と会話で楽しく盛り上がり、明日以降への活力にしている方もいるかと思いますが、飲まない方がいいかもしれません。(ちなみに私はお酒は飲めません)

腸内環境を悪化させる

アルコールは腸の粘膜を傷つけたり、悪玉菌が増える恐れがあるため、飲みすぎると腸内環境を悪化させる恐れがあります。その結果、炎症が治りにくくなったり、免疫力が低下する恐れもあります。

炎症が治りにくくなる

アルコールは取り過ぎると血管が広がり血液の流れる量が増えます。それは大腸も例外ではなく、傷ついている炎症部分がさらに出血する恐れがあり、結果、治りにくくなる可能性があります。

薬と合わせて肝臓の負担が大きい

「アルコールは肝臓で分解するため負担をかける」と理解している方は多いかと思いますが、薬もかなりの負担をかけるそうです。症状にもよりますが、大量の薬を飲む必要があり、場合によっては薬を飲んでいるだけでも「肝機能が低下しているから中止する」場合もあります。長期化になると治りにくくなるので、治療を優先するためにお酒は控えることをお勧めします。

再燃しやすい

アルコールを飲むと大腸が活発化し、必要以上に働き始めます。その結果、大腸が疲労する恐れや、傷ついている炎症部分が治りにくくなる可能性があります。また、食べた栄養や飲んだ水分などの吸収を阻害し、便が固まらず水分の多い便になる可能性があります。

どちらも大腸の負担が非常に大きく、最悪再燃(再度、炎症が悪化)する恐れもあるので注意してください。

合併症の大腸がんになりやすい

お酒は飲みすぎると食道や肝臓、大腸などの癌(がん)のリスクが高くなります。特に注目してほしいところは合併症でもある大腸がんで、潰瘍性大腸炎とお酒の両方でさらにリスクが高まる恐れがあります。

ノンアルコールでも注意

基本的に「ノンアルコール飲料」とは日本だと「1%未満の飲料」のことを言うそうです。そのため、少量(1%未満)ではありますがアルコールが含まれています。残念ですが、症状がほとんど無いほどの寛解状態になるまで我慢することをお勧めします。

ちなみにジュースなどの飲み物や飲んだ後の体内でも発酵によりアルコールができてしまう場合もあるそうです。

料理する場合

肉じゃが

火を通してアルコールをしっかり飛ばす

お酒(料理酒やみりんなど)を使った料理に関しては少しでもアルコールのリスクを抑えるため、なるべくアルコールを飛ばすようにしてください。といっても自分で作る場合は、潰瘍性大腸炎にとっては「よく火を通す」ことを前提にするのでそれほど気にする必要はありませんが、念のため覚えておいてください。

ただ、飲食店などで提供される場合は多少残っている可能性があるので注意が必要です。

その他の注意点

どのお酒も厳禁

焼酎、ビール、ワインなどアルコール度数関係なく危険です。

【豆知識】ある意味では消化は早い

実はアルコールは他の食材と比べると消化が早く、大腸に到達する前にほとんどのアルコールは吸収されます。

ただ、今まで書いてきたようにデメリットの方が大きいので飲まない方がいいです。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
少量なら健康に良いらしいが
潰瘍性大腸炎にとっては天敵!!!
料理の
種類
お酒を使った料理というより
お酒の種類が豊富ということで一応…
消化の
良さ
大腸に届くことなく消化されるが、
その後のデメリットが大きい

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
アルコールを火で飛ばす手間くらい?
場合によってはやけどに注意!
再燃
しやすさ
血流や大腸の活発化のタッグがマジぱねぇ!
ダメぜったい!
その他の
危険
合併症のリスクが高まるだけではなく、
治療にも影響あり!

まとめ

総合評価: 飲まない方がいい 祝い事でも避ける

潰瘍性大腸炎にとってはお酒(アルコール)との相性は非常に悪く、大腸の負担や再燃、さらには合併症のリスクも高めてしまうのでとても危険です。また、薬による治療も多いので、お酒も飲んでしまうと肝臓がさらに負担をかけることにもなります。

先ほども書いたように潰瘍性大腸炎は慢性化しやすく、長期化するほど薬による効果が薄れる恐れがあります。

残念ですが、治療を優先し、リスクを抑えるためにお酒をやめる努力、断れる意思を持って生活することをお勧めします。

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