潰瘍性大腸炎とヨーグルト

潰瘍性大腸炎 食事
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好き嫌いが分かれるかもしれません。

今回のテーマは

ヨーグルト

ヨーグルト

です。

栄養価が高く、乳酸菌によって腸内環境を整えてくれるすごい食材です。腸にとって良いことばかり聞くイメージがあるかと思いますが、潰瘍性大腸炎にとってはそうとは限りません。

腸内環境を整える

簡単に説明すると腸内にいる悪玉菌を抑制し、善玉菌とのバランスを整えてくれます。具体的には悪玉菌を減らすことにより整腸作用や、善玉菌が増えることによる免疫力も高めてくれる効果があります。

骨などを丈夫にする

健康な方でもなかなか取りずらいカルシウムや肉などに含まれているタンパク質も豊富です。また、この2つはカルシウムの吸収率を高くするので骨などを健康に保ち、丈夫になる効果があります。

消化の吸収を助ける

ヨーグルトの酸味によって食欲を増進させ、胃液を分泌させるなどの効果があります。また、蠕動(ぜんどう)運動を促す効果もあり、全体的に消化の吸収を助けてくれます。

大腸の負担が大きい

腸内で働いてくれる乳酸菌ですが、逆に言えば大腸に留まり続け活動を促してしまいます。また、消化の吸収に書いた蠕動運動も腸を動かすことにもなるため、どちらも大腸の負担が大きいです。

料理する場合

フルーツヨーグルト

炎症、下痢がひどい場合は食べない

乳酸菌は腸内環境を整えてくれますが、その分大腸に負担をかける恐れがあります。まだ出血がある場合や、下痢などがひどい場合は食べるのを中止し、大腸を休ませることに意識してください。

また、たとえ寛解中の場合でも下痢などの症状が出た場合は食べるのを中止してください。

できれば脂質0を選ぶ

ヨーグルトには脂質も含まれています。基本的にヨーグルトは消化の良い食材ではありますが、少しでも負担を減らすために脂質0のヨーグルトを選ぶようにしてください。

少しずつゆっくり食べる

例えば飲むヨーグルトの場合、飲みやすいため一度に多くのヨーグルトを飲んでしまう可能性があり、結果、大腸に負担を大きくかける可能性があります。

大腸の負担を考え、1日に何回か分けるなど、少し意識して食べる(飲む)ようにしてください。

人工甘味料などは避ける

種類にもよりますが基本的には吸収されないため、長時間大腸に残り続けます。また、場合によっては体調を崩す可能性があり、いずれも大腸に負担をかける恐れがあります。

購入する前に一度「原材料名」を確認し、もし聞いたことのないカタカナの名称がある場合は調べることをお勧めします。(スクラロース・アスパルテーム・難消化性デキストリンなど)

その他の注意点

なるべく常温で食べる

大腸の負担を考え、冷たい状態では食べないようにしてください。

トッピングは消化の良い物を

果物の場合は種や皮などを取り除いたり、細かくすると負担を軽減できます。

ヨーグルトの種類は1つにする

色んな種類は返って負担がかかるので1種類のみを食べるようにしてください。

砂糖は少なめに

腸内環境が悪化する恐れがあるので少量で食べてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
骨を丈夫にしたり腸内環境を整える
栄養素が多い
料理の
種類
お菓子などによく合う
一部料理にも使える
消化の
良さ
腸内環境を整えるが
長く居座るため、負担が大きい

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
1から作る場合は時間と道具が必要
市販なら手間いらずだが原材料名に注意
再燃
しやすさ
食べすぎなければそれほどリスクは無い
その他の
危険
安定した時期に食べれば
逆にリスクを抑えられるかも

まとめ

総合評価: 少しだけ 炎症中は食べない方がいいかも

「腸内環境を整える」「腸内を元気に」などのイメージがあるので食べた方がいいのかなと思うかもしれませんが、潰瘍性大腸炎の場合は、負担も大きいため、あまりお勧めできません。

ただ、栄養価は高く、カルシウムやタンパク質が豊富だったり、腸内環境を整える効果もありますので、自分の今の状態に合わせて食べるといいかと思います。

まだ炎症部分がひどい場合は食べない方がいいですが、出血が無くなって安定したら積極的に食べ、潰瘍性大腸炎を克服しましょう。

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