潰瘍性大腸炎と鮎(あゆ)

潰瘍性大腸炎 食事

食べる機会は少ない魚です。

今回のテーマは

鮎(あゆ)

鮎の塩焼き

です。

漢字だと「魚」に「占」です。私個人のイメージでは、川に生息するイメージだったので、「川魚」と思いこんでいましたが、海にもいるんですね。

食べる機会が少ない食材ではありますが、大好きな方は、何個でも食べてしまうほど、美味しい魚だそうです。塩をかけて焼くのが定番ですが、他にも、炊き込みご飯に混ぜたり、天ぷらにすることもでき、和食にはぴったりの食材です。そんな鮎について調べて見ました。

免疫力をアップさせる

こちらはビタミンAが豊富にあり、皮膚や粘膜を健康に保つ効果があります。そのため、ウィルスなどを外側で守り、免疫力をアップさせる効果があります。

また、目の粘膜を健康にさせる効果があり、暗い場所でも、ある程度視力を保ってくれる効果もあるそうです。

貧血を予防する

出血による貧血ではなく、疲労などの原因で、起こる貧血を防いでくれるビタミンB12があり、鮎1匹食べるだけで、1日分が摂取できるほど豊富にあります。また、ビタミンB12は、過剰摂取による害もほとんど無いため、他の食事に合わせても問題ありません。

といっても、鮎をたくさん食べてもいいわけではないので、念のため、記しておきます。

生活習慣病を予防する

先ほどのビタミンAは、活性酸素を抑える効果があったり、脂質ではありますが、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸で、血中の健康を保つ効果があり、動脈硬化や心筋梗塞などを防ぐなど、鮎一つでたくさんの生活習慣病を予防してくれる食材です。

天然と養殖の2種類ある

鰻(うなぎ)と同じように2種類あり、それぞれ特徴があるみたいです。養殖でもいいですが、天然の方が少々お値段はかかりますが、さっぱりとした味で非常に美味しいそうです。

ただし、天然は、食べられる時期が短く、スーパーなどでもなかなか見られない種類です。理由として、自然保護の対象のため、禁漁期間があるそうです。地域によりますが、だいたい11月~翌年5月までは、一般だけではなく、漁師も取ることが出来ません。

もし食べたい場合は、ネットなどでお取り寄せした方がいいかもしれません。

塩分に注意

塩焼きで食べる場合は、当然、塩が掛かっているので、食べ過ぎると血圧が高くなる恐れがあります。気になる方は、少量にするか、食べないでおくことをオススメします。

ちなみに塩をかける理由は、味を引き立たせる効果もありますが、焼いた時の焦げを抑えてくれる効果もあるそうです。

体調不良になる恐れがある

食べ方、調理の仕方によりますが、塩分や脂質、カルシウムなどを摂取しすぎてしまい、体調不良になる恐れがあります。潰瘍性大腸炎にとっては、大腸に負担をかける恐れがあり、悪化する可能性があるので、滅多に食べられない食材ではありますが、一度に多く食べないようにしてください。

プリン体に注意

料理によっては内臓ごと食べられる鮎ではありますが、内臓は、プリン体が非常に多く、こちらも食べ過ぎると、痛風の原因になる恐れがあります。毎日食べる食材では無いので、それほど気にする必要はありませんが、気になる方は、内臓を食べないでおくか、避けるようにしてください。

全体的に消化が悪い

丸ごと1匹食べることが出来る鮎ではありますが、細かく言うと皮や骨などは消化が悪く、また、焼く場合は、皮に焦げが付き、さらに消化が悪くなる恐れがあります。さらに、養殖の鮎は、脂質があり、良い効果もありますが、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸の負担になるので、食べる際には注意が必要です。

料理する場合

鮎 料理

食べる前に自分の体調を確認する

潰瘍性大腸炎にとっては、食事にする際は気を付ける項目ではありますが、それ以外にも、塩分、プリン体なども多く含まれているので、食べ過ぎると、高血圧、痛風などを悪化させる恐れがあります。万が一、薬による治療をしている場合、潰瘍性大腸炎の治療を妨げる恐れもあるので、体調不良はもちろんのこと、検査などで、主治医に控えるように指導されている方は、避けるようにしてください。

多くても1日1匹まで

全体的に消化が悪いことと、食べ過ぎによって、体調不良になる恐れがあり、大腸に負担をかけてしまう恐れがあります。あまり食べる機会はありませんが、一度に多くの量は食べないで、多くても1匹を限度に食べるようにしてください。

ただし、これは滅多に食べられないことを想定した限度なので、毎日のように食べる場合は、白身の部分を一口程度で我慢してください。

消化の悪い部分に気を付ける

一応、骨や頭も丸ごと食べられるそうですが、消化が悪い部分が多く、大腸に負担をかける恐れがあるので、白身の部分だけを食べるようにしてください。

骨はもちろん、パリパリとした皮や、はらわた(内臓)などは、避けて食べるようにしてください。

人前では遠慮した方がいいかも

鮎は、食べ方次第では、非常にきれいに食べることが出来ますが、消化の悪い皮などを取り除いて食べると、見た目が悪くなり、かえってストレスに感じることがあります。

私のように、周りが気にしすぎてしまう方は、周りに人がいる場合では食べないようにすることをオススメします。

その他の注意点

よく火を通す

食中毒のリスクを抑えるため、よく火を通すようにしてください。

釣る場合は禁漁期間に注意

地域によって違うので、調べてから釣るようにしてください。

釣った場合はなるべく早く食べる

こちらも釣った場合によりますが、なるべくその日に食べるようにしてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
疲労による貧血などを防いだり、
免疫力をアップさせる栄養素が豊富
料理の
種類
基本的には、塩焼きで十分
一応、天ぷらなどはある
1消化の
良さ
皮や骨など、消化が悪い部分も多い
食べる際は、なるべく白身を食べるといいかも

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
調理によっては、骨なども取る必要はあるが、
塩焼きの場合は、内臓などを取り除く必要はない
再燃
しやすさ
消化の悪い部分はいくつかある
また、鮮度も落ちやすいので食中毒にも注意
その他の
危険
食べ過ぎによる体調不良や高血圧になる恐れがある
一度に多くは食べないようにする

まとめ

総合評価: 一口だけ できれば一人で

食べられる機会が少なく、特に天然の鮎は、禁漁期間もあり、なかなかお目にかかれない食材ですが、ビタミンAによる免疫力アップや、疲労による貧血、さらには生活習慣病を予防してくれる効果もあり、様々な病気を防いでくれる頼もしい食材ではないかと思います。

ただ、消化の悪い部分も多く存在するため、炎症がまだひどいうちは当然のこと、たとえ、軽症であっても避けた方がいい食材です。またそれ以外にも、潰瘍性大腸炎以外のことにも気を付ける必要があり、塩焼きの場合は、「塩分」に、内臓ごと食べる場合は、「プリン体」に注意する必要があります。

潰瘍性大腸炎にとっても、それ以外の方にとっても、気を付ける部分が多いため、食べない方がいいかもしれませんが、少しだけであれば、栄養価は悪くなく、生活習慣病などを予防してくれるので、このような評価になりました。

皮や骨など、消化の悪い箇所に気を付ける必要もありますが、まるまる魚1匹を食べる場合は、食べ方、お皿の綺麗さなどが、気になる料理で、私のような、周りを気にしてしまう性格にとっては、ストレスとなり、非常に厄介な食材でもあります。潰瘍性大腸炎にとっては、食べる箇所だけではなく、食べるときにストレスにならないように、気を付ける必要があります。

とはいえ、評価したように栄養をはじめ、様々な生活習慣病を予防してくれるので、食べ過ぎに注意する必要はありますが、寛解になって、食べる機会がある場合は、是非とも鮎料理を楽しんでください。

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