潰瘍性大腸炎とノンフライ麺

潰瘍性大腸炎 食事

うどんもいいですが、こういったジャンクフードも大好きです。

今回のテーマは

ノンフライ麺

ラーメン 醤油

です。

通常のカップ麺や袋めんなどのインスタント麺だと、油で揚げているモノが多く、脂質が高いですが、最近は、油を使っていないノンフライ麺もあり、ヘルシーな麺が売られています。インスタント麺は、体に悪いイメージではありますが、「ノンフライ」であれば、食べても問題ないのかを調べつつ、通常と比較しながらまとめてみました。

油で揚げていない

ノンフライという言葉通り、特徴は正にこれです。

通常、インスタントラーメンなどのカップ麺や袋めんは、麺を一度上げて、作られているそうですが、言葉通り、揚げていないため、脂質が低く、潰瘍性大腸炎にとっても、安心して食べることが可能なインスタント麺です。

簡単に作れる

揚げてある麺と同じで、基本的には、かやくを入れてお湯を注ぐ、もしくは鍋に入れるだけで出来ます。また、うれしいことに、調味料は一切不要で、味付けも既に完成しているので、鍋と水さえあれば、どこでも作ることが出来る優れものです。

自宅だけではなく、会社でも、さらには外でも、作ることが出来るので、非常に人気です。

アレンジしやすい

うどんパスタと同じく、どんな食材にも合うため、トッピングしやすいのがうれしいです。また、スープも薄味にすることが出来たり、さらに、ほかの調味料で味付けも可能なので、自分のオリジナルラーメンを作ることが可能です。

麺とスープのみだと、栄養バランスが悪いので、や野菜などと一緒に食べることをオススメします。

通常よりカロリーが低い

先ほどの項目にもあるように、麺を油で揚げていないので、脂質が少なく、麺だけ見ると、カロリーも、2割 ~ 3割程度少ないです。カロリーが気になる方は、ノンフライ麺を選ぶといいかと思います。

賞味期限が長い

乾燥しているため、非常事態の場合にも活躍できるほどのインスタントラーメンではありますが、ノンフライ麺は、油による酸化がほとんどないため、通常の麺よりも賞味期限が長いです。

また、袋めんは1食分ずつ袋に入っているため、食べたい分だけ開封できるのがうれしいです。

味や食感はほとんど同じ

水分の量や油で揚げているなど、それぞれ大きな違いはありますが、味や食感などは、それほど変わらず美味しく食べることが出来ます。また、ノンフライ麺でこってりした味もあり、種類も豊富なので、飽きることなく楽しむことが出来ます。

麺の消化は悪くない

揚げていない分、脂質がほとんど無いので、麺に関しては、消化は悪くないです。潰瘍性大腸炎にとっては、脂質は消化が悪く、大腸に負担をかける恐れがあるので、ありがたいです。

ただ、スープに関しては、以降の項目にあるように、脂質が高い種類もあるので注意が必要です。

スープは塩分、脂質が高いかも

先ほどの項目にあるように、スープに関しては、通常の麺とほとんど変わらず、塩分、脂質が高いです。そのため、スープを飲み干すと、塩分、脂質を多く摂取することになるのは同じなので、気を付ける必要があります。

糖質は変わらない

同じ小麦粉で出来ているので、糖質に関しては、残念ですが高いです。潰瘍性大腸炎にとっては、食べ過ぎなければ問題はありませんが、気になる方は、控えることをオススメします。

食べる場合

ラーメンサラダ

野菜と一緒に食べる

麺・スープのみだと、栄養バランスが悪いので、や野菜をトッピングとして入れるか、サラダと合わせるなど、栄養価の高い食材と一緒に食べるといいかと思います。ただ、これらの準備が難しい場合は、糖質が若干気になりますが、野菜ジュースで補うのもアリです。

スープは飲み切らない

ノンフライ麺は、あくまで麺の脂質が少ないだけなので、スープは通常と変わらず、塩分と脂質が高いです。飲み切ると、大腸の負担となり、治療が長期化する恐れがあるので、リスクを抑えるため、控えるようにしてください

毎日は食べない

非常に楽ではありますが、栄養が偏りがちです。また、スープを除いても、脂質やカロリーも低いわけではありません。食べ続けると、体調不良を起こし、悪化する可能性があります。週に1~2回程度で我慢してください

夜は食べない

夜食の定番ではありますが、夜に食べると、大腸を休ませることなく負担をかけてしまうため、寝る前などは、できれば食べない方がいいです。もし、食べるのであれば、昼の時間に食べるようにしてください。

原材料名を必ず確認する

何度も書いたように、スープは通常と変わらないため、種類によっては、唐辛子などの刺激物や、ゴマなどの食物繊維が多い調味料を使用している場合があります。これらは、大腸に大きく負担をかける恐れがあります。

また、麺にも全粒粉(ぜんりゅうこ)麺など、食物繊維が多い麺もあります。こちらは、消化が悪いだけではなく、悪化のリスクがあります。

麺、スープ共に原材料名を必ず確認し、なるべく刺激物、食物繊維などが少ないモノを選ぶようにしてください。

体調不良の場合は食べない

例えノンフライであっても、体調が優れないときに食べると、悪化するリスクが高くなります。炎症がまだひどい時や、体調不良の場合は、食べないようにし、うどんで済ませるようにしてください。

ヘルシー麺にも気を付ける

「ヘルシー」と記載されている麺は、取り過ぎてしまう栄養素(脂質や糖質、塩分など)を抑えたモノになっていますが、食物繊維を使用していることが多いため、消化が悪いモノが多いです。

たとえ、ヘルシーであっても、「食物繊維入り」と記載されているモノは控えるようにしてください。

その他の注意点

噛むことを意識する

咀嚼(そしゃく)が疎かになりがちなので、意識して食べるようにしてください。

麺は少し柔らかめで

柔らかくした方が、多少ではありますが、消化が良くなります。そのため、

気持ちお湯を多めにする

スープを薄味にするように意識してください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
むしろ過剰摂取する恐れがある
栄養バランスも悪い
料理の
種類
他の具材に合うので、トッピングしやすい
できれば、栄養価の高い食材で
消化の
良さ
麺のみだと、評価は高いが、全体的は悪い
スープは変わらず、脂質が高いので、注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
お湯を注ぐだけで、ほとんど手間と時間を取らせない
その分、トッピングに時間をかけられる
再燃
しやすさ
濃い味付けが多く、刺激物なども多い
麺も食物繊維入りがあるので注意
その他の
危険
脂質は少ないが、毎日食べるのは危険
それ以外にも糖質なども高いので注意

まとめ

総合評価: 避けた方がいい けど体調がいい時なら 

油で揚げている麺は、脂質が気になりますが、こちらは、脂質がほとんどなく、しかも通常の麺と変わらない食感、味なので、潰瘍性大腸炎にとっても、大腸の負担の少ない麺は、非常にありがたいです。

ただ、安心できるのは、麺だけで、スープは、脂質をはじめ、塩分や刺激物なども多く、通常の麺と変わらないため、注意する点が多いです。また、麺も、脂質は少ないですが、小麦粉から出来ているので、糖質は変わらず高く、カロリーも低いわけではないので、こちらも食べ過ぎに注意しないといけません。

せめて、総合評価を「2(一口だけ)」にしようと頑張ろうと思いましたが、ノンフライに関しては、脂質が麺のみ少ないだけで、通常の麺とほとんど変わらない評価となりました。それどころか、悪い部分も多く出てしまい、さらには、炎症の悪化どころか、他の病気のリスクを負いかねない結果となり、このような評価になりました。

ノンフライなので、罪悪感が多少無くなるかと思いきや、やはり通常と変わらないので、炎症が悪化しているうちは当然のこと、寛解中であっても、あまり食べない方がいい食材です。たとえ、スープを飲まない場合でも、避けるべきだと思います。

ラーメンは、月に1回のご褒美程度に留めておき、まずは治療に専念することをオススメします。

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