いろんな顔を持っています。
今回のテーマは
柿(かき)
です。
食材ネタを提供していただきました。
秋らしい色と、種類によっては、味や食感が違うので、いろんなモノで楽しませてくれる果物です。皮を剥いても、中までびっしりとオレンジ色で、種類によっては、種が無かったり、硬い食感もありますが、林檎(りんご)やバナナなどの果物と同じ、甘さがあります。そんな、柿について、いろんな種類と共に、潰瘍性大腸炎にとってどんな影響があるか調べて見ました。
どんなモノ?
種類によっては食感や甘さが違う
私の子供の頃は、渋みというか、青臭いイメージだったので、苦手だったのですが、今は、パリっとしていたり、じゅわっと果汁が出るほど柔らかい食感もあり、まるでシロップ漬けされているのでは?(個人の感想)と思うほどの甘味で、青臭さがほとんどありませんでした。(この品種は、もしかしたら昔からあったのかもしれません)
酸味が無い
調べて気づいたことですが、たしかに、酸味が無く、柿独特の味はありますが、甘味がほとんどでした。また、柿の甘味成分の8割ほどは、ショ糖(砂糖の主成分と同じ)と呼ばれる糖の一種だそうです。
酸っぱい味が苦手な方にとっては、うれしい果物です。
皮を剥くにはコツがいる
種類にもよりますが、柿の皮は、つるつると硬かったり、逆に熟して柔らかくなっていることがあるので、林檎などのように、包丁でくるくると剥く方法は、少し難しいそうです。1/4のサイズに切ってから剥くか、ピーラーなど道具を使って剥くといいかと思います。
皮を剥いた状態で売っている
スーパーなどにて、柿が売られている横に、一口サイズで、数個入っているパッケージもありました。若干、日付が経っているためか、見た目が少し良くは無い場合もありましたが、皮を剥く手間が無く、それでいて熟した甘味があるので、面倒な方は、こちらを選ぶといいかと思います。
免疫力がアップする
タンニンと呼ばれる成分があり、渋みを出しますが、酸化やウィルスを抑える効果があり、ビタミンAやビタミンCも豊富にあるので、全体的に免疫力アップに期待できます。
また、二日酔いを改善したり、がんや心臓病などを抑える効果があるそうです。
バランスよく含まれているビタミン
今回は、基本的な栄養素と、ビタミンA、Cを比較してみました。
栄養素 | 柿 | 蜜柑 | レモン | 林檎 | バナナ | 1日の 推奨量 |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー | 60kcal | 45kcal | 54kcal | 54kcal | 86kcal | 1800~ 2200kcal |
タンパク質 | 0.4g | 0.7g | 0.4g | 0.2g | 1.1g | 60~65g |
脂質 | 0.2g | 0.1g | 0.7g | 0.1g | 0.2g | 20~30g |
炭水化物 | 15.9g | 11.5g | 13.0g | 14.6g | 22.5g | |
糖質 | 14.3g | 11.1g | 8.1g | 13.1g | 21.4g | |
食物繊維 | 1.6g | 0.4g | 4.9g | 1.5g | 1.1g | |
食塩相当量 | – | – | – | 1.5g | 1.1g | 7.5g未満 |
ビタミンA | 35μg | 92μg | 1μg | 2μg | 5μg | 700μg |
ビタミンC | 70mg | 33mg | 100mg | 4mg | 16mg | 100mg |
水分(割合) | 83% | % | % | 84% | 75% |
ビタミン系は、柑橘類にも劣らないほど、豊富であり、レモンには負けますが、蜜柑よりも多いことがわかりました。また、ビタミンA、C共にバランスよく含まれているので、タンニンの成分と相まって、総合的に免疫力アップが期待できる果物です。
潰瘍性大腸炎の影響
免疫力アップに期待できる
潰瘍性大腸炎になると、腸内環境が悪化しがちで、免疫力が落ちてしまう傾向がありますが、ビタミンやタンニンで補うことが出来るので、ありがたいです。ビタミンが不足しがちだと思ったら、柿を選ぶのもアリかもしれません。
炎症を抑える効果が期待できるが、食べ過ぎに注意
柿に含まれるタンニンが炎症を抑えてくれるかもだそうです。ただ、渋みの原因でもあるので、苦手な方にとっては、ストレスになったり、食べ過ぎると、胃石になる原因にもなり、体調を崩す恐れがあるので、炎症がまだひどい場合は、まずは治療に専念した方がいいかもしれません。
皮に黒い部分が付いていたら食べない方がいいかも
虫が食べていたり、腐っている恐れがあり、誤って食べてしまうと、炎症を悪化させる要因になることがあります。虫が食べた程度であれば、皮を深く剥けば問題無いそうですが、潰瘍性大腸炎にとっては、リスクがあるので、食べる前に、確認し、もし黒い部分が付いていたら、避けた方がいいかと思います。
評価
Good評価(多いほど良い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
栄養 価値 | ビタミンやタンニンの効果で、免疫力アップ それ以外は果物と変わらないかも | |
料理の 種類 | お菓子をはじめ、ソースにしたり、料理にも使える 意外と万能な食材 | |
消化の 良さ | 少し食物繊維などが多い程度で、 他の果物と変わらないかも |
Bad評価(多いほど悪い評価です)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
料理の 手間 | 皮が硬いため、剥くのは一苦労 種は大きい | |
再燃 しやすさ | 炎症を抑える効果も期待できるが、 過剰摂取は、かえって炎症を起こす要因になるので注意 | |
その他の 危険 | タンニンは、食べ過ぎると胃石が出来る恐れがあり、 体調を崩す場合がある |
簡潔に言うと
- ビタミンやタンニンのおかげで、免疫力アップが期待できる
- 場合によっては、悪化の要因になる恐れがあるので、体調に合わせて食べる
まとめ
総合評価: 少しだけ 1/4サイズまで
「柿が赤くなると医者は青くなる」という言葉があるみたいですが、ある意味、その通りで、ビタミンと、柿に含まれているタンニンは、免疫力を高める効果があり、風邪などを予防してくれます。腸内環境の悪化で、弱っている潰瘍性大腸炎にとってはありがたいです。
ただ、タンニンは、食べ過ぎると、胃石ができる恐れがあり、間接的ではありますが、潰瘍性大腸炎の治療を妨げる恐れがあります。炎症を悪化させる要因は少ないですが、炎症具合や体調に合わせて食べた方がいいかもしれません。
ビタミンとタンニンによる免疫力アップの期待はできるのはうれしいですが、リスクも少なからずあるり、場合によっては、治療を妨げる恐れがあるので、食べ過ぎに注意してほしいということで、このような評価になりました。
とはいえ、柿は、秋でしか楽しめず、また、色も秋らしい、オレンジ色をしているので、目でも楽しませてくれる果物です。また、意外にもお菓子をはじめ、料理にも使えるので、食べ過ぎに注意しつつ、秋を感じながら楽しんでみてください。
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