糖とアルコールが混ざったものでしょうかね?
今回のテーマは
糖アルコール
です。
原材料名シリーズです。
以前調べた和梨に含まれていた「ソルビトール」というモノで、調べていくうちに、「糖アルコール」と呼ばれる「甘味料」であることがわかりました。和梨でも若干触れましたが、アルコールという単語は、あまり良いイメージは無いので、潰瘍性大腸炎との影響も見つつ、詳しく調べて見ました。
どんなモノ?
甘味料の一種
少量で、甘味を実現させることができるそうで、お菓子や飲み物など、甘くしたいモノによく利用されます。ただ、原材料名には、別の名称で記載されている可能性があるので、注意です。
ちなみに、糖アルコールに該当するモノは以下の通りです。
種類 | 原料 | 概要 |
---|---|---|
ソルビ トール | 果物(梨など) 海藻類など | 清涼感があり、食品の保湿性や安定性を保つ 生菓子や煮物などに使用される |
キシリ トール | 白樺 コーンの芯など | 清涼感があり、歯を修復してくれる効果がある ガムなどに含まれる |
エリスリ トール | キノコ 果物などの | ダイエット食品や青臭さなどを抑えるために使用 低カロリーのお菓子や野菜ジュースなどに含まれる |
マンニ トール | わかめなどの海藻類 樹木など | 清涼感があり、湿気を吸い込みにくい ガムやアメなどのお菓子や、薬として使われている |
ラクチ トール | 牛乳から精製される (乳糖) | 上品でまろやかな甘さがある 砂糖の代用品としてお菓子などに利用される |
グリセリン | ヤシの実などから 取れる油脂 | 粘り気があり、保湿性が高い お菓子もあるが、主に医薬品に使用されている |
イソマルト | サトウキビなどから とれるショ糖など | まろやかな甘味がある 飴(アメ)細工の生地として利用される |
天然の食材が主な原料
聞きなれない名称ではありますが、上記にまとめたように、梨をはじめ、天然の食材から、発酵などを経て作られているので、食べ過ぎなければ、比較的安全とされています。
余談ですが、食材からではなく、科学の合成によって作られた、合成甘味料と呼ばれるモノがあり、砂糖の数百倍から数万倍以上の甘さがあるそうです。(こちらは、テーマの糖アルコールではないので、名称のみ)
- アスパルテーム
- アセスルファムカリウム
- アドバンテーム
- サッカリン
- スクラロース
- ネオテーム
少量でも砂糖に匹敵
非常に強い甘みがあるので、砂糖の少量で済むことができ、かつ、血糖値の上昇を抑える効果があるそうです。カロリーや糖質を抑えた食品が作られるようになるため、低カロリー、低糖質と文言が付いているお菓子などに利用されているそうです。
飲み比べると少し違う
自分が感じた経験を申しますと、とある炭酸の飲み物で、ゼロカロリーとそうでないモノを飲み比べたところ、ゼロカロリーの方が、甘味と炭酸が強く、それでいて、後味があまり残らない気がしました。
お菓子は比較対象が無かったので、出来ませんでしたが、比較して分かるくらいの差なので、糖アルコールが含まれていても、それほど違和感無いと思います。
お酒のアルコールとは違う
「アルコール」という言葉で、お酒のイメージが付いてしまうかもしれませんが、関係は無いそうです。具体的には、お酒のアルコールは、「エチルアルコール」を指すそうで、糖アルコールとは別物になります。
そのため、以前調べたお酒(アルコール)の評価とは異なります。
アレルギー症状を起こす場合がある
大量に摂取すると、下痢などの症状があり、人によっては、たとえ少量であっても、体調を崩す場合があるそうです。また、体調が優れない場合だと、お菓子一つ食べただけなのに、下痢などの症状が出てしまう可能性があるので、食べる際に注意が必要です
潰瘍性大腸炎の影響
低カロリーで甘みがある
甘味の割には、少量でかつ、砂糖などよりは、消化されにくいので、非常に低カロリーなお菓子に仕上がっています。そのため、カロリーや糖質による取り過ぎを防ぐことができ、かつ、ほとんど変わらない味なので、満足に食べられるかと思います。
消化が悪い
低カロリーで、血糖値を上げにくいのは、消化しにくい糖なので、大腸の負担が大きく、悪化の要因になる恐れがあります。そのため、症状や体調に合わせて、一度に多くは食べず、ゆっくり少しずつ食べるようにしてください。
トイレの回数が増えるかも
糖アルコールが含まれるガムやお菓子などには、注意書きに「おなかがゆるむ」とあります。その理由は、腸に含まれる水分を集めてしまうため、便が水分を吸ってしまい、下痢になる恐れがあるそうです。そのため、場合によっては、トイレに行く回数が増える恐れがあります。
過去に私も、ガム1つだけ食べていた後に、体調を崩していた記憶があり、それ以降、ガムが苦手になりました。
簡潔に言うと
- 甘い味付けなのに、低カロリーで血糖値を上げにくいので、糖尿病にはありがたい
- 人によっては、少量でも下痢などの恐れがあり、悪化させるリスクは高い
まとめ
総合評価: 一口だけ できれば避ける
お酒とは全く関係は無く、甘味料ではありますが、低カロリーな上に血糖値を上げにくくさせるので、お菓子などを、ヘルシーにさせてくれるので、血糖値が気になる方には、非常にありがたいモノだということがわかりました。
ただ、消化されにくい糖だけに、脂質などのように、大腸に負担をかけてしまう恐れがあります。また、特徴として、下痢になることもあり、トイレの回数が増えてしまいがちで、食べ過ぎると、治療の長期化や、最悪、悪化させてしまう可能性もあるみたいです。
潰瘍性大腸炎を治療している時期にとっては、下痢やトイレの回数など、極力抑えたい部分がデメリットとなっているので、避けた方がいいかもしれません。ただ、天然から作られたモノであり、思った以上にカロリーや糖質が抑えられ、甘味があるなど、良い部分もあったので、このような評価になりました。
甘いお菓子などであれば、意外と身近にあるので、避けるのは難しいかもしれませんが、たとえ、少量でも、リスクはあるので、まだ炎症があるうちは、代用品にするか、糖アルコールを避けたお菓子を、自分で作るなどをして、なるべく回避しつつ、安定してきたら、利用するといいかと思います。
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