潰瘍性大腸炎と梨(なし)

潰瘍性大腸炎 食事

こちらもみずみずしくて、シャキシャキでたまんないです。

今回のテーマは

梨(なし)

梨の木

です。

今回は、ネタを提供していただきました。

恐らく、林檎(りんご)と形が似ている「和梨(わなし)」が一般的かと思いますが、食感や味が違い、甘くておいしいです。また、「洋ナシ」という種類もあり、色が少し似ていますが、形や用途が若干違うモノもあるそうです。今回は、和梨の方を中心に、潰瘍性大腸炎にとってどんな影響があるか調べてみました。

どんなモノ?

梨 カット

林檎の形をしたのは「和梨(わなし)」

恐らく、スーパーなどで普段見かける、林檎のような形をした種類は、「和梨」と呼ばれ、日本をはじめ、中国などで栽培しているそうです。もう1つ「洋ナシ」と呼ばれる種類もあり、こちらは主に、ヨーロッパなどで栽培しているそうです。

瑞々しい

水分を多く含んでおり、全体の約88%が水分あるので、噛むと水分が口いっぱいに広がります。細かく刻んで、ミキサーなどを使用すればジュースにすることも可能で、レシピも豊富にありました。

フルーツジュースのレシピは見かけませんでしたが、ヨーグルトを合わせたレシピは豊富にありましたので、もしかしたら合うかもしれません。

冷やして食べると甘みが増す(少し注意)

冷蔵庫に入れておくことで、甘みが増し、非常に美味しくなるので、オススメです。ただし、冷やしすぎるとかえって甘味を感じにくくなるそうなので、食べ始める1時間程度前から冷蔵庫に入れておくと、ちょうどよい甘さになるそうです。

甘い割には血糖値を上げにくい

ソルビトールという甘味料が含まれており、甘味を感じるけど、吸収されにくいという特徴を持っています。また、糖質を抑えてくれる不溶性食物繊維もあるので、甘さを感じる果物の割には、意外と、低糖質、低カロリーなので、糖質が気になる方にも安心です。

余談ですが、このソルビトールという甘味料は、ジュースやお菓子などの甘い食べ物に利用されることも多いですが、医療や化粧品などでも活躍しているそうです。

生活習慣病予防や疲労回復の効果がある

アスパラギン酸やクエン酸、カリウムなどが含まれており、代謝を促したり、塩分排出、抗酸化作用などの効果が期待できるため、生活習慣病に一役買ってくれます。また、疲労回復の効果があるため、先ほど書いたように水分も多いので、熱中症や夏バテ対策にもなるそうです。

他と比べてそれほど変わらないかも

今回は、いろんな果物と比較してみました。(すべて100gあたり)

栄養素和梨洋ナシ林檎バナナ1日の
推奨量
エネルギー43kcal54kcal54kcal86kcal1800~
2200kcal
タンパク質0.3g0.3g0.2g1.1g60~65g
脂質0.1g0.1g0.1g0.2g20~30g
炭水化物11.3g14.4g14.6g22.5g
 糖質10.4g12.5g13.1g21.4g
 食物繊維0.9g1.9g1.5g1.1g
食塩相当量0.9g1.9g1.5g1.1g7.5g未満
水分(割合)88%84%84%75%

水分が他と比べて少し多いせいか、糖質が低く、カロリーも低いです。また、食物繊維も、低いので、潰瘍性大腸炎的にはありがたいです。

といっても、栄養面はこれといった特徴は無く、どの果物とそれほど大差は無いので、好みで選んでもいいかもしれません。

洋ナシとの違い

洋ナシは、硬いうちは、あまり甘みが無いため、柔らかくなってきたタイミングで食べる果物で、食感はもちろん、濃厚な甘味になっています。また、見た目もアボカドや電球のような形をしており、熟すことで、緑色から黄色になるそうです。

(読み方に注意)名前の場合は読み方が違う

調べている途中で見つけました。

どうやら「和梨」は、女の子に使われる名前みたいで、読み方は「あいり」「かりん」と呼ぶことがあるそうです。間違えて「わなし」と呼ばないように注意した方がいいです。

潰瘍性大腸炎の影響

猫 上を向く

傷みやすいのでなるべく早く食べる

他の果物と比べて、和梨は特に水分が多く、傷みやすい食材なので、長期放置してしまうと、体調を崩す要因になる恐れがあります。冷蔵庫に入れれば、長期保存は可能ですが、リスクを抑えるため、購入後は1週間程度を目安に、食べきるといいかと思います。

食べる直前は常温に近い状態で食べて欲しい

基本は冷蔵庫で保存は可能で、冷たい状態は非常に美味しいですが、どの食材も共通で、冷たい状態では消化は悪いです。かといって常温は先ほどにも書いたように傷みやすいです。

潰瘍性大腸炎としては、負担をかけないようにしたいところですが、美味しく食べて欲しいので、できれば、常温に近い状態で、食べるようにしてください。

ジュースにすれば大腸の負担を軽減できる

水分が多いので、すりおろしたり、ミキサーにかけた後、濾(こ)してからジュースにして飲めば、そのまま食べるよりは、大腸の負担を軽減させることが出来ます。また、ヨーグルトなどと混ぜることは可能なので、体調に合わせて、工夫して飲むといいかと思います。

トイレの回数が多くなるかも

ソルビトールは、一度に多くの量を摂取すると、お腹が緩むことがあるそうです。そのため、梨の水分量と相まって、トイレに行く回数が多くなり、大腸に負担をかけてしまう恐れがあるので、一度に多くの量を食べないようにしてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
水分が多いので、全体的に栄養価は低いが、
低糖質で低カロリーでもある
料理の
種類
水分が多いので、フルーツジュースを…といきたいが
レシピが見つからなかったので、あまり期待できないかも
消化の
良さ
不溶性食物繊維やソルビトールという成分があり、
若干消化は悪いかも

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
皮や芯などを取り除く必要があるが
取り除けばすぐに食べられる
再燃
しやすさ
不溶性食物繊維が若干多かったり、
水分なども多いので食べ過ぎには注意
その他の
危険
栄養価が少ないので、注意
またソルビトールもお腹を緩ませる

簡潔に言うと

  • 夏バテ対策になり、低カロリーや低糖質なのがうれしい
  • 体調に合わせて、常温に近い状態で、美味しく食べて欲しい
  • 水分やソルビトール、不要性食物繊維など悪化の要因も多いので、食べ過ぎには注意

まとめ

総合評価: 一口だけ 体調に合わせて

他の果物と比べると、水分が多いせいか、栄養価は若干劣りますが、瑞々しさやシャキシャキ感があるので、冷たい状態で食べれば、非常に美味しい果物です。また、低糖質、低カロリーでもあり、疲労回復などの効果もあるので、夏バテ対策などにもなります。

ただ、溶性食物繊維があることと、ソルビトールは消化されないため、潰瘍性大腸炎としては、大腸の負担になる恐れがあります。それ以外にも、傷みやすかったり、冷たい状態の方が美味しいなど、美味しく食べるには、難しい部分もあります。

潰瘍性大腸炎としては、悪化させるリスクが少し多いということと、美味しく食べるには、冷やす必要があり、手間や扱いが難しいのではないかと思い、このような評価になりました。

注意しないといけない部分はありますが、他の果物とは違った食感や甘みがあり、若干、糖質も低いので、気になる方にはオススメできるかと思います。ジュースにすることも可能なので、体調の良い日にぜひ活用してみて下さい。

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