潰瘍性大腸炎と林檎(りんご)

潰瘍性大腸炎 食事

みずみずしくて甘い果物です。

今回のテーマは

林檎(りんご)

リンゴ

です。

シャリシャリとした食感があり、甘くておいしい大好きな果物です。非常に鮮やかな赤色や、黄緑なのに「青リンゴ」という種類もあり、切ったときの密の色が、とても美味しそうに見えます。そんなリンゴですが、潰瘍性大腸炎にとってはどうなのか調べてみました。(分かりにくいので、以降は「リンゴ」と明記します)

整腸作用がある

「ペクチン」と呼ばれる水溶性食物繊維が含まれており、便を正常にしてくれる効果があります。下痢気味の便を改善し、トイレに行く回数が減るかもしれません。

ただ、食物繊維なので、食べ過ぎると逆に体調を崩す恐れがあります。食べる場合は、様子を見つつ、少しずつ食べるようにしてください。

ジュースにしやすい

リンゴには約85%の水分が含まれており、繊維質が少ないため、濾す必要無く、すりおろすだけで簡単にジュースにすることができます。また、リンゴジュースを基本として、様々な具材のジュースを混ぜれば、簡単にオリジナルのジュースを作ることができます。

栄養バランスがいい

免疫力を高めるビタミンCや、疲労回復のあるビタミンB群など、ビタミンがバランスよく含まれています。また、カリウムやカルシウムなどのミネラルもあり、栄養バランスが優れています。

体調が優れない場合には、おすすめの食材です。

皮と芯に注意

リンゴの皮は、消化が悪いので注意してほしいというのは言うまでもありませんが、リンゴの芯と呼ばれる種が含まれている個所にも注意が必要です。食べると、腸内で毒素に変わる可能性があり、場合によっては体調を崩す恐れがあるので注意してください。

食べる場合

カットしたリンゴ

芯の付近は食べない

先ほども言ったように、芯には毒素になる可能性があり、体調を崩す恐れがあります。特に潰瘍性大腸炎にとっては、免疫力が低下しているため、リスクが大きいので、なるべく食べないようにすることをお勧めします。

ジュースにする

細かく刻むのもいいですが、すりおろしてジュースにするのもお勧めです。濾す必要がないので、手軽に作ることができます。また、他の具材と混ぜ合わせることが可能なので、オリジナルのジュースを作ることが可能です。

皮・種・芯は綺麗に取る

消化の悪い皮や種、芯の部分は、大腸に負担が掛かったり、炎症を悪化させる恐れがあるので、できれば綺麗に取り除くようにしてください。これは、ジュースにする場合も同様で、少しでも消化を良くするために、皮を取り除いてから、するようにしてください。

食後には食べない

食後のデザートとして食べると、場合によっては消化が悪くなり、負担がかかる恐れがあります。食べるタイミングはできれば、食事前、もしくは間食に食べることをお勧めします。

茶色になった部分は食べない

リンゴを切ると、中身が茶色になっている場合があります。これは、リンゴの密によって変色する場合がありますが、腐っている恐れがあるので、リスクを抑えるため、できれば取り除いて食べることをお勧めします。

その他の注意点

食べ過ぎに注意

整腸作用はありますが、食べ過ぎはかえって調子が悪くなるので、注意してください。

分けて食べる

一度に食べるのではなく、2回に分けて食べると負担が少ないです。

加工品は糖質に注意

ジャムなどは、砂糖を多く使っている恐れがあるので、気になる方は注意です。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
他の食材と比べると若干劣るが栄養は豊富
体調が悪い時は、すりおろして食べると良い
料理の
種類
煮ても焼いても、ジュースにしてもアリ
意外と色んな調理に使える
消化の
良さ
水溶性だが食物繊維が多い
また、食後だと消化が悪くなるので注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
ジュースにする場合、濾す必要はない
皮を取るのが少し手間
再燃
しやすさ
基本的に皮や芯を取るので
食べ過ぎなければリスクは少ない
その他の
危険
芯の毒素や茶色の部分には注意が必要
また、血糖が上昇しやすいので注意

まとめ

総合評価: 少しだけ 注意する点も多い

リンゴに含まれるペクチンは、整腸作用があるので、下痢になりやすい潰瘍性大腸炎にとっては、非常にありがたい食材です。また、この成分は、不溶性ではないので、炎症悪化のリスクも少なく、上手に食べれば、トイレの回数を減らすことができるかもしれません。

ただ、ペクチンはあくまで食物繊維なので油断は禁物です。長く腸内に居続けることになるため、負担が大きく、食べ過ぎるとかえって体調を崩す恐れがあるので注意が必要です。

整腸作用や栄養バランスがいい食材ではありますが、炎症がまだあるうちは、治療に専念したいということで、「少しだけ」という評価になりました。

ペクチンの効果は、個人差もありますので、少しずつ食べ、様子を見ながら、自分に合うかどうかを見極めて食べるようにしてください。

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