潰瘍性大腸炎と西瓜(すいか)

潰瘍性大腸炎 食事

カードは、電車に乗るときに便利ですが、食材は夏にぴったりです。

今回のテーマは

西瓜(すいか)

西瓜 串

です。

瓜シリーズの一つで今回は「西」です。

非常に大きく、食べ応えがある食材で、特に暑い夏に、見かけることが多いです。大きさは様々で、バスケットボールほどの大きいモノまであり、重さも10kg以上あるなど、規格外のサイズです。基本的には、一人で食べるのではなく、みんなで食べる食材なので、会話も弾みつつ、楽しむこともできます。そんな西瓜について調べて見ました。

シェアして楽しく食べられる

たとえ小玉でも、1人前以上の量があります。そのため、一人で食べるには、難しい量ではありますが、切って分けることで、複数人と楽しみながら、食べることが出来る食材でもあります。

食べ応えだけではなく、潰瘍性大腸炎生活で、沈みがちな生活を楽しくさせてくれる食材になるかもしれません。

食感が良い

シャリシャリとした食感で、林檎(リンゴ)など、他の食材とは違った、食感、瑞々(みずみず)しさがあり、食べている時も楽しませてくれる食材です。冷たくした状態で食べると、この食感と瑞々しさで、口の中に楽しさや涼しさを感じることができるので、夏には、最高の食材です。

熱中症対策になる

英語にすると「ウォーターメロン」と呼ばれるほど、水分を多く含んだ食材で、種類にもよりますが、全体の約90%以上あるそうです。また、ミネラルなどがあるため、汗により失われた水分やミネラルなどを補給する効果や、体を冷やす効果もあるので、スポーツドリンクのような効果があるそうです。

また、疲労回復などの効果もあるため、熱中症対策をはじめ、激しい運動後には、非常に有効な食材です。

ジュースの材料にしやすい

先ほどの項目にも書いたように、水分が多いので、西瓜をベースとしたジュースを作ることが可能です。他の果物や野菜と組み合わせることで、栄養価の高いジュースに仕上がります。

うまく作れば、スポーツドリンク以上の効果のあるジュースを自分で作ることが出来ます。

血糖を抑える

西瓜には、マンノシターゼや、トマトにもあるリコピンが多く含まれており、血糖値を抑えてくれる成分が多く含まれています。そのため、糖尿病やダイエット中で、糖質は気になるけど、甘いモノが食べたい時に、非常に重宝する食材です。

種のない西瓜もある

通常と比べて、少々値段が張りますが、種のない西瓜も存在し、非常に食べやすいモノもあります。西瓜の種は基本的に食べることが出来ず、消化も悪いので、潰瘍性大腸炎にとっては、安心して食べることが可能です。

ただ、場合によっては、味が違ったり、体調を崩す恐れがあるので、注意してください。

消化は若干悪い

水分の多い西瓜ですが、食物繊維があり、どちらかというと不溶性食物繊維が多い食材です。他の食材と比べると、それほど多くはありませんが、一度に多くの量を食べてしまう食材なので、摂取する量が大きいです。

若干ではありますが、悪化、再燃のリスクはあるので、注意してください。

消化不良になる恐れがある

水分が多いため、食べ過ぎると、水分により、胃酸などの効果が弱まり、他の食材の消化に悪影響を及ぼす可能性があります。その結果、大腸に負担をかける恐れがあり、場合によっては、炎症を悪化させるリスクがあるので、食べ過ぎに注意が必要です。

体調を崩すことがある

水分が多く、体を冷やす効果があるため、食べ過ぎると、場合によっては、下痢になる恐れがあり、体調を崩す可能性があります。そのため、潰瘍性大腸炎にとっては、トイレの回数が増えたり、体調不良による、炎症の悪化などリスクがあります

暑い夏には、良い効果もある反面、必要以上に食べるのは、リスクがあるので注意してください。

食べる場合

西瓜 ジュース

種は取り除く

黒い種だけではなく、白っぽい種や小さい種も存在しますが、これらは、ほとんど消化しません。そのため、大腸に留まり、負担をかける恐れがあります。食べている最中に、硬いモノなど、違和感を感じたら捨てるようにしてください。

少々、手間ではありますが、リスクを抑えるため、口に入れる前に、表面の種を取り除きながら食べることをオススメします。

切った西瓜はその日に食べる

まだ切っていない状態は、多少日持ちしますが、切った後は、鮮度が落ちやすいため、味が悪くなったり、食中毒のリスクが高まります。食べきれる量をあらかじめ予想し、その日に食べきれるサイズを選ぶようにしてください。

冷やしすぎない

冷たくして食べるのが一番おいしいですが、冷たい状態で食べると、大腸の負担が大きくなります。それ以外にも、体を冷やす効果もあるため、大腸を冷やし、こちらも大腸の負担が大きくなる要因にもなります。治療が長期化する恐れがあるため、なるべく、常温に近い状態で食べるようにしてください。

ちなみに、冷蔵庫で冷やすと、甘味が落ちるそうなので、水道水などで、冷やすといいかと思います。

間食として食べる

水分により、胃酸が弱まり、消化不良になる恐れがあるので、食事前後、食事中に食べると、消化しにくくなり、結果、大腸の負担が大きくなる恐れがあります。悪化のリスクだけではなく、栄養もうまく取ることが出来なくなる恐れがあるので、食事から1 ~ 2時間程度あけた時間帯に食べるようにしてください。

皮は食べない方がいい

漬物などにすることができますが、食物繊維が非常に多いため、悪化や再燃のリスクが大きいです。また、表面に近いため、細菌などが付着している恐れがあり、食中毒のリスクが高まります。

免疫力が低下している潰瘍性大腸炎にとっては、食中毒のリスクが高いので、炎症や出血があるうちは、食べないようにしてください。

小さいモノでも一人では食べない

小さいサイズである「小玉西瓜」もありますが、一人の場合でも、食べきれないほどの量があります。また、先ほどにもあるように、一度切ると、炎症悪化などのリスクが高まるため、なるべく、複数人でシェアして食べることをオススメします。

ジュースがオススメ

濾(こ)してジュースにすることで、食物繊維を抑えられ、そのまま食べるよりは、安全に食べる(飲む)ことが出来ます。また、この水分を活かし、他の野菜や果物と合わせれば、栄養の高いジュースを作ることもできるので、オススメです。

その他の注意点

一度に多く食べない

若干消化が悪いので、注意してください。

食べ過ぎない

体調不良・消化不良などが起こる可能性があるので注意です。

ゆっくり食べる

冷たい状態では、飲み込まず、少し口の中に含ませてから、ゆっくり食べてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
水分が多いが、ビタミンやミネラルが豊富
スポーツドリンクのような効果がある
料理の
種類
フルーツ盛り合わせの具材や
ジュースにすることが可能
消化の
良さ
食物繊維が若干多い
また、種も存在するため注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
非常に大きく、そして重い
切るのに、一苦労するので、怪我に注意
再燃
しやすさ
食べ過ぎると、体調不良による悪化のリスクはある
食物繊維や種・皮にも注意
その他の
危険
食べ過ぎによる体調不良や消化不良になる恐れがある
食事と一緒には食べない

まとめ

総合評価: 少しだけ ゆっくり食べる

夏の風物詩ともいわれる西瓜ですが、風物詩だけではなく、夏にぴったりの効果があり、栄養価も高い食材です。また、スポーツドリンクのような効果もあり、体を冷やしたり、涼しくさせるなど、熱中症対策などにも効果があるため、夏に大活躍してくれること間違いなしの食材です。

そんな、夏には良い効果がある反面、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸まで冷やしてしまう恐れがあったり、種や食物繊維があるなど、負担を大きくさせてしまう要因も多いです。そのため、悪化や再燃のリスクが高い食材でもあります。それ以外にも、一人では食べきれないサイズだったり、食べるタイミングなど、こちらも注意しないと、治療の妨げになる恐れもあります。

潰瘍性大腸炎にとっては、悪化や再燃のリスクが高く、注意点の多い食材ではありますが、対策は、それほど難しくは無く、今回の注意点さえ押さえれば、ある程度デメリットが抑えられます。また、甘い割には、血糖を上げにくいなど、うれしい効果もあるので、このような評価になりました。

小玉であっても、一人で食べるには、難しい量ではありますが、上手に使えば、夏には最高で、暑い状態と潰瘍性大腸炎の苦しい生活を、楽しくさせてくれる食材です。また、糖尿病やダイエットをしている方にとっても、ありがたい効果が多いので、寛解になったら、暑い夏対策や、ダイエット食材の一つとして、ぜひとも活用してみてください。

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