潰瘍性大腸炎と鮪(まぐろ)

潰瘍性大腸炎 食事

トロより赤身の方が好きです。

今回のテーマは

鮪(まぐろ)

鮪 暖簾

です。

漢字だと「魚」に「有」です。

寿司などの定番で、生でも食べられられる食材です。刺身や寿司にした場合は、醤油と山葵(わさび)だけで、非常に美味しくなり、日本人に生まれてよかったと思えます。「まぐろ」と聞くと生の刺身を思い浮かべますが、他にも食べ方があり、意外と使えます。そんな鮪について調べてみました。(わかりにくいので、以降は「マグロ」と表記します)

色んな部位がある

赤身をはじめ、中トロ、大トロなど、寿司屋でも、定番な部位から、「かぶと」と呼ばれる頭の部分、「血合い」という少し赤黒い部分など、少しマニアックな部位まであります。また、それぞれ、食感や味、さらには栄養までも違うため、マグロ1つで多くの食事を楽しませてくれます

市販で売られている部位は、赤身が多いですが、余すことなく食べることが出来る食材です。

赤身は筋肉の衰えを防ぐ

お肉と同じように、良質なタンパク質が豊富で、筋肉の衰えを防いでくれる効果があります。食事にする際に、工夫する必要はありますが、赤身は、脂質が少ないので、大腸の負担をあまりかけることなく食べることが可能です。

血合いの部分は貧血を予防する

赤身より少し黒くなっている部分は、鉄分が非常に多く含まれています。潰瘍性大腸炎にとっては、貧血を予防してくれるので、非常にうれしい部位です。

ただ、こちらの部位は、非常にクセがあるため、美味しく食べるには、非常に手間のかかる部位なので、無理して食べる必要はありません。

あらは出汁として利用できる

魚のエラや骨の周りなど、食べにくい部位のことを「あら」と呼ぶそうですが、これらを煮込むことで、出汁として利用でき、スープ(あら汁)などにすることが出来ます

食べにくい部分や骨まで利用することは可能ではありますが、利用する機会はあまりないかもしれません。

火を通して食べることが可能

生でも食べられる、美味しいマグロですが、こちらは焼いたり、茹でたりして、食べることも可能です。若干、淡白な味ではありますが、お肉に近い食感となり、満足できる食事に仕上げてくれます。

これは、安全に食べられる方法という意味もありますが、潰瘍性大腸炎の自分のために、マグロを我慢している家族のために利用でき、食べ方は違いますが、同じ食材で済ませることが可能です。

私も、マグロ好きなオヤジが我慢していたので、たまに購入して、焼いて食べていたことがあります。

頭が良くなるかも

マグロに含まれる脂質は、不飽和脂肪酸と呼ばれ、その中の一つにDHA(ドコサヘキサエン酸)という成分が含まれています。これは、脳細胞を活性化させる効果があり、頭の回転や記憶力をアップさせるそうです。

テスト前など、勉強する時に食べれば、もしかしたら良い結果になるかもしれません。

血液をサラサラにする効果がある

こちらも、不飽和脂肪酸の一つ、EPA(エイコサペンタエン酸)という成分が含まれており、血管や血液などの健康を維持させる効果があります。血液をサラサラにさせ、動脈硬化など、生活習慣病を予防してくれます。

消化は悪い

基本的には、生で売られており、食べる場合も、生が多いため、非常に消化が悪いです。また、先ほどの項目にある不飽和脂肪酸は、良い効果も多いですが、こちらはあくまで脂質であるため、こちらも消化が悪いです。

また、場合によっては、スジなどもあるため、全体的に消化が悪く、大腸の負担になる恐れがあるので、食べる場合は、工夫する必要があります。

部位によっては、クセがある

下処理などをしないと、食べにくい部分もあり、かえってストレスになる恐れがあるので、注意が必要です。特に血合いなどは、生姜や玉葱(たまねぎ)大蒜(にんにく)など、刺激物になる食材を利用する場合があるので、無理して食べる必要はありません。

体調を崩す恐れがある

生の状態で売られていることが多く、また、鮮度も落ちやすいため、潰瘍性大腸炎にとっては、その日に食べるとしても、食中毒のリスクは高いです。

また、工場の廃水として海に流した水銀を含んでいる恐れがあり、食べ過ぎると、たとえ健康な方でも、体調不良になったり、水俣病という病気になる恐れがあるそうです。

いずれも、免疫力が低下している潰瘍性大腸炎にとっては、健康な方よりも体調を崩しやすいので、食べ過ぎなどに注意する必要があります。

料理する場合

鮪 串焼き

生では食べない

ちなみに画像は、お肉に見えますが、マグロだそうです。

刺身などの食べ方を、いきなり否定するようで申し訳ありませんが、食中毒による悪化、再燃のリスクが高く、大腸の負担も大きいです。リスクをなるべく避けるため、残念ですが、生では食べないようにしてください。

火を通してから食べる

火を通して食べることにより、若干、消化が良くなり、食中毒による悪化・再燃のリスクは減るので、オススメです。ただ、火を通して食べると、淡白な味なので、味付けが必要です。

茹でて使えば、ツナのような食感になるので、サラダに入れたり、ご飯の上に乗せて食べることが出来ます。意外にも、いろいろな食べ方が出来るので、活用してみてください。

脂質の多い部位は避ける

魚の脂質は、何度も言うように、消化が悪いので、食べない方がいいです。特に中トロや大トロは、非常に脂質が多いので、残念ですが、食べるなら、赤身の部分のみにすることをオススメします。

スジに注意

場合によっては、スジがあり、こちらは非常に消化が悪いです。また、食感が悪く、食べる際の違和感があり、かえってストレスになる恐れがあります。

なるべく取り除くか、切る際に、スジを断ち切ってから、使うようにして下さい

その他の注意点

一度に多くは食べない

火を通した後に、ほぐして細かくすれば、消化は良いです。

体調不良の場合は食べない

例え火が通っていたとしても、負担が大きいので、避けた方がいいです。

買ったその日に食べる

火を通すにせよ、もとは生なので、なるべく早く食べるようにしてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
肉と同じタンパク質が豊富
不飽和脂肪酸も脂質だが悪くない
料理の
種類
生以外にも、焼いたり茹でたりすることが可能
淡白な味なので、味付け必須
消化の
良さ
生で食べることが多いため、消化は悪い
それ以外にも、スジや脂質も部位によっては多い

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
市販で売られているマグロが多いので手間は少ない
もし、カマやあらを使う場合は、若干、手間
再燃
しやすさ
生で売られていることが多いため、食中毒のリスクは高い
それにより、炎症・再燃になる可能性も高い
その他の
危険
非常に確率は低いが、水銀などによる体調不良もあるので注意
食べ過ぎないようにする

まとめ

総合評価: 一口だけ 生はダメ

山葵(わさび)と醤油の調味料と、生で食べる文化のある日本ならではの食べ方で、日本人だけではなく、海外も絶賛している食材です。肉とは違った食感ではありますが、焼いたりすることも可能なので、潰瘍性大腸炎にとっても、安心できる食材です。

ただ、鮮度が保ちにくいため、潰瘍性大腸炎にとっては、食中毒による炎症・悪化のリスクは高い食材でもあります。また、脂質やスジも部位によっては多く、こちらも消化が悪いので、食事にする際は、注意しないといけません。

火を通せば、肉に近い食感になり、食事も満足できる食材だと思いましたが、たとえ、火を通したとしても、食中毒のリスクが高く、体調不良になりやすい食材です。ただ、一応、具材としても利用できるので、このような評価になりました。

マグロが好きな方には申し訳ない評価ではありますが、たとえ、火を通してから食べるにしても、リスクが高いので、生で食べるのは、寛解になるまでは、避けた方がいい食材です。ただ、栄養面は悪くなく、不飽和脂肪酸もうまく利用すれば、様々な病気や何か役に立つかもしれないので、寛解後に是非、活用してみてください。

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