潰瘍性大腸炎と海老(えび)

潰瘍性大腸炎 食事

外は食べにくいのに中はプリプリです。

今回のテーマは

海老(えび)

海老

です。

プリっとした食感がたまらなくて美味しい食材です。生で食べられる海老もあれば、茹でたり焼いたりする海老もあり、種類も豊富です。さらには殻を使って、出汁として使ったスープやソースにもなるなど、いろんな場面で活躍してくれます。そんな海老について調べてみました。

少ない脂質でタンパク質が豊富

ぷりぷりした海老の身にはタンパク質が豊富にあります。お肉と比べると良質ではありませんが、脂質が少ない食材で良質なタンパク質を摂取することが可能な食材です。

あらゆる臓器を正常に保つ

栄養ドリンクで聞いたことのあるタウリンが豊富にあります。このタウリンは心臓や肝臓、脳などを正常に保つ効果があります。また、血糖値や血圧、血中のコレステロールを下げてくれる効果もあり、生命維持に必要な栄養素です。

疲労回復の効果がある

先ほどのタウリンやタンパク質の一部、さらにはビタミンB群の栄養素が豊富にあるため、疲労回復にも効果があります。また、睡眠の質も上げてくれるため、疲れやすくストレスが溜まりやすい現代に海老は大活躍してくれそうです。

殻は危険!

殻はほとんど消化されない上に硬いため、炎症部分を傷つけ、悪化させる恐れがあります。尻尾など硬いところだけではなく、足や腹など殻だけどちょっと柔らかい部分も消化が悪いため、避けてください。

身も消化は良くない

柔らかくてぷりぷりしていますが、消化はあまり良くないため、一度に多くの量を食べてしまうと体調を崩したり、下痢になる恐れがあり、大腸の負担が大きくなるので注意が必要です。

痛風になる恐れ

ビールなどのアルコール飲料にも含まれているプリン体が多く含まれており、食べすぎると尿酸値が高くなり、痛風になる恐れがあります。毎日は食べず、特別な日のみにするなど工夫してください。

料理する場合

エビフライ

殻、背ワタは綺麗に取る

再燃のリスクをなるべく抑えるために、柔らかい殻も含めて綺麗に取り除いたり、身の部分だけを食べるようにしてください。また、海老の背ワタも、味はもちろん消化が悪いので取るようにしてください。

殻は出汁にする

海老の殻がもったいないと思う方は捨てずに煮詰めるのも一つです。栄養価は下がりますが、殻にも旨味があり、出汁を取れば、スープやソースとして使えるため、お勧めです。ただし、調味料の入れすぎに注意してください。

その他の危険

生では食べない

消化が悪いことと、食中毒のリスクを抑えるため火を通してください。

食べすぎない

消化が悪い上に、プリン体が多いので注意です。

調味料や食材に注意

油やニンニクなど、大腸に負担をかけないようにしてください。

小さい海老は食べない

殻ごと食べられてしまい、消化が悪く悪化のリスクが高まるため注意です。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
脂質も少なくタウリンが豊富
殻が怖い
料理の
種類
出汁としても使えるが、潰瘍性大腸炎にとっては
食べにくいものばかり
消化の
良さ
身も殻も消化が悪い

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
殻を綺麗に取るなど準備が必要
また火を通すため若干手間
再燃
しやすさ
殻が硬くて消化が悪い
傷を広げる恐れがある
その他の
危険
プリン体による尿酸値が高くなる恐れあり
食べすぎに注意

まとめ

総合評価: 一口だけ 特別な日のみ

「不老長寿」の象徴と呼ばれている海老ですが、その名は伊達ではなく、臓器や血液を正常に保ち、生命維持に欠かせない栄養素が多く含まれています。また、疲労回復にも効果があるなど、美味しい上に活力にもなってくれる食材です。

ただ、決して消化は良いわけではないので注意が必要です。特に殻は炎症を悪化させる恐れがあるため、綺麗に取り除く必要があり、安全に食べるには少し手間が掛かります。また、プリン体は潰瘍性大腸炎以外の方も注意する部分なので食べすぎに注意する必要があります。

手間や炎症のリスク、さらにはプリン体によるリスクもあるため、毎日食べるには難しい食材ではありますが、栄養価は悪くなく、年に数回程度であれば多少食べても問題ないかと思います(生はダメ)。殻もスープやソースにすれば利用可能なので、使う場合は体調や大腸の負担に気を付けつつ、食べるようにしてください。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました