潰瘍性大腸炎と長芋

潰瘍性大腸炎 食事

ネバネバしますが、ご飯と醤油で美味しくいただけます

今回のテーマは

長芋

です。

「とろろ芋」とも呼ばれ、すりおろして、かけたり、切って生でもいただける芋です。以前、まとめた里芋ジャガイモとは違った食感で、粘り気が強く、他の食材と一緒に食べるとすごく美味しいです。そんな、他の芋とは違った長芋について調べてみました。

いろんな食感が楽しめる

そのまま切って食べればシャキシャキ 擦ればネバネバなど、いろんな食感を出すことができるため、料理の幅が広いです。また、小麦粉や片栗粉などと混ぜ合わせれば、団子にすることもでき、モチモチ感のある食感を出すことも可能です。

食事だけではなく、おやつとしても大いに活躍してくれます。

タンパク質が効率よく摂取できる

長芋のネバネバは、タンパク質の吸収率を高める効果があります。また、食材にもタンパク質が含まれており、植物性で摂取することが可能な貴重な食材です。

ただ、食材だけのタンパク質だけでは、足りないので、他の食材と一緒に食べることをお勧めします。

免疫力を高める

長芋には、ビタミンCが豊富にあり、抗酸化作用や免疫力を高める効果があります。また、免疫を強化する細胞を作るには、タンパク質が必要なので、先ほどの項目にある、吸収率が高い特徴を活かし、タンパク質を他の食材で補えば、さらに効果が期待できるので、非常に頼もしい食材です。

高血圧を予防する

血圧の上昇を抑えてくれるカリウムが豊富で、高血圧を防ぐとともに、様々な病気を予防してくれます。芋類は基本的にカリウムが多いので、長芋をはじめ、里芋ジャガイモなどは、血圧が気になる方にはうれしい食材です。

疲労回復の効果がある

ビタミンB群が豊富にあり、疲労回復などの効果があります。そのまま食べることも可能ですが、他の料理にかけて食べることもできるので、使いやすいのがうれしいです。

また、水分が多く含まれているため、夏バテ防止の効果もあり、頼もしい食材です。

整腸作用がある

長芋のネバネバであるムチンと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれています。多少ですが、整腸作用があるので、トイレに行く回数が減らせるかもしれません。他にも、他の食材の消化を良くしたり、糖質などの吸収率を遅らせたりと、現代では、非常にありがたい効果があります。

体調を崩す恐れがある

水分が多いので、水溶性食物繊維が多いかと思いきや、不溶性食物繊維の方が多く含まれているため、まだ出血があるうちは、体調を崩したり、悪化する恐れがあります。

食べる際は、皮を取り除いたり、細かくするなどの工夫や、その日の体調に合わせて食べることをお勧めします。

料理する場合

皮は綺麗に取り除く

写真では、長芋だと認識できるように皮を残しています。(ツヤのあるカマボコみたいになったので…)

ただ、できれば茶色の部分を綺麗に取り除き、白い部分だけを食べるようにしてください。皮は、不溶性食物繊維が多く、消化が悪いので、少しでも大腸の負担を減らすために取り除くことをお勧めします。

できれば火を通す

生でも食べることは可能ですが、大腸の負担の軽減と、食中毒のリスクを減らすため、火を通すことをお勧めします。ネバネバ感は無くなりますが、生で食べるのとは違った食感となり、非常に美味しく仕上がります。

タンパク質と一緒に

タンパク質の吸収率が高いので、この効果を活かし、ササミなど脂質の少ないお肉や、大豆、納豆など、タンパク質が含まれている食材と一緒に食べることをお勧めします。

ちなみに、個人的にお勧めな食材は、です。タンパク質が豊富の上に栄養価も高く、卵に不足気味のビタミンCを長芋で補うこともできます。お互いのいいところを活かした栄養満点の料理ができるのでお勧めです。

長芋の団子もオススメ

食材を少しでも消化を良くするために、「火を通す」「消化を良くする」ことをよく書いていますが、これを両立したのが、擦った長芋の団子です。片栗粉などと混ぜれば、団子状にすることができます。

若干、配分が難しいですが、おかずの一品や味噌汁などのスープに利用したり、お菓子にまでなってくれるのでこちらもお勧めです。

その他の注意点

噛むことを意識する

スルスルと食べられ、咀嚼(そしゃく)が疎かになりがちなので、よく噛むようにしてください。

食べ過ぎない

不溶性食物繊維が多いので、悪化する恐れがあります。

体調が悪い場合は食べない

こちらも、不溶性食物繊維で、弱っている大腸に大きく負担をかける恐れがあります。

【番外編】山芋は種類ではなく総称!?

まとめているうちに、疑問になったので、調べてみました。

結論から言うと、まず山芋は、「ヤマノイモ科」と呼ばれ、山に自生する芋の種類のことを指すそうです。そのため、長芋をはじめ、細くて長い形をした自然薯なども、総称して「山芋」と呼ぶそうです。

実は、この記事を公開する前は「潰瘍性大腸炎と山芋」でまとめていましたが、上記の理由がわかったことと、自然薯と山芋は、栄養をはじめ、効果が若干異なっていたので、このようなタイトルになりました。

自然薯についても、いつかまとめたいと思います。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
栄養価は悪くなく、ビタミンCなどの免疫力アップも期待できる
また、タンパク質の吸収率を上げる効果もうれしい
料理の
種類
いろんな食感を楽しむことができる
団子にすれば、お菓子にも利用できる
消化の
良さ
どちらかといえば消化は良い方だが、
食物繊維もあるため、若干工夫が必要

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
皮を取り除いたり、擦るとなると少し大変
シンプルな味付けで一品出来るので、それほど手間はかからない
再燃
しやすさ
若干の食物繊維があるのと、生でも食べた場合は、リスクは高い
火を通せば、比較的安全に食べられる
その他の
危険
糖質や脂質も少なく比較的安全
しいていえば、ヌメリがあるので、ケガに注意

まとめ

総合評価: ほどほどに 皮を取り、火を通す

免疫力アップのビタミンCや、血圧を抑制するカリウムが豊富な、芋シリーズの一つで、こちらもいろんな料理に使える食材です。また、タンパク質の吸収率を上げる効果もあり、一緒に食べることができれば、貴重なタンパク質を効率よく摂取できます。

ただ、消化は悪くは無いのですが、不溶性食物繊維が若干あり、こちらは、大腸の負担や炎症を悪化させる恐れがあるので、体調を気にしたり、食べる前にひと手間加えて、少しでもリスクを抑えた工夫をする必要があります。

栄養面、消化に関しては悪くなく、さらにはタンパク質の吸収率も高めてくれるので、最高の評価にしたいところですが、若干とはいえ、不溶性食物繊維があり、炎症悪化のリスクは避けられないので、一つ下げ、このような評価になりました。

他の芋でもそうですが、料理だけではなく、お菓子にも利用することができる貴重な食材です。色んな料理に使え、工夫次第では、料理の幅も広がるので、潰瘍性大腸炎の食事だけではなく、間食までも美味しくしてみてください。

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