潰瘍性大腸炎と栗(くり)

潰瘍性大腸炎 食事

見た目は、トゲトゲしていますが、中身はホクホクです。

今回のテーマは

栗(くり)

栗

です。

前回の西瓜(すいか)である「西」つながり?で下に「木」が生えた食材です。(漢字の意味で)

秋の代表的な食材で、そのまま食べても美味しいですが、ご飯に混ぜたり、お菓子に混ぜることもできるので、意外と幅広く活用できる食材です。殻を取るのに若干苦労しますが、苦労の先に出てきた実は、非常に甘くて美味しいです。そんな栗について、調べて見ました。

食事にもお菓子にも使える

そのまま食べるのも美味しいですが、ご飯と混ぜた栗ご飯や、おせちに入っている栗きんとん、さらには、モンブランなどの洋菓子から、饅頭(まんじゅう)などの和菓子などなど、和・洋関係なく、食事やお菓子に大活躍してくれる食材です。

用途に合わせた栗が売っている

品種だけではなく、様々な用途に合わせた栗が、売られています。例えば、モンブランに合うしっとりタイプの栗や、大きさが均一に揃えられた栗などが売られており、うまく活用すれば、見た目や味などをワンランク上に仕上がります。

残念ながら、近くのスーパーなどには、見つけにくいかもしれませんが、ネットであれば、たくさん売られているので、探してみるといいかもしれません。

糖質をエネルギーに変える

糖質をエネルギーに変えてくれる効果があるビタミンB1が豊富にあり、糖質を押さえたり、疲労回復に一役買ってくれる効果があります。また、それ以外にも、ストレスや、集中力低下を防ぐ効果もあり、苦しい潰瘍性大腸炎生活に、役立ってくれる効果が含まれています。

免疫力を高める

栗には、ビタミンCも含まれており、免疫力アップの効果あります。また、それ以外にも、渋皮とよばれる部分には、タンニンという成分が含まれており、こちらも、免疫力アップの効果があるそうです。

ただ、渋皮は、実の部分と比べて食物繊維が多いので、注意が必要です。

血圧を抑制する(少し注意)

高血圧を防いでくれる、カリウムが豊富にあり、血圧が気になる方には、オススメの食材です。

ただ、茹でたり、水洗いによる下処理が必要な調理方法だと、少なくなってしまうので注意が必要です。また、食べ過ぎは、肝機能を低下させる恐れがあり、治療の妨げになる恐れがあるので、こちらにも注意が必要です。

若干、カロリーが高い

サツマイモやジャガイモに近い食材で、炭水化物(糖質)が多い食材です。そのため、100gあたり、164kcalあり、若干、高いです。これは、サツマイモと比べると、少し高い値になります。また、栗は、一口サイズになっており、食べやすいため、食べ過ぎる傾向があるので、注意が必要です。

消化は悪い

食物繊維があり、特に不溶性食物繊維が多いです。通常なら便秘を改善してくれる効果がありますが、潰瘍性大腸炎にとっては、炎症の悪化や、再燃する恐れがあり、なるべく摂取しないように注意しないといけません。

また、皮の部分は、栄養価は高いですが、こちらも食物繊維が非常に多く、消化が悪いので、炎症中や体調が悪い場合は、避けて食べるようにしてください。

腹痛になる恐れがある

先ほどにもあるように、不溶性食物繊維が多いので、大腸の負担が大きく、腹痛になる可能性が高いです。食べ過ぎると、いつも以上にトイレに行く回数が増えたり、血便が出てしまう恐れがあるので、食べ過ぎには注意が必要です。

食べる場合

モンブラン

虫食いの栗に注意

栗拾いをする方もいるかと思いますが、山などで落ちている栗は、虫に食べられている可能性が高いです。食べてしまうと、食中毒による悪化や再燃のリスクが高まるので、残念ですが、市販の栗で我慢し、もし見つけた場合は、食べないようにしてください。

虫食いの栗かどうかの方法を見つけましたので、紹介します。念のため、確認してから食べることをオススメします。

  • 穴が開いている(虫がいる恐れがある)
  • 水に浮かべると沈まない(虫が実を食べた可能性がある)
  • 皮が黒い(傷んでいる可能性がある)
  • 白い粉が出る(虫がいる恐れがある)

食べ過ぎない

ちょうどいいサイズなので、パクパク食べてしまいがちです。そのため、食べ過ぎる傾向があり、大腸に負担をかけるだけではなく、悪化や再燃のリスクが高まる恐れがあります。それ以外にも、カリウムによる治療の妨げや、糖質など、過剰摂取による、リスクもあるので、体調が良い場合のみ、多くても、2~3個程度にしてください。

ペースト状にしてお菓子に使う

そのままだと、消化が悪いですが、ペースト状にすれば、ある程度消化が良くなります。また、そのまま食べるよりも、甘く感じることができるので、お菓子の具材として、ペースト状にしてから食べることをオススメします。

ただ、お菓子や甘い味付けは、どれも糖質が高いので、気になる方は注意してください。

甘栗はカロリーに注意

通常の栗と比べて、甘く味付けされているため、その分、糖質やカロリーが通常と比べて若干高いです。そのため、甘栗は、通常の栗以上に、食べ過ぎに注意する必要があります

特に糖質が気になる方には、甘栗を選ばず、通常の栗を選ぶことをオススメします。

常温で保存しない

常温でも、殻が付いている状態であれば、数日は持ちますが、食感が硬くなったり、味が落ちるのが早いそうです。また、傷みも早いため、できれば、その日に食べきることが、理想です。ただ、難しい場合は、冷蔵庫に入れるなど、温度の低い場所で、保存することをオススメします。

冷蔵保存で甘みがアップする

冷蔵庫の中でも、チルド室など、0度近くになる場所で保存すると、甘味がアップします。甘い状態で食べたい、甘くさせたい場合は、栗を保存袋(密閉袋など)に、紙などで包んだ状態で、入れて置き、冷蔵庫に入れれば、数日で、甘味がアップするそうです。

ただ、密閉された状態は、カビなどになる恐れがあり、食中毒のリスクが高まるので、やり過ぎないように注意してください。

その他の注意点

できれば温かい状態で食べる

柔らかい状態で食べれば、多少消化が良くなるので、早めに食べて下さい。

一度に多くは食べない

腹痛をはじめ、悪化のリスクが高まるので、ゆっくり食べて下さい。

体調不良の場合は食べない

悪化させる恐れがあるので注意です。

食べる量をあらかじめ決める

袋のままだと、加減が出来なくなるので、食べる分だけ、取り出してから食べて下さい。

調味料に注意

甘い味付けに合いますが、糖質が高くなるので、注意してください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
ビタミンやカリウムはあるが、
カロリーや食物繊維が高い
料理の
種類
ご飯に混ぜたりすることが出来る
お菓子は、和菓子・洋菓子どちらでも使える
消化の
良さ
不溶性食物繊維が若干多いので注意
皮の部分も食べられるが、避けた方がいい

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
とげのある状態からやると、非常に大変
剥いた状態で売られているので、そちらを選ぶのもアリ
再燃
しやすさ
食べ過ぎると、腹痛になる恐れがあるため、
体調不良による悪化のリスクは高い
その他の
危険
食べ過ぎによる腹痛とカロリーオーバーになる恐れがある
また、虫食いにも注意

まとめ

総合評価: 一口だけ 注意しながら

トゲトゲした姿から想像がつかないほど、中身は甘くてホクホクしており、秋にはぴったりの食材です。そのまま食べても美味しいですが、食事やお菓子にも利用することが可能で、とくに甘い味付けによく合い、和でも洋でも使える、非常に万能な食材でもあります。

ただ、残念ながら、不溶性食物繊維が多いため、消化の悪い食材です。また、虫食いにも注意する必要があり、特に山などで拾った栗を食べる場合は、下処理や確認をしないと、食中毒になる恐れがあり、悪化や再燃のリスクが高い食材でもあります。

免疫力アップや疲労回復などの効果があり、お菓子にもなるなど、うれしい部分も多いですが、不溶性食物繊維と、虫食いや食べ過ぎによる、悪化や再燃のリスク、さらには、カロリーや糖質などを取り過ぎてしまう傾向があり、若干、悪い部分が多いので、このような評価になりました。

秋は、美味しい食材が多く、栗もその1つなので、是非とも食べたかったのですが、非常に残念な結果となってしまいました。ただ、お菓子などに、非常に活躍してくれる、うれしい食材でもあるので、寛解になったら、甘味をアップさせる方法も含めて、是非とも試してみてください。

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