潰瘍性大腸炎と七草粥

潰瘍性大腸炎 料理

1月7日に食べるあの料理です。

今回のテーマは

七草粥(ななくさがゆ)

春の七草

です。

画像は、春の七草だそうです。

7日に7種類の草を食べることで、無病息災を願ったり、ご馳走ばかりが続いた胃を休めるためなど、いろんな意味を持つお粥(かゆ)です。多少聞いたことある名前もありますが、基本的には、ほとんど見たことのない草を入れるため、潰瘍性大腸炎にとって、どんな影響があるか調べて見ました。

7種類の草を入れる

名前通り、7つの草と、お米に多くの水で茹でたお粥と混ぜて食べるそうです。基本的には、以下7種類の草を入れます。

  • 芹(セリ)
  • 薺(ナズナ)
  • 御形(ゴギョウ)
  • 繁縷(ハコベラ)
  • 仏座(ホトケノザ)
  • 菘(スズナ)
  • 蘿蔔(スズシロ)

ただ、地域によっては、お粥ではなく汁物だったり、食材も人参牛蒡(ゴボウ)豆腐などがあるそうです。共通して言えることは、味付けはシンプルで、具材は、お肉など、高カロリーな食材を一切使わず、野菜などを7種類食べることで、縁起が良いとされているそうです。

ちなみに、短歌のように「五・七・五・七・七」で読まれていることが多く、覚えやすいです。(最後の「七」だけおまけがあります)

セリ・ナズナ

ゴギョウ・ハコベラ

ホトケノザ

スズナ・スズシロ

これぞ七草(もしくは「春の七草」)

朝に食べる料理

前日(6日)に7つの草を準備し、7日の朝に朝食として食べる料理だそうです。ただ、現代では、6日に7つの草を準備することは難しく、特に平日だと、朝も忙しいため、今は、朝食以外で食べることも多いです。私も、子供の頃は、いつも夜に食べているイメージだったので、「7日に食べればいい」と思っていました。

セットで売られている

7つの草の形や種類を覚えておかないと、準備が非常に大変ですが、今はスーパーなどに、七草粥用のセットが売られているので、たとえ形や種類がわからなくても、安心して準備することが出来ます

ただ、意外とすぐに売り切れてしまうので、注意が必要です

栄養価は良い

1つの料理としてみると、総合的に、整腸作用やビタミンが豊富なので、総合的に免疫力アップが期待できます。それ以外にも、貴重なカルシウムやタンパク質、鉄分などのミネラルも豊富なので、潰瘍性大腸炎にとってもありがたい栄養素が多く、体に良いです。

全体的に消化は良い(少し注意)

水分の多い(お粥)と、草を細かく刻んで火を通すので、全体的に消化が良いですが、一部の草は、茎を使うため、消化の悪い部分も存在します。そのため、調理する際は、少し工夫する必要があります。

また、体調不良の場合の食事としては、あまり適さない料理なので、その日の体調に合わせて作るといいかと思います。

薄味である

お粥であり、草も、それほど味は無く、塩で味付けをするため、物足りない味になるかと思います。そのため、調理する際は、少しアレンジを加えたいところではありますが、やりすぎると、かえって体調を崩す恐れがあり、本末転倒なので、注意が必要です。

食べる場合

七草粥

無理をして準備しない

非常に手間が掛かる料理であり、非常に薄味な料理です。そのため、ストレスになる可能性があることと、味付けもやり過ぎると大腸の負担も大きく、本末転倒なので、無理をして準備をせず、この日(7日)だけは、胃・腸に負担をかけない食事を心がけることをオススメします。

野生の草は食べない

どの種類も、自生しているので、自力で集めることも可能ではありますが、状態があまり良くないモノも多いため、食中毒のリスクがあり、場合によっては体調を崩してしまう恐れがあります。こちらは、炎症の悪化や再燃のリスクを高める恐れがあるので、できればスーパーなどで購入するといいかと思います。

市販の七草セットは売り切れる恐れがある

それほど数が多くあるわけではなく、売っている期間が短いため、すぐに売り切れてしまう恐れがあります。そのため、当日に買うのは難しいので、見つけ次第、購入することをオススメします。

早い所では、前々日(5日頃)から売られている所もあるそうなので、探してみるといいかと思います。

お粥は気持ち長く煮込む

味気や食感は無くなりますが、多少消化は良くなります。また、煮込む際、草を、後で入れる食べ方もありますが、同時に煮込むことで、食中毒のリスクも抑えられるので、炎症の悪化や再燃のリスクも合わせて抑えられます。お粥にする際は、食材と一緒に入れ、少し長めに煮込むようにしてください。

草は細かく刻む

食物繊維が豊富で、特に不溶性食物繊維が多い食材ばかりなので、潰瘍性大腸炎にとっては、炎症の悪化や再燃のリスクがあります。そのため、少しでも消化を良くすることと同時に、火の通りを良くするために、細かく刻んでから煮込むことをオススメします。

茎はなるべく避ける

先ほどの続きではありますが、全体的に消化が良い料理とはいえ、茎の部分のみは消化が悪いです。少しでもリスクを抑えるために、なるべく茎を取り除き、葉っぱのみを食べるか、もしくは、先ほど書いた細かく刻むことを意識して作ることをオススメします。

できればシンプルな味付けにする

塩のみのシンプルな味付けなので、そのままだと、物足りない味です。そのため、中華風やリゾットなどのアレンジレシピが多く出回っていますが、油や刺激物を使った料理もあり、大腸に負担をかけてしまう恐れがあるので、なるべくシンプルを意識して作ることを心がけてください。

その他の注意点

調味料に注意

塩分を多く入れがちなので、注意が必要です。

よく噛んで食べる

食物繊維も多く、柔らかいため、噛むことを意識してください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
全体的に栄養価は悪くなく、お粥も含めて
タンパク質が豊富
料理の
種類
アレンジレシピはいくつもあるが、潰瘍性大腸炎では
シンプルの味付けがいいかも
消化の
良さ
シンプルな味付けであれば、消化は良い
ただ、茎の入れすぎには注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
草の準備やお粥にするなど、若干手間が掛かる
また、茎を取り除く必要があるので、さらに手間もかかる
再燃
しやすさ
不要性食物繊維が豊富なので、リスクは多少あるが、
調理前に気を付ければ問題ない
その他の
危険
市販のセットであれば恐らく問題は無いだろうが、
食中毒のリスクがあるので、よく火を通す

まとめ

総合評価:(ほどほどに)

縁起物や胃・腸を休めるための食事かと思っていましたが、豊富なビタミンをはじめ、貴重なカルシウムや鉄分もあり、さらにはタンパク質もあるので、栄養価は高く、また、潰瘍性大腸炎の食事としても、十分に活躍できる料理です。

ただ、肉などの動物性は一切なく、調味料も塩程度なので、物足りない味になりがちです。そのため、アレンジしたい気持ちも分かりますが、やり過ぎると体調不良を起こす恐れがあります。それ以外にも、食物繊維が多い食材を使うので、少しでも消化を良くするための工夫は必要であり、準備、調理共に、手間のかかる料理でもあります。

完成した料理だけを見れば、食物繊維が若干多いデメリットも、工夫次第で抑えることが可能で、栄養価の高い上に消化が良い料理なので、潰瘍性大腸炎としては、高評価です。

ただ、準備が大変であることと、味も物足りないので、これで1食分を落としたとなるとかえってストレスになるかもしれません。

若干、まとまりの悪い総評になってしまいましたが、あまり難しいことは考えず、せめて7日だけは、七草粥でなくてもいいので、消化の良い食事を1日を心がけることをオススメします

といっても、新年会・成人式など、まだまだ休むにはまだ早いかもしれませんが、この日だけは、無理をしない程度で、七草粥、もしくは消化の良いモノを食べて、胃・腸を休ませてあげて下さい。

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