潰瘍性大腸炎とパン

潰瘍性大腸炎 食事

どちらかというとご飯派ではありますが、こちらも大好きです。

今回のテーマは

パン

パン

です。

朝食の定番になったり、サンドイッチにもなるので、食べる機会が多いかと思います。また、時間限定ではありますが、喫茶店に行けば「モーニングセット」を頼むことができ、コーヒー(もしくはドリンク)を注文すると、トーストを含む食事を提供してくれる場所もあります。そんな、いろんな場所で見かけるパンですが、潰瘍性大腸炎にとっては、どうなのか調べてみました。

手軽に食べられる

パンを小麦粉から作ると大変ですが、市販で食パンが売られているので、簡単に食事を作ることが可能です。焼いて食べたり、具材を挟んで食べたりすることが可能で、ご飯とは違った主食になる食材です。

また、少し行儀が悪いですが、手で食べられるのもうれしいです。

いろんな具材に合う

肉、魚、野菜などなど、調味料と合わせれば基本的には何でも合います。また、ご飯との違いは、果物の相性も良いということです。そのため、ご飯よりは幅広い食事を作ることが可能です。

といっても潰瘍性大腸炎にとっては、気を付けないといけない部分が多いので限定されますが、余った食材で一品作ることも可能な食材です。

消化が良い

野菜などと比べて消化は良く、潰瘍性大腸炎でも安心して食べることが可能な食材です。しいて言えば、「パンの耳」と呼ばれる部分は、若干消化が悪いですが、それほど気にする必要はありません。

ただし、これはあくまで食材のみの話で、具材や調味料によっては、悪化する恐れがあるので注意が必要です。

1日の活力になる

ご飯と同じく、炭水化物やタンパク質が豊富のため、すぐにエネルギーとなり、活力となってくれる頼もしい食材です。それ以外の栄養価もバランスよく含まれているので、パンを基本として、バランスの良い食事を作ることも可能です。

糖質が高い

ご飯と同じで糖質が高い上に、血糖値の上昇もしやすい食材です。GI値(※)がご飯と比べて高いため、食後の血糖値が気になる方、糖尿病の方には注意が必要です。

以下が食材とGI値です。

食材GI値食材GI値
上白糖99パスタ65
パン95おかゆ57
ご飯88蕎麦(そば)54
うどん80中華麺50

※ GI値とは

グリセミック・インデックスの略です。ブドウ糖を100とし、食後の血糖値上昇速度を表している数値だそうです。血糖値の上昇が早いと、脂肪になりやすく、体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

基準としては、70以上が高い、70未満~60以上は中くらい、60未満は低い食材だそうです。

カロリーが高い

こちらもご飯と同じく、カロリーが非常に高いです。何枚も食べるとすぐにカロリーオーバーになる恐れがあるので、注意が必要です。また、バターやマーガリンなどの調味料を利用する機会も多いので、使用する量にも注意が必要です。

料理する場合

サンドイッチ

挟む具材や調味料に注意

ほとんどの具材に合いますが、消化が悪かったり、悪化する恐れのある食材には注意が必要です。例えば、野菜には、皮や種などがある場合はきれいに取り除く必要があります。難しい場合は、細かく刻んでから挟むといいかと思います。

また、パンが油や水分を吸わないようにするためにバターやマヨネーズを使用するかと思いますが、こちらも脂質が高く、カロリーオーバーになる恐れがあるので注意が必要です。

焼きすぎに注意

焼きすぎて焦げ目が付くと、硬くなり、消化が悪いので注意が必要です。また、発がん性物質が含まれており、食べ続けると癌(がん)になるリスクが高くなる恐れがあるので、できれば取り除いた方がいいかと思います。

菓子パンはお勧めしない

使用する具材にも影響はありますが、製造工程で油を多く使ったりする場合もあるため、高カロリーなパンが存在します。もちろん、油を使っているので消化が悪く、体調を崩す恐れがあるので、できれば食べない方がいいかと思います。

もし、購入する場合は、カロリーなどを確認することをお勧めします。

その他の注意点

食事はパン or ご飯どちらかにする

両方はカロリーが高いので、どちらかにしてください。

サンドイッチはできれば自分で作る

市販の場合、マヨネーズなどが多く使用されているので注意です。

【番外編】食パンにもバターが使われている!?

「パンは消化が良い」と書きましたが、原材料名を見ると「バター・マーガリン」が含まれているので、消化が悪いのでは!?と疑問に思うかもしれません。

これは、パンをふっくらとボリュームのある仕上がりにするために必要で、焼く前に使用するそうです。種類によりますが、使用する量は、食パン1斤に対して約1~2%ほどだそうです。それほど量は多くないので、食べ過ぎなければ、問題のないと思います。

とはいえ、消化の悪い油が使われているのも事実なので、体調を崩す恐れがあります。もし体調が悪い場合は、残念ですが食べるのを中止し、我慢してください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
ご飯と同じく活力になるが糖質などが高い
などを挟んだりするなど一工夫が必要
料理の
種類
そのままでもおいしいが焼いても美味しい
サンドイッチにすれば種類は無限大!
消化の
良さ
パンのみでいえば消化は良い
具材や調味料によっては悪くなるので注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
そのまま食べる場合は手間いらず
具材さえ準備できれば挟むだけ
再燃
しやすさ
食材のみであれば、リスクは低い
使用する具材などによってリスクが高くなる
その他の
危険
糖質、カロリーが高いので注意
また、焦げ、菓子パンも食べすぎに注意

まとめ

総合評価: ほどほどに 菓子パンは避ける

ご飯に続いて主食にもなるパンで、どんな具材にも合う万能な食材です。なるべく大腸に負担の少ない食材を選ぶ必要はありますが、手軽で簡単に美味しく作れる最高の食材です。

ただ、パンのみでも糖質、カロリーが非常に高く、作る料理によっては、バターやマーガリンなどが、ほぼ必須であるため、気を付けないといけない部分も多いです。また、菓子パンなども、値段やサイズに見合わないほどのカロリーが存在するので、確認する必要があります。

消化が良く、再燃のリスクも少ないので「問題なし」と評価したいところでしたが、注意しないといけない部分も若干多いので、このような評価になりました。

菓子パンは寛解になるまではできれば食べない方がいいですが、サンドイッチにすれば、手軽に栄養バランスの高い食事ができるので、使用する具材や調味料に注意しつつ、うまく利用してみてください。

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