潰瘍性大腸炎と砂糖

潰瘍性大腸炎 食事

お菓子作りに欠かせない、とにかく甘い調味料です。

今回のテーマは

砂糖

氷砂糖

です。

一応、画像は氷砂糖だそうです。

お菓子はもちろん、コーヒーや紅茶などの飲み物にも入れることのある調味料です。苦みのあるモノでも、甘くて美味しい仕上がりになり、とても幸せを感じます。最近は、人工甘味料なるモノもありますが、潰瘍性大腸炎にとってどうなのかを調べてみました。

苦いモノでも美味しくしてくれる

ブラックでは飲めないコーヒーでも、砂糖を入れることで飲める方もいるかと思います。これは、食事に関しては重要なことで、食べにくいモノをストレスを感じることなく、美味しくしてくれるうれしい調味料です。

飲み物だけではなく、食べ物にも使えるので、幅広い活躍ができるかと思います。

入れすぎると糖尿病の要因

糖質の塊であり、そして依存性が高いため、砂糖を入れすぎてしまう恐れがあり、糖尿病の要因になる恐れがあります。

糖尿病だけだと、体に異常は無いそうですが、長期化すると血管を傷つけ、重い病気にもなる合併症があるので、注意してください。

免疫力を低下させる恐れがある

砂糖は、悪玉菌を増やす恐れがあり、腸内環境を悪化させる恐れがあります。そのため、免疫力を低下させ、風邪などを発症しやすくなる可能性が高いです。潰瘍性大腸炎にとっては、既に、免疫力が低下しているので、これ以上低下させないようにするために、少し控えた方がいいかもしれません。

炎症を悪化させる恐れがある

悪玉菌の中には、炎症を引き起こす菌も存在するため、炎症を悪化させる恐れがあります。これは、寛解中の方であっても、再燃(治りかけた状態から再度、発症する状態)する恐れもあります。

寛解中であっても、油断せず、砂糖は控えた方がいいかもしれません。

食べる場合

砂糖をまぶしたドーナッツ

甘いお菓子は避ける

甘いお菓子は、砂糖を使っている恐れがあるため、なるべく食べない方がいいのが理想です。特に炎症がまだあるうちは、回復が遅くなったり、悪化させる恐れがあるので、使う場合は、食事の場合のみにするなど、制限することをお勧めします。

低GI値であっても食べない方がいい

GI値とは「グライセミック・インデックス」の略で、食べた後の糖質の吸収率を計測した値のことを指すそうです。この値が高いほど、食品に含まれた糖質が吸収しやすく、糖尿病の原因にもなります。このGI値が低い食品を食べることで、糖尿病になりにくくなります。

例えば、以下のように低GI値の種類を変えることで糖尿病になるリスクが減ります。

食感や風味が若干違いますが、こちらも美味しくいただけるので、糖尿病が気になる方は、お勧めしたいところですが、これらの食材は、食物繊維が多く、大腸に負担をかける可能性があるので、いずれにせよ、食べない方がいいかもしれません。

入れすぎない

何度も書いたように、糖尿病の原因や腸内環境の悪化のリスクがあるため、炎症が無い寛解中の方でも注意しないといけません。基本的には、入れない方がいいですが、必要な料理もありますので、少量で済ませるようにしてください。

その他の危険

寛解前はなるべく避け、寛解中は少量にする

再燃の可能性があるので、少し意識してください。

【番外編】糖尿病の食事は真逆

潰瘍性大腸炎の合併症でもない糖尿病ですが、食事制限が潰瘍性大腸炎にとっては、食事の両立は厳しいことが分かり、若干、気を付けてほしいと思ったので、まとめました。

潰瘍性大腸炎の食事は、食物繊維をなるべく避けた料理が推奨されます。例えば、うどんご飯など、消化の良い料理を推奨しますが、これらは、炭水化物(糖質)が多く含まれているため、必然的に糖質を摂取してしまう機会が多くなりがちです。といっても、早めの治療と食事の量に気を付ければ、それほど問題はなく、気にすることはありません。

ただ、糖尿病になると、食事は、食物繊維を多く食べることを推奨されるため、潰瘍性大腸炎とは、逆の食事になります。これらを両立させた食事となると、限られるため、非常に辛い食事生活を送らないといけません。

脅しみたいなまとめ方になってしまいましたが、食べ過ぎさえしなければ、それほど気にすることは無いので、無理をしない方法で治療に専念することをお勧めします。

【番外編】人工甘味料はNG

これは、あくまで「潰瘍性大腸炎にとっては」というのを前提にお話しします。

甘い味がするのに、食べた後に血糖値を上げないので、糖尿病を予防するには、非常にありがたいのですが、お勧めできません。

理由として、人工甘味料が含まれているお菓子などをよく見ると、「おなかが緩むことがあります」などの注意書きがあるかと思います。これは、吸収されない人工甘味料を大量摂取すると起こる現象だそうで、消化されないモノが大腸に留まったり、トイレの回数が増える場合もあり、結果、大腸に大きく負担をかけてしまう可能性があります。

糖質を抑えた飲食に、人工甘味料を利用したいところですが、回復が遅くなる恐れがあるので、避けることをお勧めします。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
糖質のみなので、他の食材でも補うことができる
しいていえば、幸福感を得られる
料理の
種類
飲み物にも使えるので使い勝手は良い
色んな料理にも使える
消化の
良さ
水に溶けるほどなので、消化は非常に良い
人工甘味料は消化されないので注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
市販で売っており、溶けやすいので使いやすい
砂糖だけでもいろんな種類がある
再燃
しやすさ
大量摂取は腸内環境を悪化させる恐れがある
寛解中でも再燃する恐れあり
その他の
危険
糖尿病は合併症の多い危険な病気
発症すると食事がさらに制限され、治りにくくなる

まとめ

総合評価: 避けた方がいい まずは治療に専念

健康な方でも、糖質の取り過ぎは、体にとっては悪影響を及ぼしますが、これは潰瘍性大腸炎にとっても例外ではなく、むしろ悪化させる恐れがあるので、できれば避けた方がいい調味料です。これは、お菓子などに含まれる、人工甘味料であっても、大腸に悪影響を及ぼす恐れがあるので、こちらも注意する必要があります。

ただ、悪いことばかりではなく、砂糖を入れることにより、食べやすく(飲みやすく)してくれる効果もあり、人によっては、幸福感も得られる場合もあります。

とはいえ、中等症以上の方にとっては、影響が大きく、回復が遅くなったり、最悪、炎症を悪化させる恐れもあり、非常に危険なので、治療に専念し、早く回復させてほしいと思い、このような評価になりました。

砂糖に限らず、糖質が高い食べ物であっても、糖尿病の恐れがあるので、軽症になるまでは、できれば避けた方がいいですが、まずは治療に専念してほしいので、食べる量を制限することを意識し、炎症が落ち着いたらでいいので、少しずつ糖質を意識してみるといいかと思います。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました