潰瘍性大腸炎と梅干

潰瘍性大腸炎 食事

めちゃくちゃ酸っぱいですが、クセになります。

今回のテーマは

梅干

梅干し

です。

画像を見るだけで、唾液が出てしまうほど、酸っぱいイメージが定着してしまっている食材です。この酸っぱさが個人的には好きで、ご飯と一緒でもいいですが、少し濃い味付けの料理に合わせると、さっぱりとして食べられます。そんな梅干しについて調べてみました。

さっぱりした味にしてくれる

梅干しを細かく刻んで、調味料や薬味のように使えば、酸味を活かした料理に仕上がります。さっぱりとした味になり、特に暑い夏などで食欲が無い場合でも、美味しく食べられます

ただし、梅干しの酸味は、非常に強く、入れすぎると、他の食材の味を活かせなくなる恐れがあるので、少量にしてください。

食欲が増す(少し注意)

酸味の効果や梅干しをイメージするだけでも、唾液が出てしまいますが、この唾液の分泌が消化を助けるとともに、食欲を増進させる効果があります。疲労などで、食欲が無い場合でも、ある程度食べることができるかもしれません。

とはいえ、食欲が増すということは、食事を食べ過ぎてしまう恐れもあるので、注意してください。

免疫力の低下を防ぐ

基本的に、体は「弱アルカリ性」を保っていますが、肉やご飯パンなどが中心で、野菜をあまり食べない偏った食事ばかりだと、「酸性」に偏ることがあるらしく、取り過ぎると、免疫力を低下させる恐れがあります。

そんな梅干しは、酸っぱいですが、アルカリ性に該当するらしく、酸性に偏りがちは状態を中和してくれる効果があるそうです。そのため、免疫力の低下を防ぎ、風邪などを防ぐ効果があります。

骨作りを手助けしてくれる

梅干しに含まれるクエン酸が、カルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にさせてくれる効果があります。カルシウムのみだと、吸収率が悪く、また、潰瘍性大腸炎にとっては、摂取しにくい栄養素なので、ありがたいです。

カルシウムが多い大豆を原料とした、豆腐味噌と一緒に食べるといいかと思います。

食中毒のリスクを抑える

梅干しには、抗菌作用があり、食中毒になる菌の上昇を抑える効果があります。お弁当に1個入っているだけでも、十分効果があり、食中毒のリスクを抑えることができるそうです。

お弁当を持つ際は、梅干しを1個入れておくことをオススメします。

疲労回復の効果がある

梅干しに含まれるクエン酸の効果で、疲労の原因になっている乳酸を排出させる効果があり、疲労回復の効果があるそうです。特に激しい運動をした後に食べると効果的で、アスリートにも人気の食材だそうです。

余談ですが、疲れがたまっているほど、酸味を強く感じるらしいです。

梅干1個でも効果を発揮できる

基本的に梅干しは、種を除けば、1個当たり10g ~ 13gほどありますが、その量で、今までまとめた効果を十分に発揮するほどの、力を持っています。そのため、食欲が無い場合でも、無理しない範囲で食べることができ、継続しやすい食材です。

ご飯の上に、1個だけでもいいので、食べるといいかと思います。

体調を崩す恐れがある

良い部分も多いクエン酸ですが、大腸を刺激させ、蠕動(ぜんどう)運動を促してしまう効果があります。これは、健康な方であれば、便秘の改善に良いですが、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸の負担が大きく、体調を崩すことがあるので注意が必要です。また、先ほどの項目にもあるように、梅干し1個だけでも、良い効果を発揮する反面、悪い効果も大きいので、食べ過ぎると、体調を崩し、さらに悪化させる可能性もあります

個人差が大きい食材なので、発症後に初めて食べる場合は、様子を見つつ、食べられるかどうかを見極めてください。

料理する場合

梅干し 日の丸弁当

細かく刻んで調味料のように使う

梅干しをそのまま食べるのもいいですが、細かく刻むことで、多少ではありますが、消化が良くなります。また、細かくすることで、調味料のようにすることができ、他の具材と混ぜ合わせれば、さっぱりとした食事に仕上がります。

食欲が無い場合は、助けてくれる食材です。

1日1個程度にする

種類によりますが、塩分が高かったり、食べ過ぎると体調不良になる恐れがあります。元々、たくさん食べる食材ではありませんが、食べ過ぎると、血圧などが上昇する恐れがあるので、気になる方は控えることをオススメします。

お弁当には梅干しを

ご飯の上に梅干しを入れた、「日の丸弁当」がありますが、見た目だけではなく、殺菌効果もあり、食中毒のリスクを減らすことができます。これは、梅干しの周りだけではなく、お弁当全体に効果があるそうで、他の食材からも守ってくれるので、1個は入れておくことをオススメします。

柔らかい梅干しを選ぶ

カリカリする食感の良い梅干しもありますが、柔らかい方が消化が良いです。また、細かく刻むこともできるので、調味料として利用しやすく、他の食材と一緒に食べることができます。

紫蘇(しそ)は食べない

種類によっては、梅干し以外の食材が一緒に入っている場合があります。基本的には、紫蘇(しそ)などですが、食物繊維が多いので、リスクを避けるため、なるべく食べないようにしてください。

蜂蜜入りなど甘い梅干しもある

砂糖蜂蜜などを利用した、酸味を少なくした、梅干しも存在しており、甘く作られたモノもあります。ただ、甘味料は、潰瘍性大腸炎にとっては、相性が悪く、体調を崩す恐れがあるので、できれば避けるようにしてください。

その他の注意点

食欲増進で食べ過ぎない

食事を食べ過ぎる傾向があるので、注意してください。

梅酒は飲まない

梅ですが、アルコール入りは当然ダメです。

体調不良の場合は食べない方がいいかも

大腸を刺激し、悪化させる恐れがあるので注意して下さい。

初めて食べる際は慎重に

体調を崩したら、食べるのは諦めてください。

評価

Good評価(多いほど良い評価です)

項目評価コメント
栄養
価値
クエン酸で、疲労回復などの効果がある
1個だけでも十分
料理の
種類
調味料としても使え、意外に万能
ただ、入れすぎには注意
消化の
良さ
消化は悪くはないが、若干の刺激物でもある
食べ過ぎには注意

Bad評価(多いほど悪い評価です)

項目評価コメント
料理の
手間
1から作ると非常に時間がかかるが市販でも売っている
そのままでも食べられるが、細かく刻んだ方がいいかも
再燃
しやすさ
紫蘇(しそ)などを取り除けば、比較的安全
むしろ、食材の食中毒のリスクを抑えてくれる
その他の
危険
若干、塩分が高い
初めて食べる場合は慎重に

まとめ

総合評価: 少しだけ 疲れた時に

酸味が強く、若干クセがありますが、疲労回復の効果や免疫力の低下を防ぐなど、潰瘍性大腸炎にとっては、良いことばかりで、1個だけでも効果があるので、非常に継続して食べやすい食材です。それ以外にも、お弁当に入れれば、食中毒のリスクまで抑えてくれるので、非常に心強い食材です。

ただ、梅干しに含まれているクエン酸は、潰瘍性大腸炎にとっては、大腸を刺激してしまうため、治療が長期化する恐れがあります。また、種類によっては、砂糖や蜂蜜などの甘味料を使用している場合もあり、こちらも大腸には、あまり良くないです。

悪化や再燃のリスクはそれほど高くは無いですが、1個だけでも良い効果が十分得られる反面、悪い効果も強く、大腸に負担をかけてしまいがちなので、食べ過ぎに注意してほしいということで、このような評価になりました。

種が若干、面倒ではありますが、体調さえ崩さなければ、毎日1個は食べた方がいい食材でもあります。特に疲労回復や、食欲増進は、暑い夏に、この梅干しの効果は、非常にありがたいです。うまく利用して、潰瘍性大腸炎を乗り越えてください。

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